道を踏み外すには
道の上を歩かなきゃならない
そもそも道の上を
歩いているのかもわからない
気が付いたら道草を食う人でした
目的地まで真っ直ぐ歩くことの出来ない
Born to Be方向音 ....
厳しくひとり、立って生き
優しくひらき、繋がり生き

この紺碧の空の下、

移り変わる形象に
不安定な心、歯軋りし
突っ張る肉、イラついて
活魚飛び跳ねる浜辺にて
みなぎる命の香を嗅 ....
遠い手が
わたしに触れている
触れているのにその手は
遠いままで

けれどその遠い手は
わたしに触れている
遠いままで
たしかに しずかに

遠い手の持ち主は
知らないだろう
 ....
The Long And Winding Road
古い旋律が、折り重なる
小さな丘の上
ここは、見晴らしが良いから、と
きみはベンチに腰掛けて
編み物を始めようとする
小さな春が ....
本を読め
本はいいぞ
学びがある
と言われると
読みたくなくなる

マンガを読むな
たわいもないぞ
バカになる
と言われると
読みたくなる

スマホなら
何はなくとも
見て ....
夜に浅い眠りを過ごしていると
その夢のなかにどこかとおくの
海の波の ざわめきが入りこんでくる
未来への何かの予兆か
遂げられなかった過去の思いへの悔恨か
そのざわめきはこの脳を支配して
 ....
その水に出逢うと
わたしはやわらかい小さな舟

その水面をゆく舟でもあり
その水中をゆく舟でもあり

その水の波を 凪をゆく
瀬をゆき {ルビ瀞=とろ}をゆく
ただその水を感触しながら ....
層なす雲が
冷気とともに
やって来る
空の青み、
ぽっかり
空け
うっとりゆっくり
歩を進める
わたしの
透明な足を
掬っていく

宙に浮かぶように
宙を彷徨うように

 ....
あきらめるなよ、男だろとの言葉が目に飛び込み
何かと思ったら育毛剤の広告だった

そのあとに
あきらめてしまえば、癒しようのない不幸も和らぐ
との古代ローマの詩人、ホラティウスの言葉が
僕 ....
それから
わたしたちは
小さな書物になりました
耳を閉じて
陽の当たらない書庫に
丁寧に並べられて
呼ばれない名前を付けられ
秋が去るのを知りません
鳥たちは渡っていったのか
薔薇の ....
 この九月に母が亡くなった。二〇〇四年に妹が自死し、二〇一一年に父が病死しているので、五〇年以上ずっと独身のままの僕は、これで家族をすべて失って本格的に一人になったことになる。母は妹が亡くなった直後か .... 眠りについた赤子の
涙一筋

大人の期待と
赤子の不安

(先立つ不孝をお許しください)

一筋の涙が辿った
走馬灯よりも短い
私の生涯でした

大人の欺瞞と
赤子の正直
 ....
なんでもできちゃう
わけもなく
それだっていいじゃないか
できないことは
ひとにまかせよう

僕から見たら
働いている人は
皆、超人に見える
可愛いだけで
万難を排す猫

ワイ ....
原則は
ゆつくりリズム
なかに韻
ときどきうまく
まとまれば吉

問題は
良心の音
ハモネプし
君の根でなく
みんなのおとね

無意識は
今の時代は
常識で
阿吽の呼吸
 ....
波風を立てずに歩く水の上

無理ですよやっぱり濁る水の中

かき混ぜて行きましょうとは怒声下

前後ろ右も左も動けない

君が怒らせたんだよとすまんこれ
それでも身体は
どこまでもこわれゆくこぼれゆく
ものでしかなかった
だからせめて
心と呼ばれるものを
身体のすみずみまでしみわたらせて

身体のそとに
しるしを刻んでゆく いくつも
 ....
私はもしかしたら人ではないのかもしれない
人と人の間に存在を許されるのが人間というものならば
私は人間ではないのかもしれない
私は人と人との関係性の中で生きてはいないのだから
それならば私はい ....
九月の白い公園には
壊れがちな光が降り
睡たげな水がめぐり

ところどころ
彫像のように置かれた
不在
欠落
空虚

彫像のように
けれど輪郭は持たず目に見えず
けれどたしかに ....
引き延ばされた時のうえに横たわっていた
何度も 何度でも細い管は出入りして
その間何を思うこともなく
何かが出来るはずもなく
ただ横たわって耐えるだけだった

この心臓は何度も死んでは再生 ....
風が吹いている
風は絶えず吹いている

新たな行為をしよう
この現実に刻み込む
新たな行為をしよう

この生は死と共に終わる
君は、
生きる気力がどうしても湧かないまま
暗闇にずっ ....
青春を
わかった頃は
大人になって
振り返る
懐古のなかの
私を探しに

忘れてた
落とし物は
心の中に

有るのだろうか
まだあの日のままに
八宝菜かけてあんかけ焼きそばに

足りないぞ僕にはそれじゃ他の物

五目飯焼き鯖つけてビールくぃ

ハンバーグ鮭のムニエルハイボール

夏さらば冷やし中華が老い送る
青い青い空が広がった
完璧な青だ

コンビニの旗がはためいて
吹き抜ける秋風の歌が躍動する

歩き始めたばかりの幼子が
風によろけて道に倒れ泣く

溢れる涙は銀に輝く陽光の糧、
光 ....
嵐は去った
それが嵐であったことを
彼だけが知っていた


白い円型廃墟
円の中心へとくだる階段を
彼は降りてゆく

円の中心にこんこんと湧くもの
彼は手にした器で静かにそれを汲 ....
猫をふんにゃった 
奴をふんにゃった
母をふんにゃった

耳をふんにゃった
蝶をふんにゃった
山をふんにゃった

日は天高く
風は弱く
おそれなく
本日は
人生で一番
 ....
闇の中に
雨が降る
慈愛の雨が
私を濡らす
遥か計り知れない高みから


怒りは在る
哀しみは在る
取り壊された
我が家の
更地に


疼痛のさなか
ジョン・レノンの
 ....
とうとう名を知らないままその人はいなくなった
知る機会は色々あったのだが
誰かが呼びかけるのを
耳にしてもすぐ忘れて
次があるしと思っていたが
次はなかった

寡黙なその人は昏い目をして ....
木々の枝葉が微かに揺れている

風が吹いているのだな

濃緑の群れが青空に美しく浮き出すように

さわさわ さわさわ 揺れ動く

熱い微風が風景をかき混ぜ

世界は光景となり立ち現 ....
黒い鳥の群れに暴かれた骨を
驟雨に洗いながら
わたしは
晩夏の灼熱に焼け爛れた
向日葵を見上げていた

わたしは聞いていた
草いきれすら霞む腐臭のなかで
瑞々しい血肉の底、重く豊かな脈 ....
静かな波が 寄せては返す
白い砂浜
あまりにも明るく眩しい 夏の太陽
青い空
青い海
波打ち際の波は透明

何故この波打ち際を
歩いているんだろう
夏に海に来るのなど
好きではなか ....
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