僕が君のために涙を流そうが

精一杯の優しい言葉を掛けようが

そんなのなんの意味も無い


例えば部屋の片隅で  君のこころを和ませる

黒く煤けたオルゴール


僕よ ...
こんなにも遠くまで来てしまった

振り向けば知らない場所


戻ると言っても
来た道さえわからない


共に歩いてきた人は
私から離れた場所に見えるだけ
四方八方に向かい歩いてい ...
 
 
言い訳のように
日は昇り
言い訳のように
日が沈む

言いたいことがあった
その日は
もうここにない

ここにはない
言い訳ばかりが
空と海の隙間
地平線で
まだ ...
えあこんよ。貴様、なぜ冷風か!
今宵は雪ぞ!
しつがいきにお湯をかけるにも、寒すぎる。

母親が愚痴っておったぞ。
貴様のせいじゃえあこんよ。
おい、こら
貴様のせいで愚痴ったのじゃ
...
恋人よ 
その手のひらでジェット気流に逆らって飛べ

付加逆性の権化である時間を
乗り越える唯ひとつの方法
苦しみも悲しみも
スピードには敵わず
振り落されていく
まぶしい太陽が頭上に ...
{引用=
春を待つ少女の さくら色の唇
それは いとおしく やさしげなもの
懸命ではあるが 滅茶苦茶な その色香を愛しては
氾濫する 崩壊する 享楽の轟きを聞くのは
彼らではない 彼女たち自 ...
ぼくは
どくしん
さいしなし
だから家族について息子の立場でしか語ることが出来ない


家族の間ではお互いの事について案外何も知らなすぎていたりする


母親は耳が遠い
46時中音 ...
決戦に臨む君たちへ
伝えたいことはたくさんある
でも今隣で見守ってやることも
行ってこいと背中を叩くことも
おかえりと肩を抱いてやることも
もはや出来ないわたしが
君たちに伝えられることな ...
車が水しぶきを上げて通りを走る
赤い車は人の歩く速さで流れ
水色の車はスピードを上げてカーブを曲がる
子供が声を上げる街の広場には
濡れたTシャツを振り乱して微笑んでいる子もいる
歩く人の横 ...
 
 
 
【残酷なる記憶 −fall down−】



 頭の中に広がる空間で
 記憶の断片が、生まれては、消えてゆく。

 あなたの瞳が
 あなたの口唇が
 あなたの声が ...
今日は神楽坂に行きます
ひかり、はベイビーです
休みを取っておそらく何年ぶりの人や
まだ見たことのない人や
知らない人と
セックスは月に1回
できればいいんじゃないかな
...
写植技術が発達したことが、新国誠一のような象形詩が登場するきっかけの一つになったとされる。象形詩、あるいは視覚詩というのは、それこそ単語や文字を、大きさや角度も自由に変えて配置し、一つの詩画面を構成し ... 綺麗な月をみつけたら
君を探す。

星空が澄んでても
君を探す。

朝窓を開け
雪のにおいがしたら
にやつく君を想う。

そんなとき
なんで隣にいないのか
不思議にも思う。
...
あっかんべ

枕返しがあっかんべ

ぶんぶん舞う蚊をぺろりぴしゃぴしゃ

あっかんべ

枕返しがあっかんべ

純粋に邪に

枕返しがあっかんべ
炭酸水の海の中
身体全体から気泡が発生する
それはまるで
私が溶けていくかのようだ
お酢に入れた卵の殻が
いつの間にか無くなってしまうように
私の身体も人魚姫の最期のごとく
...
梅の花が咲き始めた
彼らは驚くほど丸い
つめたい雨の降るなかで
やわさと桃色が
暗黙の春の境界を築いていく

るるるるると鳴く猫は
スプリンクラーに驚いて
もう寄り付かなくなっていた
...
夜がちぎれた

ちぎれた夜の裂け目から
かすかな光があふれだした

まるでスライムみたいに
どろどろと

夜は夜でなくなり
ただの黒い紙切れのようにあふれる光に震えている


...
               100211

  


弾かれた音速の脅威を
忘れたかのように
滑走路から飛び立つのが
習慣となった
石油が無いから
空気を燃料にして
今日は ...
今度出雲大社に行くんです

早く良い人が見つかりますように…

拝みまくってきます

良縁の神様ですから

きっと良い人を探してくれるのでしょう

そう

きっとそうだ

...
うそか
ほんとか
ネズミは「根住み」なんだそうですよ

根の国
地中深く
その鳴く声もチュウ、チュウと
黄泉の国の住人

うそかほんとうか
どちらといえるようなことではないけど
...
 
 
みかんをむいて父に食べさせると
ぼくはみかんではないのに
お礼を言われた

咳をするしぐさが
父とぼくは良く似ていた
植物に無関心なところも
石鹸で洗う指先の先端の形も
他 ...
セーラーのえりのラインに着地する紙ひこうきのはねは空色 揺らいでいる空の一端から
ある程度の意味を受け取ろうと
眉間に皺を寄せているわけだけど
どうにもこうにも…
それは啓示で
ジメジメした現況を変えてくれる
大きな力なのだよ

彼のナポレ ...
硬い
石の群れに
たまに
私も呼吸を忘れる
人肌の
暖かさも
しばらく
思い出していない


交わるようで
交わりきらないのは
きっと
全てのことに当てはまるようで
母の胎 ...
南風が吹く夜は 木戸が震える
通りの向こうの 防波堤の向こうから
波音が聞こえる

一人では広すぎる部屋
蛍光灯は 行き渡らない
障子の穴から 壁の隙間から
夜が覗いている

黙った ...
「すいません、住むところをさがしてるんですが」
と言って、仮面ライダーがお店にやってきた。

はいはい、いらっしゃいませ。どのような物件をお探しで?
ふんふん、バイクが停められて安めの物件。
...
グースかグースか
北京ダック
よく寝る
疲れが出てきた

時間があると
とにかく寝る
時間が経つ程
元気になる。

できなかった事が
できる様になる。
少しずつ片付く
穏やか ...
あなたの頭蓋骨を、かき抱く
この胸に熱く
柔らかな髪に包まれた後頭骨に
私の上腕骨を回して
冷たい額の向こうの前頭骨に、頬骨を寄せる
あなたが考えていることが、私の心に伝わってくる
...
家出少女がピンクの小さなリュックをロッカーに。
少し思い詰めた顔で化粧を直して笑顔を作って。
100円が ちゃりん と音を立てて吸い込まれる。
胸ポケットに鍵をしまったらどこかに電話を甘えた ...
 
 
 
 
 小学生の頃
 
 うちのネズミ捕りにかかった
 
 一匹の親ネズミを
 
 
 母親は
 
 バケツに水をためて
 
 ネズミ捕りごと沈めた
 
  ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
僕よりずっと葛葉もなか自由詩3*10/2/12 7:34
迷子のように舞狐自由詩710/2/12 6:23
言い訳小川 葉自由詩310/2/12 4:03
えあこん。ソラノツバキ自由詩010/2/12 3:34
ジェット気流に逆らって飛べ瀬崎 虎彦自由詩210/2/12 2:48
鋼鉄のカノン高梁サトル自由詩8*10/2/12 2:45
家族アフェアフミタケ自由詩7*10/2/12 2:29
決戦に臨む君たちへ智哉自由詩310/2/12 1:34
街を歩いた日番田 自由詩010/2/12 1:28
残酷なる記憶 −fall down−綾瀬たかし自由詩110/2/12 0:59
かわいいもほどほどに。いとう自由詩8*10/2/12 0:58
パソコンは21世紀の恭次郎を堕胎させるかKETIPA散文(批評...110/2/12 0:55
定期便こころゆくま...自由詩2*10/2/12 0:53
民宿八畳間短角牛自由詩010/2/12 0:43
黄味の心麻生ゆり自由詩2*10/2/12 0:14
春の空木屋 亞万自由詩1*10/2/11 23:56
夜明け舞狐自由詩110/2/11 23:32
ぼくたちの失敗あおば自由詩2*10/2/11 23:03
伽茶自由詩110/2/11 22:58
根の国の慈雨の子守唄小池房枝自由詩710/2/11 21:57
空の切れ端たもつ自由詩1010/2/11 21:46
紙ひこうきことり ま菜短歌210/2/11 21:36
アルカロイドOz自由詩110/2/11 21:25
異邦人さき自由詩1010/2/11 21:06
無題アマメ庵自由詩110/2/11 20:11
仮面ライダーの部屋探しあしゅりん自由詩3*10/2/11 19:58
ねるかそるかペポパンプ自由詩5*10/2/11 19:45
骨まで愛して楽恵自由詩16*10/2/11 19:40
『コインロッカー』東雲 李葉自由詩3*10/2/11 18:04
【 逃げ回るネズミ 】豊嶋祐匠自由詩5*10/2/11 17:52

Home 戻る 最新へ 次へ
4061 4062 4063 4064 4065 4066 4067 4068 4069 4070 4071 4072 4073 4074 4075 4076 4077 4078 4079 4080 4081 4082 4083 4084 4085 4086 4087 4088 4089 4090 4091 4092 4093 4094 4095 4096 4097 4098 4099 4100 4101 
6.48sec.