嵐のなか歩き進み
燃える陽の光浴びる

 動きの最中に自ら在り、
 初めて解ることばかり

運命に導かれ此処まで来た
私は今、運命を促し生きる

 生動するイメージの海原に 
 思 ....
引き出しの中の小銭のように
ちっちゃな幸せは
身のまわりにたくさんころがっている
一杯の酒を
楽しみに生きることだってできる
一編の詩を
楽しみに生きることだってできる
隣人との茶飲み話 ....
ぼくは女だった
夜に二人の侍女を従えて
杉の巨木が立ち並ぶ参道を歩いていた
崖に欄干がかかっていて
石窟が幾つも空いていた
ある石窟の前に来ると
礼拝をして中に入って行った
老人が一人
 ....
水晶にろ過された水ほど美味いものはない
ある天竺の行者が言った
彼は24日間水だけを飲んでいた

それを知るために20年の歳月を費やした
誰に指図をされた訳じゃない
ただ行者の言ったことを ....
 部屋の明かりが消えた。キッチンも、廊下も、
トイレも。カーテン越しに差し込む街灯や近所の
明かり。わたしの家だけが何事もなかったかのよ
うに、暗闇の中、どこまでも透きとおって見えた。
 ....
黒人さんも乗って居た
死んだ叔母さんも
乗って居た
その車に、
私は今 飛び乗る




 思惟、燃える
  アッフリカの太陽!
   宝石箱ひっくり返り
  無数の宝石の煌め ....
漆黒の夜は墨を流すよう
月を映す川面に
ひとひら ふたひら はらはらと
桜花びら舞い落ちて
ゆるり ゆらり {ルビ花筏=はないかだ}

きみの面ざしを垣間見て
もういいよと呟いた

 ....
遅れてる梅雨紫陽花は枯れ続く晴れを待つより雨が恋しい

六月に台風が来る予想外去年の豪雨思い出させる

ジメジメとしつこい梅雨が居座って湿った思考回路ひんやり

雨ばかり予定なくなり家にい ....
父の会社に泥棒が入ったというので
夜中に起こされ父の背中におぶさった
東の空に紅くて大きな月が登っている
黒猫が急げ 急げ!とせかしていた
下り坂をどんどん歩いても月は紅いままだった
父の歩 ....
オレンジカクテルの空が
家々のむこうに沈んでいく
どこからともなく飛来した
小さな黒い鳥の群れは影絵
ゆったりと宙に張られた電線に
互いに平和な距離を開けて
つぎつぎにとまれば
みんな
 ....
生まれ与えられ育てた愛娘は
意識の視界から消えてゆき

 雪降る三月初めの東京、

流氷の次々押し寄せる如く
時のうねり過ぎゆく速度の異様





細き橋の真っ直ぐ
伸びゆ ....
黒猫がにやぁとぼくを誘うので
ついて行くと其処は巨大な化学プラントだった
あちこちに蒸気が噴出している
あと五分しか時間がない
ぼくはバルブを閉めにかかった
黄色いヘルメットの男がバルブを開 ....
未明から降り始めた雪が
台所に積もっている
牧場の色彩を思いながら
わたしは冷たいサラダを
二人分作った

あなたはリビングで
新雪に埋もれたまま
詰将棋をしている
本を見な ....
はらはらと降る雪は
積る処がなくて
群青の波に消えてゆく
紡いだ言葉は幾重にも
続いているのに
うぉ~ん うぉ~ん と森が鳴る
樹齢300年のミズナラの大樹を倒すため
ぼくは特大のチェーンソーを抱え
森の奥を彷徨った

腹がへったので
紅鮭、イクラ、昆布のおにぎりと
ロースカツサン ....


まだ寒いのに
もう立ってしまうのか
立って 先に
行こうとするのか

その後ろ姿を見つめて
僕たちは
ずっと後から
暖かくなろうとするのだが

まだ寒いのだ
もうこんな ....
さざめきざわめく 風の向こう

「今日もまたお寒い一日で」

遥か燦然と風の向こう
光の海原さざめきざわめき

そっと生まれる春の風、

光の海原きっと日毎に吹き広げ
金と銀の龍は螺旋を描き
{ルビ蒼穹=そうきゅう}をかけ昇り
久遠の果てまで行ってしまった

アレクサンドリア図書館に
地球の円周を解き
数学者は美しい数式を描いた

ガンジスの行者は
 ....
ももを食べました
塩で食べました

レバーを食べました
タレで食べました

叔父が余命を宣告されました
ねぎまを食べました
塩で食べました

十人いた父の兄弟姉妹の
最後 ....
森影繁く深い暗まりに
踊る人影の在りて

〉迎える意識〈

静かさに尚より一層
明るく輝き私を映し出す
生きている生きている
高齢者も子どもも
生きている生きている
病人も健康な人も
生きている生きている
貧乏人も金持ちも
生きている生きている
仕事のない人もある人も
生きている生きてい ....
グラスを傾け
独り歌う子守歌
母が教えてくれたあの歌を
酔えば 酔うほどに想い出す
あれほど美しいものはなかった

こんなオレでもあの歌は忘れない

酔ってこそ普段は語れない物語がある ....
彼は忙しい中に一時間の時を割いて
ぼくに語ってくれた

監督にとって一番好きな映画はなんですか?

彼は言った

ナンバーワンというものはなくて
観える景色を見回して観てごらん
オン ....
梅が散った今はもう春だというのに
肩を抱き締めながら
五月がやってくるのを待っている

月の光に照らされた夜に
レタスが芽生えて
ぼくたちを祝福してくれるだろう

花咲く牧場のソフトク ....
ひかり
ひと吹き
するたびに、

白い小部屋の戸口

開きゆく拓きゆく
ヒビキ輝かせ
時空切り裂き
宿る悪魔,,、
吐き出し

魔と魔のまん真ん中、

大きな巨きな律動の渦 ....
全然めでたくない正月がありまして
形ばかりの春が来まして

もうちょっと上げて行きましょう!
上がるわけあるかいや

気を揉んだってしょうがない
Let it be の精神で

そん ....
朝のみそ汁から
 かつて棲んだ磯の香りがした

循環する水にうまれるいのちのすき間
 それをすくいそそぎ入れた

湯気が消えてゆく空にうかぶ
 一羽のかもめ



炊きあがった純 ....
昼に、近くのイオン・モールで
いつも使っているボールペンを買おうと思って
売り場に行ったら、1本もなかった。
MITSUBISHI UM-151 黒のゲルインク
ぼくの大好きなボールペ ....
廊下に咲いた花を
摘んで歩いているうちに
迷ってしまった
春の陽が差し始めた病室に
戻りたかっただけなのに
白い売店や
柔らかな窓ガラスに触れて
いくつもの季節に
取り残されて ....
今日はオマエが氷壁から滑落して30年
オレは毎年この日に伽羅を焚いている
何故もっとオマエを止めなかったのか
記録を求めて命を賭けるのが解らない
あの酒席でもっと叩きのめしておけば
毎年この ....
こしごえさんのおすすめリスト(3705)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
途上にて- ひだかた ...自由詩324-3-13
ちっちゃな幸せ- ホカチャ ...自由詩6*24-3-13
夢十夜_⑤- レタス自由詩4*24-3-13
水守- レタス自由詩7*24-3-13
金魚すくい- たもつ自由詩324-3-13
五行歌、燃える- ひだかた ...自由詩624-3-12
旅路- レタス自由詩4*24-3-11
恋しい- 夏川ゆう短歌424-3-11
夢十夜_③- レタス自由詩5*24-3-11
夕刻の五線譜- そらの珊 ...自由詩8*24-3-10
五行歌、原野- ひだかた ...自由詩7*24-3-10
夢十夜_②- レタス自由詩6*24-3-10
新雪- たもつ自由詩9*24-3-9
五行歌__海に降る雪- レタス自由詩3*24-3-8
森の夢- レタス自由詩5*24-3-7
立春_二篇- 岡部淳太 ...自由詩9*24-3-7
春の海原- ひだかた ...自由詩5*24-3-7
夢の欠片- レタス自由詩7*24-3-6
焼き鳥- たもつ自由詩424-3-6
五行歌、意識の私- ひだかた ...自由詩424-3-5
生きている生きている- ホカチャ ...自由詩2*24-3-5
琥珀の秘密- レタス自由詩5+*24-3-3
今は亡き大林宣彦監督との会話- レタス自由詩4*24-3-3
五月- レタス自由詩5*24-3-2
開示- ひだかた ...自由詩624-3-2
英会話レッスン- りゅうさ ...自由詩4*24-3-2
- soft_machine自由詩11*24-3-2
Ticket_To_Ride。- 田中宏輔自由詩15*24-3-2
病院- たもつ自由詩624-3-2
オマエに- レタス自由詩8+*24-3-2

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