2022.02.11(金)
昨日は日課の自由律俳句も書かず、と云おうか書けず、早々、眠りに就いた。
さいきんは妻のベッドで眠っている。暖房費の削減、ということもあるが、私が普段眠っている、南 ....
・不安定なかたちをしている、夜に咳き込む
・冬の陰影が換気扇に吸い込まれてゆく、最後の煙草に火をつける
・不眠症の薄明かりだ、無理やり布団に引き込む
・おわりの星の話を聞いてやる、星 ....
青い山赤い山白い山
残酷にきらめいている春の川
スマフォほっぽり出して小さな旅
やっと目覚めたことの緑目にしみる
けさは食事も摂らず御神木の前
朝陽のぞむ、さくやの ....
透明にゆらぐ火炎の秋
あなたは雲り空の斎場で
ひとり密やかに焼かれた
紺色の重力を振り解き
垂直に あるいは
灰白の螺旋を描いて
懐かしい星の郷へ昇る
秋のフラグメント達
けれど残され ....
五行歌には賛成
とても好きなな発想
でも五行歌は町に満ち溢れる
ポスト資本主義みたいで
でも五行歌に賛成
たとえば僕が家で毒づいてる独り言が
いわく、ファックだねとか畜生とか
それらがよそ様の心境に影響など
与えることがあってはならない
と、愚考するのだがしかしだ
オフレコです、知らんがな
と ....
すること沢山の朝、とりあえずコーヒー
作業着に腕通しゆっくり急ぐ
のらりくらり 光の方へ舵をきる
ひりひりした体をゆっくり起こす
錆びついた刀 としてのわたくし
あ ....
忘れたこと思い出そうとするペン握る
朝は足の冷たかったこと 妻の
毎朝トーストの食事は祈りめく
くすり 鍵 財布 スマフォ そして私を持ってゆく
午前はマシン作業することの遊戯 ....
青みがかった思春期の
あの日の僕に
夢を届けてくれたのは
夭逝の歌手・Oだった
時は流れ
同じくOが好きな友達に
十数年ぶりで
遠い街まで会いにいった
連絡をくれた{ルビ理由= ....
その大きな屋敷にわたしの兄姉はいた
少しだけ血が繋がっていたので
わたしは右手で彼らは左手と思うことにした
左手を使う時彼らを思い出した
出されたデザートの皿は欠けていた
兄はとても器用 ....
何もかもが
ゆるされていくような
冬のおわりの鍵穴を覗くと
幼い春が
喃語でつかまり立ち
(あ、ぶぅ。)
ひらかれてゆく胸のうちでは
とても鼻のきく仔犬が
雨をより分ける
雨上が ....
潔し、思えばこその自己責任
自慰的な示威に耽って辞意至る
他個責任、すべてはタコが悪いのだ
選べることなんてあったかいままで
ご唱和を、俺のせいかよそれがとぞ
はやく起きて今朝は鬱々がもたげる
夜明けとおく炬燵に身をゆだねる
ひどくむせて砂糖水にまかす
ぼやぼやしつつ時計は無情にすすむ
螺旋階段と感じつつ今日も句作する
リ ....
雪は身じろぎもせず降っていた
無人駅のホームはすでに雪で埋め尽くされ
その明るさはほんのりと
ともし火のように浮かんでいた
ストーブを消し、鍵を閉める
無人駅の除雪番からの帰りしな
積 ....
炬燵でゆたりゆたりしてアイスコーヒー
汲めども汲めども 詩心はみずうみの如し
煙草の数をかぞえて(溜息)卓のうえに置いた
屈伸をしてけさの体の点検をする
おなかがグウ、と鳴 ....
誰もが寝静まった頃に目覚めて
なにも知らない深夜を想う
遠く漁り火が燃え
家族の団らんを照らして
消えいくものの虚脱を誘う
みな失い命さえ危うく
それでも残っていくものは何かと問い
虚無 ....
今朝は寝起きから眠気がなかなかとれず、なにかイベントめいたことがある日は必ず眠たいので、今日もなにかあるのかな、と思いつつ過ごしたが、平凡な日だった。
朝食はトースト二枚にヨーグル ....
妻が泣きはじめて時がとまる
霞む三日月 童話の世界を歩く
カレーライスと妻が待ってるおうちに帰る
太陽のように
強く燃えている
生きることは
力むことではない
輝くこと
何も考えていない時間に
窓の外を見ていた僕の 心の不安
あいつは今頃
この空のような笑顔で笑っていることだろう
僕は街に出る 心のドアを開けはなって
妻に布団をとられてしまった
妻がまた炬燵でみのむししている
ハムスターのように口に物つめこんで、妻よ
意味のない音楽を捜して透明な朝
曇天 こころに黒い旗を立てた
朝 ....
眠たくて曖昧になるその日々に黒子のように星が散らばる。
電気信号が信仰した天使 電信柱たちに遺伝子。
根も葉もない花を咲かせて尾鰭付き一人歩きするみんなの肴。
....
ちょっと待ってね
という間に五行は終わって
つぎの五行を考えている暇人は
たぶん僕ぐらいだろうな
五行の緩さがとても好きです
夜を飾る女が闇のダンスの指南役で
秘密の原始をあじわう
夜間飛行の天使はときどき行き先を喪って
微かにきこえる古いブルースに耳を傾けている
闇のスケルツォは楽章をかえても
いつか交響 ....
銀河のでたらめも受けいれる
目覚めよろしく冷えもここちよい
ねぎ味噌汁ありがたくいただきます、妻よ
朝から困ってしまって創作に逃避する
卑下することをやめる じぶん大切にす ....
いたはずの人がいなくなり
いないはずの人がいて
地図が変わったり
星が見えなかったり
もう何も信じられない
というときに
そう思っている僕がいる
これはまだ確かなことで
....
作りかけで壊れた
断片を繋ぎ合わせ
星のように祈った
暗がりから白手が伸び
祈りのカタチを崩していく
後腐れのない別れ、転がる骸
哀しみは億万と木霊し
形態は次々と破壊され ....
保湿クリームの温かさに聞く
明日はどんな現実を生きるの?
今日よりちょっと良い?
甘えて聞いてごめんね
どんな風になっても
私が生きてるところが現実
頬にクリーム伸ばしながら
夢 ....
良いものは
忘れず
心に取り込む
魂が喜ぶ
感覚がよくわかる
世界に一時許されて
震える個体が風に吹かれ
世界の荒野を抱いている
夜がまたやって来る
夜がまたやって来る
震える個体は薄暮のなか
遠い遥かな夢を紡ぎ
光の時を待っている
....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143