肉体と意識の通信不良かもしれない雪も積もっているし
ああこんな奴いたっけと思い出す たまに鏡に顔が映ると
脳内が雪模様の日は外も雪、なんて同期はしていないのだ
檻として見 ....
雪凍リ足跡続く街中で
ガラスの割れる音が聞こえた
大丈夫だからと林檎を剥く午前、永い相槌、神まで騙して
死ぬようにおわるね季節の信仰は26℃の風の軋む音
目の端で笑うきんいろの陽が揺れる小指の傷と沈黙の解
きみだけを許したはずだ終わ ....
満開の桜早々散っていく儚い想い揺らいだ心
花見する人いっぱいで盛り上がる心静かに眺めていたい
テレビ見てサクラノミクスそう言った経済効果高める外人
桜咲き街に溶け込むその魅力街行く人 ....
府庁前
四条大宮
今出川
五条烏丸
堀川出水
中村区
大須
今池
東山
伏見
金山
鶴舞公園
....
「もうない」とつぶやく誰かがいないので「ない」がどこにもまだなかった日
十億年、と言わず千年くらいでも離れて見れば消えてなくなる
視点だけならどこまでも行けるので私が見えなくなるま ....
単純なアシンメトリも揶揄されて
センタ一分けで、三つ目が通る
朝早くスッキリ目が覚め動き出す焦らずゆっくり朝食準備
心地良い朝の陽射しを浴びている気分的にも優しくなれる
商店街何十年もある八百屋「他より安く」を心掛けてる
夕飯を作る母親上機嫌子 ....
雪くもり一枚厚着のクリスマス
唐揚げ買って恵比寿で家路
存在しない街で存在しない人が存在しないこと言う
本物の関西人が本物の完全無欠な愛を探した
幻聴と耳鳴りの境界線で飛んでいる蚊を追いかけている
「それは草」ばか ....
いまひとつ愛する力に欠けるので憎む力で補っていく
末永く憎んで生きていけるもの たとえば性別とか国家とか
愛よりも敵意が支えになることはあるよね空缶に挿す狗麦
「こいつよ ....
冬晴れの光のなかを進み行く遠いシグナル仰ぎ見ながら
シグナルは冬陽に揺れる揺れ動く日々の果てから輝き出でて
掴み取る光の海へ泳ぎ出す死すと生きると詮無いことと
....
{ルビ理解=ゎゕ}るのは家族と飼い犬それだけの歌をうたふる土人の世界
明日の果て所有非所有無に帰して光りの海ゑ還る{ルビ詩=ぅた}ゐ手
指紋あり声紋ありて{ルビ言=こと}の{ルビ葉紋=はも ....
細かな大切なことは
ぜんぶ教科書に置き忘れて社会人
南天の紅の実のさびしさの訳を知ってる人はいますか
大人ではあるつもりだよ人様に大人になれだの言わぬほどには
嘘臭い友の想い出話聞く着色好きの作家の卵
お気に入り移動式パン屋今日休みフランス人の仲良し夫婦
暑いほど気温上がった春の午後何かするでもなくただ眠い
世の中を揺らす政治の問題が政治家 ....
昔から虚しかったし今もなお虚しいけれどいい音で鳴る
一夜茸のようにつややかだとしてもそのユートピアは食えそうにない
ぼくときみ
文字の世界で
1となり
花と開けや
令和文化よ
時間なら放っておいても過ぎるので無視して茸狩りに出かける
具体的理由がなくても人間は時々狂うものでしたよね
生きていることがある種の病気ならそのうち死んで治るので待て
殴ったり撫でたりできない位置にまで離れてようやく対話ができる
「会いたい」というのは「あなたの肉体を目視したい」じゃないので注意
淋しいとメール送れば淋しいと返信がある恋人同士
ふと花火思い浮かんで花火買う空気が澄んだ季節は綺麗
釣りをして釣れないことは殆どない目当ての魚未だに来ない
山の上レジャー施設が点在し ....
ベイシング・エイプの猿の
カモフラを
脱いで一服
建設現場
「バンドでも組む?」って
言ってくれた夏
あの蜃気楼
あの遠い夏
....
作品が「こいつ邪魔だわ早く死ね」などと思っていそうな作者
沈まない夕陽がないと知っている
木枯し吹く街知識にすがる
つまびらかにされたこの世の真実も
愛や恋には照れてるみたい
龍安寺の石庭をいま見る君は
海の果てまで見ている ....
お母さん一緒に一斉清掃に。いい絵面でもないですな、やめ
どこまでもついていけない先がある。素手で一人で挑む戦よ
行けません、髪も洗ってないですし。一人で行けば働き者だ
一人にはさせな ....
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