せん風機と
みんみんぜみと
こおろぎが
同居している
夏と秋のさかいめに
・
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
午前3時
静けさの中
静かに目覚める
これからどうすれば
自分を変えてゆけるだろう
ネット上をどんなに検索しても
その答えはないよ
考えながら朝を迎えた
少しも眠くない
どこ ....
我々は
煮ても焼いても食えない隣人に
面した時に
どうするかを
問われているのだ
見てください
ブルース・リーの
敵を屠った後の表情
切なさ悲しさ
そんなことはできない
愛 ....
乾いていて冷たいそれを
おれは か細いからだに縫っている
目や耳や口すら覆っている
輝いたことなど一つもないが
揺れ動かず しんとしていて
煮詰めて固めたざらめのよう
黒々してて 鈍重で
....
たんたたたたんたん、たんたたたたんたん
聴こえるか
たんたたたたをたん、たんたたなたんたん
聴こえる
聞こえない
たんたんは死を表すってあのエイリアンが言ってた
あのエイリアン野郎は簡単だ ....
思いのこすことは無い
思いのこすことは無いが
このままでは
むなしい 空虚だ
と感じる一方で、私は
恵まれているんだ
とも思うのであった。なので、
まだその時ではない、と思いとどまるので ....
僕の事が嫌いな人に
朗報がある
僕は滅茶苦茶だから
あることないこと言う奴から
離れた
あることはまだしも
ないことのレッテル貼りを
何故人は止められないんだろう
....
光流のうねりにうねり
観念の壁、
薄いベールと化しながら
光帯の回廊から
階段の現れ続く
続きの果てへ
昇り詰めれば
緑の稜線の
ふと顕わ
遥か向こうに
頂き見出しながら
やがて ....
なにひとつ
楽しい思い出はなかった
食べることには困らなかった
勉強だってできた
恵まれていることなど解ってた
だけど、こころは?
こころは恐ろしいほどからっぽで
生きている気がしなかっ ....
悲しい声がする
悲しい、悲しいと
言っている
誰の声かと
あたりを見回しても
いるのはこの私だけ
ひょっとしたらと
胸に手を当ててみたら
心臓の鼓動が
悲しいと泣いていた
....
時は私を痛みつけ
ココロに突き刺さる
身も突き破る
悪魔の手先
時は私を癒す
優しい愛で包む込み
こころを撫でる
優しい天使の手
時は私に諭す
しなやかにやさしく
まろ ....
あなたは
一瞬
あいつは
長かった
言葉がなければ
傷つかず
傷つけもしない
そんな言葉を
嫌ってる
ごめんな
そんな分際で
詩を書いている
必ず伝わるとは
....
こないだまで
無色界だったんすよ
空無辺処です
それしたらね
悟りになりました
それしたら
景色が変わったのです
あの神秘は凄くて
ニルヴァーナってこれでした
いやだけど ....
外は破壊の音がする
振動が床に伝わってくる
幼い私は眠る
ずっと幼いままでいられるように
目覚めたら大人になってしまうから
大人は戦争を発す
どうして
ひとを
ころすの
....
他人(ひと)の恋路を
邪魔するのは
野暮ってもんだ
その人の恋を
密かに応援しようよ
・
恋路の闇に
気を付けてね
でも
恋をすると
こころの盲目になっちゃうよね
・ ....
微かに潮の香りがした
ような気がして振り返ると
手を振りながら君がアトリエ坂を
駆け上がってくるところだった
打ち寄せる波のように真っ直ぐに
トビウオのような足取りで
変なあだ名で ....
僕は君の為を
思っていってる
あのこれ詩なんですがな
真っ当にやれ
詩なんだがまあ
とりまいうよ
お前はね、
そーやって真っ当真っ当ってさ
お前はそーやって生きてんの
....
ニャンとも暑い夏だニャア
けど、もうそろそろ終わりかニャ
今日の運勢とかテレビでやってるけど
朝みても昼間は忘れてしまうんだニャ
夜は別のことに忙しいから忘れたままだ ....
夏の名残が暑いからといって
イライラするのはやめよう
すぐそこに、
すぐそこではないかもしれない
それでも秋が来る
もう何度目か
短くなった
短過ぎる秋に舞う
蜻蛉の数も減ったかもしれ ....
雨水で浸食された登山道には少しだけ草があり
刃を石に当てぬよう、気を遣いながら刈り進むと
ヌマガヤ草原には未だニッコウキスゲの群落が残っていた
一日咲けば花は萎んで枯れゆく花
遅くとも八月に ....
零れおちる一滴を口にした
これは絶命を前にした人の、閉じた眼から涙を掬うという
誰かが書き記した言葉である
多くに看取られて冥土へ旅立つ者もいれば
ひとり、寂寞と三瀬川を渡る者も ....
僕は煙草を吸っていた
コンビニの庇の影 殺虫灯と踊る
虫とともに 金のないことも忘れて
吐いた煙を 月のない空を 眺めていた
遠雷だ
音もなく
暗い雲の積層が戦争のように光り
秒針の ....
君の中に奥深くずんと入った時の驚愕
あぁもう只々じんわり温かい生命の
抱擁の熱そのもの存るを直観した瞬間の
なんにも見えなくなる薄紅の揺らぎ
死の間際の記憶薄っすら拡がる刻の鼓動
このまま逝 ....
ミャ~ゴミャ~ゴ~
養生訓なんぞない!
ニャ~ニャ~ニャ~
面倒だな!
ア~ハハ~ハア~
呼吸をゆったり、不覚だな!
シュワオン~シュワオン~
よくネテ! ....
いつも正しくいられる人は
一人もいないなら
間違いそうな時
止めてくれる人が必要だ
友達
こんな言葉好きじゃないけど
友達を作ろう
いつも笑っていられる人は
一人もいないなら
....
手探りに歩いている
何かやわらかなものに触れたような気がして
それは母の乳房だった
まだ若い母は哀しそうに娘を抱いていた
山積みにされた古い写真の中でも
あの一枚は記憶に眠っている
....
うもれてしまって みたいな
水の中は暗くて 入れなくなるから
青褪めた月光そのものが
ぼくらの海の底になる
ただならぬ命が泳いでいる
やわらかく沈みながら
やさしく浮かびながら
空飛 ....
人柱法(抜粋)
公共施設は、百人収容単位につき一人の人柱を必要とする。
千人を超える公共施設に関しては、二百人収容単位につき
一人の人柱を必要とする。人柱には死刑囚をあてること。 ....
缶ビール片手に
火照った君と
まだ夏の匂いのする
宵の空気
今年もまた一緒に
思い出ひとつ増やす
提灯の灯りが照らす
うなじを見つめていると
不意に振り返る君
当たり前じゃな ....
遠く遠い
悲しみの起源で
生まれた
思いは現在に続き私の
一部を形作っている魂と。合掌
でもね
悲しみを
知っているからこそ
喜びが映えるんだ
とあの人は言ってくれた。合掌
....
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