鳥たちが
黒くまあるい群れをなし
足並みそろえて宙を舞う

左に右にたてに斜めに
ぐわんぐわんと
舵を切り
くうきをかきまぜ波立てる

一瞬一瞬はじけるように
空をまっちょに切り刻 ....
黒ずんだ血の色に充ちた眼球を抱え
自らの肉に怒りのイカズチ振り落とし
引き裂かざるを得なかった

貴女の 真上、

ただひたすらにすきとほる
絹の天空の
果てしなく拡がり奥まりいき 、 ....
まだ泳ぎ方も知らなかった
プールの青
透明で冷たい
頭から飛び込んだんだ

息を止めたまま沈んでいく
足をばたつかせるけど
やり方はそれで合ってたのか?
全然わからない

今このま ....
横から見た姿が
千葉のかたち
けして犬ではなく
赤い皮膚を着せられている

ぼくの足は
館山を歩き
鼻先で野田を指し
おしりで鴨川の波を撫でる

だれかの手のなかで
ゆるやかに笑 ....
酒を止めて1ヶ月
元々
子供舌で
甘いの以外は
味が好きではなく
酩酊した時の気分が良かっただけ
そしてその気分はしらふでも
作り出せた
だからすぐに止められた
これからも続けよう
 ....
孤独であることに耐えられない火は死後に静寂を灯した
夜があけて光あふれる里山の草木に{ルビ微風=そよかぜ}はあたためられている
碧い空がうららかな輝きにみちた礼装で黙祷をささげる
海は静粛な空気 ....
私的錯綜の最中 、
寝入るのに必要なのは
光の帯、
音響の細やかな拡がり 、

寝入ったまま死が訪れても
それそれら、

混迷の此の世を照らし
突き抜け輝き鳴り続け

薄っすら導 ....
今日は何を書こうか
白紙のまま閉じようか
泳ぐ文字の赴くまま
僕は筆を動かす

踊るよ言葉
もやもやもやもや
灰色の霧に包まれて
うたうよ謳う

静かな激しさ内包し
詩(ウタ)と ....
た・太陽のような君と

ち・地球に住むボクら

つ・月影に浮か光景

て・手を取り一つに

と・永遠の夜を過ごす
短い言葉に想いを込めよう
長々と多くを語らず
ただコンパクトに伝いたい言葉だけを語る
密着しあった言葉と言葉があなたの胸に届くまで

声なき声に耳を傾けよう
あえて大きな声は挙げず
ただ ....
誰が好きかと聞かれて戸惑い感じた
今まで勝手に詩を書いてきた
好きな詩人など分からない
そう正直に答えると決まって相手は
小バカにしたような態度をとる
「ふぅ~ん」とか
「へぇぇ~」とか
 ....
白飯を眼球で鷲掴みして

箸で夢を食べる


人間は人間であるうちに

夢を食べ切らないといけない


美しい星空の下で飲んでいた死を

朽ちさせた我らの晩飯時
彼は何をぐずぐずしているのか
さっさと問題を解決したまえ

これが健常者の意見である

だが僕はぐずぐずしていたいのだ
絶賛ストライキ中だ

もう三十年にもなる
効果はバツグンよ
 ....
おそのとおか
をどりのまなか
花よわりことされ
えぐちですなら
ろを焚くに木かげりする
そしらぬ目の梅まわり
ふらりとひちじ
ひはらわんとしてゆたか
なかしうかしのす雨
でなかんとぜ ....
喧嘩したのは正直だったから
心に深い傷を与えあって
理解しあえることもある
綺麗事だと思う人もいるかもしれない
確かにそれで全部終わる事もある

でも今日は
理解しあえたと信じることにし ....
何が愛なのか
比べられなくても
輝かなくても
感じとれなくても
どこかにある

あなたの愛を
見たいと思っても
闇に溶けてしまう
不確かなもの
美しくしなやかな
あなたがいるだけ ....
あゝ海が拡がった
無限の大洋、無限の揺蕩い、
水の水の水の水の
波立ちうねりざわめき囁き

巨大な静かさの懐かしい生動 、
囁きざわめきうねり波立ち

広角の意識視界の移動ゆるり弛まな ....
まぼろしから来てまぼろしへ帰る 風
  雨に濡れたまま本は閉じられる
 けだるさを膝に乗せ猫でも撫でるよう
わたしという約束はとうに破られた
そこから多くの虫が湧き宇宙を模倣する
あなたの肌 ....
四角い窓から月が見えた時

この頃だったなと思い出す

琵琶湖の西 

鯖街道を通り

原生林を間近に感じるログハウス

まだ肌が艷やかで

自分が美しいと思い込んでいた頃
 ....
角度に実直に
ながれる水
起伏に忠実に
うねる水
感情に従順に
あふれる水
代謝に一途に
したたる水

速さを競って
にごる水
優しさに慣れて
とどこおる水
正しさを嫌っ ....
私は、私の世界の創造主として、何を描きたいのか

〈幼子の笑顔、成長、遥かなる未来〉

破滅、破壊、そして崩壊

この歪んだ、不条理、無秩序の世界に、規律・規範をもたらそう

全てを否 ....
「さっきのラジオニュースどう思う?」
「備蓄米放出のことだよな
 俺たちが食べているエサが
 五年の保管期間を過ぎた米だったとは
 知らなかった
 人はどこまで鬼畜なんだ!」
「おい鬼畜っ ....
微睡のなか
みた真実は果たして真実か
吹き消された橙色の尾っぽのように後は一筋の煙と化し
目の前で展開された走馬燈は煌びやかな夢
緞帳をめくり舞台裏覗けばそこはコンクリートの壁肌
冷たい灰色 ....
後ろへ伸びたまま繋がらない影
毎夜空を見上げ星を数えながら
失いし日々を懐かしむ
曇りガラスの向こう
目を凝らしながら睨みつけ
意味のない詩を唱え続ける
時の権力者はいつも横暴で気まぐれ
どんなルールも色んな言い訳をしてぐちゃぐちゃに壊してしまう
周りを自分の思い通りにさせるためにあらゆる言葉で惑わし
今あるルールがあたかも悪法であるかのように思 ....
どうしてそんなに速く走れるの

私には出せないその加速度に 

憧れて うらやんで 熱狂し 嫉妬して

歩き出す 涙を流していても


どうしてそんなに深く{ルビ理解=わか}るの
 ....
 

詩って、創られたときに既に
生きてるって素晴らしい
という信仰の上に立って
その苦しみから出発するのですね。

詩は、信じるもの
素人だろうが玄人だろうが、
ぜひ本物を ....
生きものを真似して
生きている
桃をかじり香り立つ
動物を形作る私の爪先が
伸びて減って伸びて減って
増減で年月を知るくらい
何もない日が多い

野菜を買って肉を買って米を買って
食 ....
こんなふうに、結局のところわたしたち似たもの同士だし。こんなふうに、流れ、うずまき、ぶつかりながらまじりあい、あわだつ分子のひとつひとつだし。

ペイズリー柄の緑色の安いバンダナを買いたかっただけ ....
蛾蛾蛾、
長い長い年月の、
土とホコリの溜まった、
そのアルミニウムの窓枠に無数に繁殖するに至った、
その、ちいさなちいさな三角形の飛翔体、
蛾、
蛾蛾、
蛾蛾蛾、
蛾蛾蛾蛾蛾蛾、蛾蛾 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
鳥群人類125/6/8 20:27
哀惜 、Bad(改訂)ひだかたけし525/6/8 20:24
プールの青8*25/6/8 18:58
チーバくん無名猫625/6/8 16:51
sonano425/6/8 14:18
天国は展開の極意 三章~音のない花火が胸を静かに鳴動させる~菊西 夕座3*25/6/8 11:52
For Airportsひだかたけし425/6/8 11:34
思案栗栖真理亜025/6/8 10:52
た・ち・つ・て・と多賀良ヒカル125/6/8 10:47
私は謳う栗栖真理亜125/6/8 10:31
自慢話025/6/8 10:27
晩飯純太+225/6/8 10:05
根の深い問題りゅうさん5*25/6/8 5:20
ばんの火うた春日線香325/6/8 1:29
綺麗事sonano525/6/7 20:48
あなたの愛7*25/6/7 19:16
瞑目の光景ひだかたけし725/6/7 18:29
記憶に種を撒く男ただのみきや3*25/6/7 17:37
ストロベリームーン花野誉8*25/6/7 17:05
夏井椋也1325/6/7 15:55
願うもの、望むものaristo...125/6/7 13:40
牛舎ざわめく備蓄米イオン2*25/6/7 12:57
終焉の幕栗栖真理亜4*25/6/7 9:26
呪文025/6/7 9:24
首輪と権力者225/6/7 9:21
あなたは短角牛625/6/7 9:09
すごいものですね。詩人さんて秋葉竹225/6/7 8:12
桃源郷這 いずる325/6/7 5:13
ペイズリー片野晃司1325/6/7 3:56
本田憲嵩13*25/6/7 2:41

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