閃光と爆音が果てしなくつづく
長い長い夜だった

終戦前夜の静かな港町に
これが最後とばかりに
ありったけの爆弾が落とされて
夜空はまるで夕焼けのように
真っ赤に染まったという

 ....
茨の道だとわかっていても

人は歩かなければならない


この恋も茨の道


人は弱いようで強い

強いようで弱い


あいたくて

恋しくて

思いはつのる

 ....
ある日、仕事を終えて
更衣室のロッカーを開くと
取り付けの小さい鏡の下に
お守りのようにぶらさげていた
5センチのくまのプーさんが姿を消していた

プーさんは
うまくいった日も
へまを ....
わたしをのがしてください
なつのよはあつくて
そのままわたしをとろかしてしまいます

わたしをのがしてください
ならないけいたいをさしこんで
せめてみたしたいからだのいちぶ

あなたは ....
すれ違った自転車の子供を
振り返る


白線が
鮮明に割き続ける
通学路だったアスファルトから
子供たちの声が古いものから順に遠のいてゆく


肌で増殖する蝉の羽の ....
 蝉の声で満たされた
 盛夏の朝。
 よくもまあ、周りの木々のすべてに蝉が居て
 鳴き声の雲海で満たされたような日
 七日の命と言うが
 その短さを
 叫び続け鳴き続けるのであろう
 死 ....
日記は忘れています
かつて
誰かの小鳥であったことを
目を瞑ると
まぶたの中で風景が裏返る
人は皆
空の切れ端でした
http://www.ismusic.ne.jp/prof_pull/image/fatf.JPG
(Normal Version.)


http://www.ism ....
かなしい夏 ?


夏の首すじが
眩しい

何もすることのない午後

空気さえ発光している

しなやかな夏のゆびさきが
飽きもせずあやとりしてる

夏はあの木立のてっぺんあた ....
 君は逃げようとした。だから僕は追いかけた。おにごっこがはじまったと思った。
 僕、いつの間にじゃんけんしたんだろう?じゃんけんに負けたんだろう?鬼になったんだろう?
「ねえ待って。僕、おにごっこ ....
望遠鏡で
反転する
数え切れない銀河と星たち

僕は「無限」と詠んだが
ほんとうは遙かに及ばないのよと
君は流れ星だって数えたりしない

  夜空に両手を広げて
  星を切り取る
 ....
人との距離は
危うく計りにくい

器用が良いわけでなく
不器用が良心的でもない
礼をつくすばかりでは面白みもなく
愛を語るばかりでは生ぬるいだけだ

道に迷って
迷って迷って
辿り ....
雨の道を歩く、水溜りの歩道。
灰色の雲は灰色の光を閉ざす。
届かない熱は届けない大気を怨む。

振動に驚く大気の呼吸。
こもる音。飛び去るフラミンゴ。
やがて、届かない、熱を想う。

 ....
女が化粧している
裸の背中を私に晒して


射抜くような眼で
鏡に映し出した己を見る
内にある存在へ
女の手は問いながら作用する
ただの身だしなみでも
誰かに見せるためでもなく
太 ....
誰も知らないどこかの
小さな部屋で
歌わなくなったピアノに
ほこりが積もっています
鍵盤を叩けばまだ鳴るのに
音符はまだカエルになってないのに
歌を忘れてしまったのは
きっとわた ....
母と云ふ字は嫌ひ苺も嫌ひ







忘れな君いまここにあるこの菫

オランダの苺囓れば昼間の月

たそがれに水星の見え{ルビ土筆=つくし}生え

春枕翼を持たぬ鳥が飛ぶ ....

清い、白の

まだ濡れている
瑞々しい、ナイフ


フォークの曲線
その後の先端


グラス
の中の水
に落とした氷
純潔、純潔、純潔、衝突
高音 ....
降り立った駅のホームには
潮の匂いの風が吹いていた
タクシー乗り場では
タオルを首に巻いた運転手が
ワイシャツには不釣り合いなほど
日焼けした顔で機嫌よくドアを開けた

エア ....
夏の暑さがまっすぐに降り注いでくる。この
暑苦しさの中ですべてを腐敗させて、振り返
ることのない心を育ててゆく。流れる汗の臭
いとともに、空気が汚れてゆく。この世の混
沌を測るものがないのなら ....
カタカタと軋んだ音をたてて 五線譜の上に
吐き出されていくのは あの夏のことでした

紙杓子で掬ったあかい金魚を手放したのは僕

とっぷりと暮れた空にあめが降りつづいている
何処かに傘を忘 ....
祖母から母へ
母から私へ
結婚前に伝えられた言葉

「女として幸せになりなさいね。
    (私には得られなかったから)」

母はそれはどんなものかを考え
母なりに何だったかを見つけ
 ....
[た]


谷あいの棚田に
焚き火して

鯛焼き食べながら
たまさかの煙草を楽しみながら
大義だなあと狸親父

タナバタさんの竹いるか?と
訊ねるがはやいか
竹林から
たっぷ ....
年を重ねることではなく
生きることへの
笑顔にすむ
哀しげなしわ
触れれば
暖かな
てのひらから
伝わる
重み

ありがとうを繰り返す
私はもっと綺麗なこえで
さえずりたい ....
もう少し先まで行ってみよう
目的なんか無くても
理由なんか無くても
手探りで歩いて行こう
見えないものを信じて
信じなくても
いいけど
僕と君
僕と君
僕と君
宇宙の広さを信じよう ....
考えてみたら・・・オレオレ率と吟醸度は相反するものなのかもしれず、オレオレ率と吟醸度をともに低くするなんてすごく難しいんではないか。実作者はオレオレ率がひじょーに高くてもかまわないと思うし、逆に純読者 .... 髪の乱れを気になさるな。
血濡れた衣も気になさるな。
そなたは美しゅうござります。

この身はすでに腐り果て
ところどころに穴ひらき
覗く腐肉に蛆が這い。
しかあれど
まなこはかっと見 ....
苦しくて 悲しくて 時々嬉しくて また辛くて 逃げ出したくて 泣きたくて

癒されたくて 求めて 険しくて 少し楽しくて けど難しくて 受け入れ難くて

「そんなに感じていることは生きている何 ....
明けて、色彩が始まり
かつて刻んだ果実の朝の瞬間に
黄緑色の芳香と共にかつてたちこめた笑い声が
初々しい果実として、生まれ変わっているのを感じるから
わたしは齧る



ずっ ....
  君のいた夏が終わる


  故郷を知らないという君が
  旅先で描きためた風景画、
  古びたスケッチブック


  迫る山並み
  水田に映る空
  夕暮れの稜線
  風に ....
捨てても
突き放しても
打ち寄せる時が
押し戻す





もう逃げるな
こしごえさんのおすすめリスト(3702)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
1945年8月14日- 落合朱美自由詩13*05-8-2
@2_茨の道- 貴水 水 ...自由詩3*05-8-1
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蝉の朝- あるふぁ自由詩205-7-31
童話(日記)- たもつ自由詩2005-7-31
「_Face_Against_The_Faith._-_視覚 ...- PULL.自由詩3*05-7-31
かなしい夏- 塔野夏子自由詩20*05-7-31
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銀河相克- たりぽん ...自由詩405-7-30
顔を上げて- ノクター ...自由詩8*05-7-30
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童話(歌)- たもつ自由詩1305-7-30
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帰省- 落合朱美自由詩13*05-7-29
棒読みの歌- 岡部淳太 ...自由詩10*05-7-29
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伝えられし願い- ノクター ...未詩・独白2*05-7-29
五十音頭韻ポエムた〜と- 佐々宝砂自由詩4*05-7-29
祖母- 玉兎自由詩7*05-7-29
天上へ- チアーヌ自由詩605-7-29
オレオレ率と吟醸度- 佐々宝砂散文(批評 ...20*05-7-28
小塚原道行- 佐々宝砂自由詩13*05-7-28
一生分の刹那- db自由詩105-7-28
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水彩の夏- 嘉野千尋自由詩14*05-7-27
- たりぽん ...携帯写真+ ...8*05-7-27

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