正義なんて無いよと嘯いたソイツの目には
うっすらと涙が溜まっていて
それをみた俺はもうなにも云えなくなって



寂しさを
「寂しくない」と云う夜の
効きすぎているエアコンの風 ....
慢性的な病苦と共に
意識の闇に沈む 、
深いふかい漆黒へ
日々、夜の更け行くに連れ

そこからゆっくり
静か立ち上がり
気付けば
朝に太陽、
この世界を照らし出し
朝に意識、
自 ....
空に舞う麦わら帽子目で追った時のはざまで行方は知れず

海からの帰り道はいつだってしぼんでるのにからだは重い

アスファルトに立つ陽炎は死んだら負けといってるみたい

蝉たちがぴたりなきや ....
 日照りつけて
 前方に霞む百日紅には
 二匹のクマンバチ

 ふと足もとを
 蜻蛉のちぎれた一枚羽が
 微風に 晒される
 
 古道の低い石積みの傍、
 生い茂る樹木の根元で
  ....
真夏の日中に上空を塞いでいた、ひとつの低い層がなくなって、青春の夏はより遠くまで反射して、よりいっそう真夏の夜の夢に届きやすくなる。より受信しやすいように部屋のなかの灯りをすべて消す。多分に雨の吹き荒 .... 甘いささやきが

ゆったりとこの身を襲う

抗っても

酒を飲んでも

憑りついて離さない
空にはモクモクと山のように雲が聳え

熱風に包まれる

公園でバットがボールを打つ音

子供たちのはしゃぐ声

蝉がミーンミーンと伸びやかに鳴いている
猥雑な迄オレンジ
染まり輝く満月

熱帯夜の屋根瓦の上 、

浮かび在るをふと捉え
月の磁力、否応無く深々と





あの日、師の逝去の
報せと共
外出した夕闇に 、
 ....
わたし 雨

私あめ 時々 あられ
心ゆられ
たこ糸のさきに むすんだ釘を
しずかに 夜に沈める

口の端に くわえた糸に
声をつたえる きみに聞かせる

わたし 雨

夜から ....
言葉なんていくらでも捨ててやる

そういうとあなたはノートの中に隠れたのよ

皮を剥ぎ取る山が熱波に燃える

吸盤の取れた水蛸はエイの群れにすがる

アンチエイジングだと彼女は言い ....
生きていくこと
空箱の庭
蝉の抜け殻の残響の続き
風に揺れる透明なブランコの隣で
ほんの少し匂いがした
嘘みたいに
あなたに触れたかった
僕は泣いていた
世界が僕に厳しくて
その時、君に出会った
嬉しかった

でも君が急に
僕に冷たくなった
なんで?と聞きたかった
他に好きな人できたの?

君の気持ちが分からない ....
渓流竿は刀のように美しい

日本独自のもので

種類は今まで数百はある

明日は碧羅という強竿を携え

大物を狙いに行ってみる
木立、弧をなし
わたしを取り囲み
父の墓石 見つめ入る
初老の指先、震えながら

この道の終わりに立つ死 、

いつしか、

死への執拗な思いに取り憑かれ
今此処で生きて居るという ....
地平線の彼方まで丸焼けだった
瓦礫と錆びたトタンで作った
家族でさえ疑って暮らすバラックで
卓袱台に載った、芋粥と悲しみ

ヤンキーに{ルビ集=たか}ってチョコをせしめた
空地で捕まえた飛 ....
夏にだけあらわれる
小径の奥に
ひっそりとした場所
そこにやわらかな墓標がひとつ

あたりを囲む緑のざわめきの中に
なぜかいつも感じる
揺籃の気配
その中には多分 壊れた玩具の ....
空にさしだした手のひら
つきさしていく日のひかりで細胞が痛い
夏のひとはみな発熱し
アイスクリームはみるみる溶ける
蟻がやってくるまえに
きのうのできごとは蒸発してしまう
会いたいひとがい ....
 喉滑る夜半の冷茶

 温くなった保冷枕を取り替えて

 寝間へ戻れば 扇風機の寂風が、

 モザイクかかる途切れた夢の

 あなたを白い紙屑にした
考えてみてください
他人の詩とか
まず読まない

じゃ、僕の詩も読まれませんねぇ
そうだねぇ

そんなことないよ
僕、他人の詩、読みまくってるよ
目が滑っているが

唯我独尊の宇 ....
この深夜 己、肉の苦を耐えつつ
天空、星々神々の壮麗な居住まい
この地球大地から想い致す意志、

    私とは何者か?

その問いへの応え心静か努め待ちながら
歳をとり ともなう景色 夏の音(ね)と 日々少しづつ とおのいてゆき 熱いシャワーを浴びて

火照った気持ちと体を吹き飛ばした

気の置けない友と友との笑顔が嬉しい

年に二度の宴にジョークは飛び交い

無言の内に元気で居ろよと励ましあった
夏は夜
涼しげな空気の回廊を歩いていく
百個の風鈴がピンク色に染まって揺らめいている
猫が足元に擦り寄ってきて
パロサントの香りが風に乗って流れてくる

宇宙人は私達のことで
本当は魔法 ....
心臓
あなたとの距離
咲かない花のような
綺麗な音を立てて
空を滑る雨
眠たい朝の構内で
電車は溶けた
消えた
その呼吸が好きだった、と
一行だけ描かれた
今日のレポート
 ....
私は魚を釣ったらすぐにピックを使い脳天絞めをする
頭にピックを刺してゴリゴリと捻じるのだ
魚はポッカリと口を開き昇天する

少年の頃はフナの解剖やカエルの解剖をエスケープしていた
臆病な私は ....
あの日から
降り止まない雨 、

心の奥底から言葉を溢れさせ

顕れる魂の穿つ隙間から
零れ落ちる光滴たち
無数に煌めき散逸する 、

終わらない旅路の最中
訪れるもの一つにさえ
 ....
宇宙の中の地球の上で
人間は色んなことを考えている

手を伸ばしたり
スタスタ歩いたり
背伸びをしたりして
生きていることを確認している

公園の砂場で遊ぶ
子供の笑い声は楽しげで
 ....
あの人も居なくなった
この人も居なくなった

 そうなんだ 、そうなんだよね

       、

あっちで皆んなそれぞれに頑張って!
こっちで僕らもそれぞれに頑張って!
柔らかな手が
流し台の周りで
流れるような
仕草

トントン
まな板が鳴る

目覚めた

部屋の天井
シンとしていた
遥かな宇宙の果てにまで
私の想いを運んでいきたい。
聖なる力の発する焰の中で
心が更に熱くなれるように。

目標を目指す意志の営みの中で
私の思考を存分に働かせたい。
思考が永遠に生成す ....
こしごえさんのおすすめリスト(4283)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ピュア- 秋葉竹自由詩224-7-23
ヒカリ- ひだかた ...自由詩324-7-23
サマーノート- そらの珊 ...短歌6*24-7-23
陽炎- リリー自由詩14*24-7-23
夏夜のラジオ- 本田憲嵩自由詩1324-7-22
五行歌_睡魔- レタス自由詩5*24-7-22
夏休み- 自由詩7*24-7-22
五行歌、月なるもの- ひだかた ...自由詩524-7-22
わたあめ- soft_machine自由詩924-7-22
ウォルフ- アラガイ ...自由詩7*24-7-22
生きていくこと- たもつ自由詩724-7-22
君と一緒に- 林 理仁自由詩424-7-21
五行歌【渓流】大物狙い- レタス自由詩7*24-7-21
墓参- ひだかた ...自由詩5*24-7-21
私たちは食べてきた- atsuchan69自由詩13*24-7-21
やわらかな墓標- 塔野夏子自由詩11*24-7-21
かげろう- そらの珊 ...自由詩12*24-7-21
五行歌_一首「熱帯夜」- リリー自由詩10*24-7-21
so_so- りゅうさ ...自由詩5*24-7-21
五行歌、地と天空の境域にて- ひだかた ...自由詩424-7-21
晩夏- 足立らど ...短歌7*24-7-20
五行歌_暑気払い- レタス自由詩8*24-7-20
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レポート- たもつ自由詩624-7-19
命を奪う- レタス自由詩6*24-7-19
降り止まない雨のうた- ひだかた ...自由詩4*24-7-18
踊ってごらん!- 久遠恭子自由詩524-7-18
五行歌、それぞれにそれぞれの歌・亡き高橋巌師の魂に捧ぐ- ひだかた ...自由詩424-7-17
柔らかな手- 自由詩5*24-7-17
*死者の言葉- ひだかた ...自由詩4*24-7-17

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