すべてのおすすめ
その辺に落っこちている恋じゃ嫌なの
いつだって“とっておき”が欲しい
これが必然とでも言うような
運命の出逢い
出逢うべくして出逢い
触れ合えば稲妻が迸り
このひとに出逢うために産まれ ....
まだあどけなさにいた季節
愛の意味も解らずに
ただ笑って頷いていた
与えることなしに
与えられることばかり求めては
欲求不満の子供みたいに
手に入らないものを欲しがっていた
満ちて足りる ....
花が咲いているのを
シンプルに綺麗だと思う
一汁一菜
ささやかな食事を丁寧に味わう
今なら丸々とした大根を
安い豚こまか鶏ももで煮る
手間は惜しまない
豚こまならば
一枚一枚広げて ....
月が行方不明になったから
月を捜して彷徨った
夜の海では夜光虫が瞬たき
青く発火していたけれど
月はいなかった
枯れ野で風に訪ねても
実態のない躯をうねらせて
けたたましく笑いながら ....
夜空から月が消えたから
わたし何にも怖くなくなって
今なら眩暈がしそうな失墜も平気そう
どこまでも滑空する空は群青
青が群れて駆け出してゆく
天馬が疾く走る
ペガサスを捕まえててね
スト ....
暗闇にともしび
あたたくきんのひかり投げかけて
道行く迷子を微笑む
100均のガチャをせがむ子供のように
宿命は背負いきれない覚悟がたりない呼ばないで手放して
わたしは傀儡じゃない
気 ....
昆布をキッチン鋏で切り
水で戻す
だしはこれだけ
絹ごし豆腐をゆったりと熱湯で泳がせる
崩れないよう火は弱火
決め手はちょっと良いポンズ
旭ポンズがあれば最高だ
この歳になり
初め ....
希望が無くなれば
ひとは闇雲に生きるだけ
いや、
生きることさえも
止めてしまうだろうか
漫然と息をするだけの存在には
なりたくない
花を愛で空を愛し
風の音にも物語りを感じる
....
ゆく年くる年迎えにいけば
百と八つの鐘がなる
煩悩鎮めの鐘がなる
煩悩は本能に司られるのだから
枯れて生きよということか
汚い金も綺麗な金も同じ金
使うものの気持ちひとつ
疚しさを煩悩と ....
真昼の月が妙々なるひかりをかかげ
太陽に微笑みかける
月よ
おまえも陽のひかりが恋しいか
夜の最中に凍えるようにまろい怯えを抱きしめながら
それでも懸命に輝きを放つおまえは
どれほど{ルビ ....
突き抜ける青空があんまり痛いんで
目を閉じようとしたけれど
目蓋の奥にも青い景色が焼き付いて
離してくれない
ひとが青に永遠を重ねるというのは
遠い昔に宇宙が生まれたときに
初めて見た色だ ....
夜来風雨の声に耳を澄ませている
さざんかは
桜よりは強情だから
簡単に散りはしない
容易く咲かない分
しぶとく咲いている
遅咲きの矜持とでも言うべきか
真冬の灰色めいた色彩の町で
紅朱 ....
小夜ふけて
くちづさむ淡いメロディ
もう会うことのないひとを想っている
最初から知っている気がした懐かしさ
一挙手一投足
しみじみと愛おしい
遠いお星さまになってしまったひと
覚えている ....
ゆふかげ柔らに溶け出して
思い出る寂しさよ
ひと恋しさに涙する
鴉は友を呼ばひても
友の姿はあらずして
ひとり山へ帰り来む
巣立ちも終へし後ならば
ただ眠るため目を閉じぬ
ひと ....
少し遠いスーパーまで
ゆずとかぼちゃを買いに行ってきた
明日は冬至なので
かぼちゃを小豆と煮て
ゆず湯に入る
いつもはシャワーで済ませるため
お風呂は贅沢に感じる
たった1個だけれど
....
いつだって
逃げ出したいのは
空の彼方
まぼろしの国
そこに住む住人は
みな穏やかで
過去を問わない
未来も尋ねない
お元気ですか
から始まる会話は
今日あった細やかなことを
....
目玉焼きごはんを食べる
半熟の目玉焼きが
上手に創れるようになったから
とろっとした黄身としょうゆが最高だ
おかかごはんを食べる
お徳用のかつおぶしだから
ごっそり掴んでぜいたくに
....
「滑稽」
全く全貌を知りもしないで
自分だけは全て知ってる
自分は正義だ
そして見知らぬ他人を断罪する
ああ、滑稽だ
「下劣」
知ったかぶりの
野次馬根性全開の
嫌味なヤ ....
雪がふるふる
雪が降る
茫漠の孤独の上に
雪が降る
泣いているのか?
泣いているのか?
私よ
あなたよ
まっさらな雪原に
足跡をつけても
すぐに覆われゆく孤独よ
歩みの道 ....
冷たい雨が降りだした町に
冷たい夜がやってくる
夜明けはいつも遠い
トーストの微笑みも
紅茶の雫も
珈琲の湯気も
夜明けの向こう側にある
手を差し出しても
触れることができない幻を
....
もしも百円が
部屋の隅から出てきたら
何に使う?
給料日はあした
財布には12円
今日は休日
そんな状況で
百円では何もできないって
財布にしまうかい?
百円でできることって ....
憎んだのは
あなたがたじゃない
夫と花の名前を持つひとだ
憎んだのは
有り難いことに
過去の話だ
誰も
私自身にさえ
歩き始めた陽のあたる道を
邪魔させやしない
過去の ....
あなたがたは
私を一方的に犯罪者扱いするが
あなたがたに
罪はないというのか
忘れていた
私はあなたがたに
何ひとつ害を与えていないというのに
集団で
ことばの{ルビ私刑=リン ....
クリスマスフラワー
緑と赤が
なぜ、クリスマスの色なのか
知らない
(ツリーとサンタ?)
師走の浮き足だった時期に
真っ赤に燃えているように見えるポインセチアは
どことなく厳粛な楽し ....
生きていたくないひとが
生きているだけで
エライと思う
死にたいってことばにするのは
ことばにしなきゃ
本当に死んでしまいたくなるからだ
死にたいって
ことばにするのは
本当は ....
おいでよ
ここへ
何か一緒にうたおう
なみだが溢れるならば
もっと泣きながら
嬉しくて舞い上がりそうならば
喜びのままに
あるがまま
あるがまま
誰もこころに嘘をつかなくていい
そ ....
あなたがほかの{ルビ女=ひと}と
仲良さそうにしていると
ざわめきが立つ
これは嫉妬と呼ぶのだろうか
所有欲なのだろうか
愛。
ということばは
書くはしから安っぽく穢れてしまうので
....
また帰ってきたぞえ
ひさしぶりやね
元気にしよった?
お母さんと仲良うやりゆうかえ
約束通りに
わかばと土佐鶴のワンカップ買うてきたき
まあ、ゆっくりやりや
そうやねぇ
一年でいろいろ ....
自然と目が覚めた
夜明け間近でまだ暗く
暗闇に揺蕩いながら
明けゆく空に
身を任す
誕生日
私が生まれたことに
意味はあったのか
なかったのか
たったひとりの自分に戻り
問 ....
降りだした雨は悲しかった
いつもの道に咲く花々も
項垂れている
朝は洗濯物が
どこのベランダでも賑やかだったのに
急に閑散として
残った洗濯物は何も言わない
こんなことを悲しいと思う ....
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