都会にポッカリと空き地
照らすのは日の出から
カンカンぎりぎりと草原に
射し込めてこの爽やかさ
今日という日の 日日草
翳りだけ待たされて
鼻先につん!とくる
風は明日を感じさせない ....
白い虫が騒がしい音符となって飛び廻る
縦横無尽に休む事なく攻撃的に急降下してはぶつかるように
まるで羽音は騒音
そうただ虚しく響く中味のない夢
私は一人立ち止まり耳を塞ぐ
意味すら持たぬ ....
争いの国へビジネスのために命懸けで出かけた邦人を
すっかり頭の中から取っ払って
皆が目の前にある快楽にばかり躍起になって追いかけている
ご当地の美味しいグルメを芸能人が食してご満悦だとか
....
体に良いと信じて飲み続けた「機能性表示食品」のサプリメント
実は体に悪いとは知らずにコレステロールどころか腎機能まで下げた
「こんなはずはなかった」
健康には人一倍関心を持ち安全性も確認して飲ん ....
今日も夜風に
生きたことを感じる時
どこにいったのだろう あの日
履いた靴は
誰かが座っていたベンチ
光る スマホに
思い出の光景がよぎる風景
人と コンビニと
車だけの街
鯉が 川 ....
背伸びして複雑骨折したんだ
考えばかり高くてさ
・・・
なのかなー
たぶん
そうなんだろうなー
いや
どうなんだろう
....
ありったけの想いを
一つのスケッチブックに描いたんだ
丸い月とウサギと
笑う君と僕の刹那
流行りの曲のYouTube
ひねくれてて聴けない
自分で作った歌ばかり聴いてた
君は僕の歌に ....
ひゅーっ ひゅーっ
燕は白い つめたい風にのされ
空気のはざまを 飛ばされていたのでした
雨粒が羽毛にはじけ じわっと広がり
群青のからだに 水をふくませて
そうしたかと思えば すぐに去って ....
炬燵出す心のどこか片隅に
あたらしいバイクの走る冬の街
猫座る手編みのかごのお正月
クロネコのトラック明日はクリスマス
偶然を必然としてポインセチア
冬鳥の鳴く樹 ....
妄想と現実の境目が分からなくなる
幻聴の最中
背中を叩いて話しかけてくれれば
誰だか分かるのに
初めからこうだったみたいに
自分に取り憑いた亡霊のように
肩が重い
頭が重い
そして ....
一を聞いて十を知る人がいる
一を聞いて一も知れない人がいる
同じ人生なのに
同じ受け取り方でないから
遅れる
その遅れから皆と同じラインに立ちたいだけ
劣等感を拭い去るために
○「笑顔の花」
人間の笑顔ほど美しいものはない
笑顔は世界中で最も美しい花だ
子供の笑顔 若者の笑顔 パパママの笑顔
ジジイババアの笑顔 近所のおじさんおばさんの笑顔
先生の笑顔 医師の笑 ....
生き切ったら
わりかし楽に死ねるやも
枯葉のぽとりと落ちるような
君、今、新芽でしょ
楽じゃないからおやめなさい
あの木は
ただの木だが
学者が見れば
情報の宝庫だ
....
一人で死ねばいいのに
幼い子どもを巻き込む心中のニュースを見る度にそう思う
生きてりゃ辛いこともあるし死にたくなることもあるだろう
止めはしないし、そもそも止められないけれど
....
この胸の痛みに耐えなくては
いま
人を愛することの難しさを知ったような気がする
生まれ育った環境で嘘や裏切りに遭い
肉親ですら憎み
信じることすらできなくなった彼を
どうして助けること ....
穏やかな時間
静かに雨が降る
過去に熱線で焼かれた街が
いまは優しい顔で観光客を迎えている
あの地獄は夢だったの?
七十九年前の悪夢が私の肌を
焼き尽くしたのに
「水を・・・みず ....
煌めく夢に手をかざし
君は笑むよ、愛のため
優しい君のその夢は
きっと叶う、君のため
そう君はいま、どこにいても
苦さ厳しさ乗り越えてゆく
囁く夢は夢ならず
君は果たす、皆のため
強き ....
対岸に住むひとのことは気にしない
すべてを受け入れてもべつにいいけど
計画が狂ってしまった神さまなんかの
おだてに乗る気はさらさらないね
野菜や果物をいっぱい摂ろう
朝に大 ....
いい加減な僕が言ってやる
ろくでなしの僕が言ってやる
ブルーハーツみたいにさ
生きてることが素晴らしい
書く事は簡単で
何の責任もとれないけど ....
クラスでも部活でも
キモいやつは排除される
それが世の常
今ならわかる
私、キモかったんだよね
わかるよ
私もあなたたちがキモかったから
....
日々ひび割れていく
成長痛と共に
涙が滲んでも
それが養分となって
伸びて
またひび割れて
生きていくって
瀕死の状態
地獄に思えるのは
頭の中のせいなのかな
ひび割れないように
....
ぽつん ぽつん
また ぽつん
雨だれ一滴、また一滴
通り過ぎるもの、落ち響き
消え入りながら終わること無く
響き落とし増幅し
皆々方と外れ重なり
すっと音信絶える
かと想 ....
コップに残る水の
ぬるさに 立ちのぼる気配
窓辺のほつれた糸が
風にふるえて 何かを問う
なにもない机のあしもと
捨てられた 言葉の裏がわに
わたしが置き忘れたものを
君が知らず ....
仕事終わり
無性に
他人が作ってくれるものを飲み食べたくなる
帰り途には
コメの付く名の大店喫茶店がある
窓際に座り
あったかいカフェオレとサンドウィッチ
ゆ ....
スカートのホックがかからなくて
手を離した
十分に太りすぎた
決して焦らないこと
こんな自分を否定しないこと
まずは健康を願うこと
ほんの少しの回復を喜ぶこと
心が和らいでい ....
○「田植えの季節」
田んぼが冬の眠りから目を覚ました
蚯蚓も目を覚ました
蛙も目を覚ました
蛇も目を覚ました
田んぼの上では
燕が風を切っている
里山では鶯が春を歌っている
田んぼの中 ....
明け方の夢の出口で
思わず振り返ってしまった古本街のオルフェが
見失ったのは未来でした
季節をカンニングしたような短いスカート
の制服の少女は
ショウウィンドウに影を吸い取られて脱色して ....
天を仰いであなたを想う
眩しいコバルトブルー
君の笑顔はそこに映る
僕が君に優しく話しかける
すると君はにっこりしてくれる
そんな毎日が幸せで
何かあったら空を見る
君の ....
新しい足の痛みが
信念を揺らし
光を求める視線だけが
その揺らぎを抑え込める
だから
前を向いている
なにも探さない
まだただの一点をみているだけだ
それでもまだ ....
ほどけていく
朝の気配と
牛乳だけが白い
メガネの
遠い向こう
身体の在処
その不在
親の顔が見てみたい
度々そう言われ、毎日
親の顔を見るのが
不思議だった
見に来 ....
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