ホロコーストの記事を読んでも
隔離施設の恐怖はわからない
わからなくていいんですよ
わかったころには手遅れ
浅い人間で終わらずに
よかったと思う今日
君は何も知らない
キャベツ畑から
....
もしも詩に形があったとして
それらの一個一個に
金魚やヤカンや今川焼のよ ....
悪徳乱舞
金と名誉は使いよう
さあ、犯罪すれすれのゲームをしよう
コドモをかどわかしたって構いやしない
陪審員にうまく取り入れば都合よく片を付けてくれる
こっちが“被害者”の振りだって出 ....
静寂を沈めた海が、満月を映している
白い泡を浮かべた幾度目かの波が、
今夜も踊らない砂浜を濡らして、
ひとりの足跡が、塔のある岬までつづいた
打ち寄せる羽ばたく声と、
幼い飛沫が果て ....
流されてしまえと心で叫ぶ
張り裂けそうな気持ち抑え
滲む涙すら振り払おうとして
無情にも時は過ぎ誰も見向きもしない
どんなひたむきな花すら踏み付けてしまう
優しさなどない氷の迷宮
....
恋しい春よ
僕の指の先にも届かない
愛しい、愛しい春よ
僕をどこかへ連れ去っておくれ
桜吹雪とともに彼のもとへ届けておくれ
ココロに秘めしこの想いとともに
愛は永遠に消えぬ
たとえど ....
詩は音楽にならなかった言葉だ
と
いう一文を思いだし
ほんで
梅は咲いたか
桜はまだか
と
あいもかわらず
もうすこし成長しましょう
自分 ....
私は人からなんでも奪われる
そんなに欲しい物があるなら全部あげようか
私のすべてはこの身だけさ
一つだけしかないすべてを呉れてやる
女性のデルタ地帯に
注いで飲む酒のことを
ワカメ酒というけど
それがワカメちゃんだったら
Wワカメ酒になっちゃうな
中島がそう言って
ニヤついてたら
カツオは兄として
黙っていられない ....
某太郎は盗人だ。盗むのは村の子供たちであった。子どもを盗むと汚物を塗りたくって家に返した。するとその家の者は全員病に冒され、死んでしまった。村人たちは某太郎に憎悪した。ある家の男が某太郎を憎むあまり自 ....
巨大な三大陸、
ぶつかり合い壊し合い
阿鼻叫喚の巷
騒然とする時空 、
何一つ誰一人として
それぞれの宿命から逃れられぬこと
露わにされる一方 、
突然に宙から投擲された
黒い ....
ちらちらりん
だってノート
またもやだね
なんて真面目とかけ
ふやけすぎ
あは笑える
もういいのけ
でしょ
そうなるがな別に
なんかただのガキ
昔読んだ本を思い出した。浜辺に死体が打ち上がるんだ。人間の死体じゃないよ。怪物の死体だ。腐った死体だ。次々に打ち上がる。どこからきた死体なのか誰も知らない。浜辺を歩きながらそんな話をする。磯の匂いは腐 ....
○「高血圧」
そう言えば不当に悪者扱いされているのかもしれない
医者も「すぐに薬をすすめる」
悪い点があればいい点もあるというのが
物事の本質だろう
高血圧のいい点探そう
ガンも不当に悪者 ....
前後不覚の不自由に陥るのもまた自由と言い訳し、自由のためだと酒を呑む
ポーズをとるために飲むのだが、「喉で渦巻く概念を飲み下すためだよ」と誰にでもなく言い訳し、大仰な仕草でちょびちょび呷る
孤独の ....
るんは風の中 るんは風の中
思い出の空の彼方へと、飛び去っていったよ
それでその後、どうなった?
こんなな空の果て こんな空の果て
穴の中へと、消え去っていったよ
それで、アキラはどうなった ....
足元で小さな花が咲いて「こんにちは。」と微笑んでいる
庭の水仙たちが「私に名前をつけて。」と囁く
ハンバーガーショップのガラスケースの中で
美しい緑色のグリーンサラダが「私を食べて。」と僕を ....
まどろみの中に君を見た
君の影を
愛おしいはずの君
優しく微笑みかける君よ
しかし瞼をあげると君の影はスッと
ボクの目の前から消えて失くなってしまいそうになる
首をめぐらせ必死に君の姿を探 ....
どんなに踏まれてもどんなに嘲笑われても
頑張って
今は彼方の時代
熱い涙を越えた向こうには何かが待っている
何時までも応援してるから
彼方達が居なきゃ時代は廻らない
何も正義だけが時代 ....
ひとつずつ壊れていくガラスのパズル
純粋な愛もなにもかも
黒い檻のまえで崩れ去っていく
冷たい鉄格子に指を這わせ
必死に君の名を呼ぶけれど
還ってくるのは己の虚しい叫び声のみ
嗚呼 ....
ねじれたりよじれたりしなくても
何だっていいんだよと
コトバは私を受け流す
白地に紅円
それはとても素朴で
それはとても美的で
それはとても荘厳で
腐った今日には
とても勿体ない
ここぞと掲げられる日の丸は
情けない背中を見つめては泣いている
ど ....
旧校舎の外階段を降りて
ピロティに出ることができた
夏草の熱が 猫のように腹這いで寝ていた
青い空と鳥籠は真逆に見えて 同じものだと
あなたの唇が言っていた
僕たちは暗い液で ....
冬は粉雪
舞い散る涙か
表参道
凍える想い出
スノードームの中に生き埋められたみたい
雷が鳴るから
すこし厚着にしたんだ
酔っ払って真夜中
スノードームの中に転 ....
駒込のお七付火之事、
此三月之事にて二十日時分よりさらされし也
おれは怖くてものも言えぬ
お七はさらされておるというに
あれはおれのせいかもしれぬと
口に出すことはとうていできぬこと
....
道端の花壇の端に老人が腰掛けて苦しそうにしていた。止まって声をかけることができなかった。通り過ぎてから老人が重病だったらどうしようと思い振り返った。老人はまだ座ったまま。戻って声をかけることもできたは ....
ポケットから出した手を
温んだ風の中で
大きく振りながら
まるで音色みたいな
あなたの名前を呼んだ
読み飽きた季節の頁が
温んだ風の中で
めくれるように
まるで花弁みたいな
....
ちいさな舟が夜の海をゆく
破れた帆にわずかな風をうけて
帆柱には古ぼけたカンテラ
光はにぶいが少しあたたかい
月のない夜だから
真っ暗の水面は永遠みたい
とじこめられているのか ....
○「高血圧」
原因はよくわからないようであるが
僕は身体のかたさが一つは原因かもしれない
これから毎日ストレッチをやってみよう
○「高血圧」
測れば測るほど高くなる
○「転んだら」 ....
貴方の瞳に囚われて私はまるで羽をむしりとられた蝶のように
怠惰に白布(シーツ)に横たわる
自由という羽を失った私は芋虫
無言で貴方を見つめ返す
貴方の魅せる夢幻(ゆめ)を今か今かと心待ちにしな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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