文月の時雨 打ち水に街はひどくうたれ

ぼろぼろの学帽に 麻の手ぬぐい 高下駄で

土砂振りの雨に走り濡れる僕は、そんな僕を憧れてそうする 

軒の触れ合う細い路地を 白い花水木のステイン ....
 あまねく日は西へ傾き
 道に日は照り
 わきたつシャンパンゴールドの
 彩雲がおだやかな貌をみせる

 隣人やあなたから見える
 ベランダで洗濯物を干す「わたし」は、
 知らないまに
 ....
想い出したように
鳴る

風鈴が
躊躇うように

あなたが
幼い頃の話をする時のように

鳴る
風鈴が

逃げる風を追い駆けようとして
諦めたように

鳴る

あなた ....
あなたが好きな

あなたが教えてくれた曲たちは

夏の太陽みたいな陽気さで

とぼけたような気軽さで

悩みなんて欠片も感じさせない

まるで あなたのような

悩む前に放射し ....
難しくなると
投げ出したくなる仕事
継続が危うくなる
AIを使えと命じられる
AIに振り回される
使うつもりが使われて
AIより下っ端の労働者
AIを乗りこなす
騎手たちがゆんゆんと走 ....
僕が瀕死だった時
君たちは笑っていた

まぁまぁ
いいじゃないですか

君たちが瀕死だった時
僕が笑ってたかも
しれないじゃないですか

そうだねぇ
だから大いに
笑ってもよい ....
走り続けて
転んで動けなくなった日々
未来の自分に話しかけても
返事がなかった
明日が怖くなる
夢だったらいいのに
眠らせて
眠らせて

上辺だけの真面目
崩れ落ちていく
どんな ....
アカゲラについばまれた

桑の木 ハチワレの

地球のような球体の眼は 風の色をうつし、

木陰はさらさらと葉を揺らす

不安や恐怖が 世界を委縮させていく

怒りは人を疲弊させ
 ....
 {ルビ花=はな}の{ルビ輪郭=りんかく}は
  {ルビ鋼鉄=こうてつ}のようでなければならぬ 
                                         
       ....
全部夏のせいにして
逃げてしまおうか



あのひとが
優しく笑うものだから
わたしは素直に頷いた


     遠くへ行きたい

そんな想いが重なって
わたしたちは
手 ....
梅雨のダルさも消えて
身体がすっかり軽くなった
帽子一つで散歩へ出かける
厳重な日焼け対策は滑稽だ

夏の太陽のそばで
さわやかな風が透き通る
自然と共に歩もうとすると
自然は無条件で ....
 西風が吹きつける
 白い塗装の剥げかけた
 木枠の窓

 嵐の前の雨が胸をつき
 かえるべき場所を見失った心は
 ぐるりぐるり
 過去の幻をめぐるだけで
 固くなる

 あなたは ....
二人でいたかったから
仕事をサボった

天罰をくらって
二人は会えなくなった

労働と引き換えに
年に一度の願いを叶える
カササギたちがつくる
横断歩道を渡って

天の川は大渋滞 ....
あたい会いたいわ
たらいが降ってきた
新しい出会いを探そう
そんな気力もない

自傷詩人
これなら当てはまる気がする
死のう交渉
これも

いやいや、生きたい
生きられない

 ....
銀河の天秤がゆっくりと傾いて
月がかろやかに昇ってゆきます
夏の星座の中心へです

澄んだ湖面は夜空をうつし
魚が背びれに月明かりをうけて
チカリ、チカリと輝きながら泳ぎ
まるで流星のよ ....
いつまでも
想い出にならない夏

痛くもなく
ただ痺れていただけの夏


ぽとり


昨日の端から
呆気なく零れ落ちたわたしは
黒い服を着せられ

どこかが
痛いような顔 ....
極めて善良に詩を書いていただけで
この言われようだ
どう思われますか

なぜこんなに
ヘイトを稼いでしまうのか

刺身を海苔に巻き手巻き寿司
勝利者の味がするね
こういうところか
 ....
手のひらの上に
ひとつの果実
それが果実であることはわかるが
その名を知らない

けれどその味は
なんだか知っているような気もする

不意に
果実は途方もなく重くなる
だからいっし ....
君が笑った
太陽のように笑った
だから

仕事がどうだとか
難しい話はやめよう
君を笑わせよう

燦々とした君と
過ごす時間
短くても
なくすことはできない時間

いつも大丈 ....
刑というのは
行動の制限が多いんだと

つまり閉じ込めちゃうんですわ

ところで僕
もう生命の最小単位

どこにも行かない

タンスの自由に意味はない
アル中も自由度は低い

 ....
今を鍛える。
今を鍛えると未来への不安はない。
今を積み重ねる。

一期一会、夏至を噛みしめる。
蒼穹、太陽の果汁を撹拌する。

きらびやかなその果汁、細胞から、魂から、溢れ出る血液から ....
犬の名前を並べる、
タロー、ルル、ブンタ、シロ
そのことを悔い、
喉元にキムチの色を塗りつけて、
俺たちは、見つめあった

北の城壁が高く聳えていた
たぶん、高さは、
喉の渇きで測った ....
今日の投稿で1年経ちます
明日から2年目の1日目

三日坊主にならず
365日続けられた
毎日詩を書くということ

また次の1年
続くように
楽しんで書いていきます

読んでくだ ....
 触れることのできるこの時間も
    いつかは終わる

       ── never young beach







何気ない静かな日々に夏陽さす

もう二度と ....
あなたに会えて良かったよ
翼があっても地面を踏みしめる
あなたの信念は優しい弓矢
悪者だけを突っつくの
だめな仕組みを貫くの

本当はどんな人なのかな
天使に見えても
家で転がって ....
この
あとに残った感情は
なんなのだろうか

手を差し伸べたい甘さ
引き留めたい恋しさ
助けてあげたい愛しさ


まだ愛していたのだろうか。

私が?


まさかと笑おうと ....
ほんのり朝日が差す狭い部屋

人が縦横無尽に眠る中で目覚め

I氏と目が合った

時折蘇る甘苦い記憶


I氏は誰もが認める男前

気さくな好男子

でも

踏み出す勇気 ....
声帯が未遂に終わった
夏の初めの頃
植物は止まり
蟻の巣は時間をかけて
退廃していった
立てかけられた
日傘、と
ひとつまみの酸素
光化学スモッグの半日は
残務整理に費やされ ....
 待ちかまえていたのか
 折悪しく雨がぱらついて
 遠くない駅までの道を濡れていく

 JRで一駅先の改札を出ると
 もう雨は止んでいて
 踏切の向こう、陽ざしが流れおちている
 滝のう ....
やっと
やっと
夢のたまごが見つかった

やりたいこと
もしかしたら
自分を活かせるかもしれないこと
ずっと傍らに
ヒントは転がっていたのに
決して気がつかなかったこと

まだま ....
こしごえさんのおすすめリスト(4285)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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無題- wc自由詩15*25-7-6
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ノーファウル- りゅうさ ...自由詩4*25-7-5
果実と踊る- 塔野夏子自由詩6*25-7-3
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足るを知る- りゅうさ ...自由詩5*25-7-2
「今」を鍛える- 朝焼彩茜 ...自由詩7*25-7-1
犬の名前- atsuchan69自由詩22*25-7-1
1年続いた- 自由詩13*25-6-30
そんな日の朝に- 森田拓也俳句7*25-6-30
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さいご- りつ自由詩3*25-6-29
I氏の手のひら- 花野誉自由詩11*25-6-29
書き置き- たもつ自由詩525-6-29
レモンサワー- リリー自由詩12*25-6-28
- りつ自由詩5*25-6-28

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