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意味がない言葉ばかりが
自分の中に 転がっている
失業したばかりの 月曜日 思い出の場所を目指した
きっと そこは あまり遠くはないところ
レンタカーを借りて 旅に出た

飛行機の 薄 ....
この思いはいつも
続いていく 河口の向こうに そして 立つだろう
僕だけは ああ だけど
この遊歩道を歩いていく時 どこに待っているのだろう
僕を受け入れてくれる 女の子が
四六時中はこぶ
夕映えと同じ
裏窓の{ルビ河岸=かし}にささる
水のお話

その場所を求めて
蚊の姫様が
散策している
森のお話

ある日くびのどこかにも
生まれるお話
マフラ ....
 
 
雨上がりの金属に
陽ざしが降り注ぐ
澄んでいく歩道橋の上で

ブルゾンは人の形
人が着るから
着なければならないから

産まれてくる、ということに
ここにいる、ということ ....
 右耳の膨れ上がる曇り空
 足跡に花、折れて音符
 歩き出し走り出しては 落葉の舞う
 鉄骨の綾取りを鼠は さ迷い
 幽霊の端をかじり駈けゆく

 車輪のにごり絵、渦巻 ....
灰と水と 光と音が
道の行方を消してゆく
午後のむこうには何もない
午後のむこうには何もない


蜘蛛の巣をたばねた
冬の雨の日
むらさきと黒の目の
水たまりを見 ....
海辺から光を見つめていた
存在していればいい 見ているものが いつも
ぼんやりと そして
時間をどこまでも流れていくのだろう
 
 
季節風の匂いを嗅いで
キリンは立っていました
傷を負っていましたが
綺麗事も言わずに
毅然と起立していました 
記念碑のように遠くまで見えました
切り立った崖の上
希望という ....
 さかなウオは宙空を飛翔し、
 そのウロコの窓から少女は
 口をあけて地球を眺め望みます
 ひとまわり大きくなるころに
 少女の瞳は星のネオンの棲み家となって
 着陸 ....
いつかうみに流れつく
地下水を求める根のよう
暗闇の先に
冷たい潤いを求めても
指先、未完成のまま
そらに手を伸ばす枝
遠いひかりをからめて(雲に内緒で)
無性に全部、欠けてしまったら
 ....
手にした物は
いつか 手にしていない物として 私の元を離れていく
私は防波堤の先端に立っていた
魚の形を いつも 追い求めていた


私は何をしていたのだろう
いつも人の形を遠くに  ....
 
 
牛が部屋にいる
一頭と一人とで
ずっと見詰め合ってる

やがて夕暮れ

嘘によく似た沈黙の中
牛の眉間に
世界は収束していく
 
 
 
 
ひまわりの振りをして 
きみが咲いている 
太陽の方を向いて 
きれいに咲いている 
ぼくは影の振りをして 
地面に横たわる 
こうしていると何だかとっても 
時間の無駄だね ....
少しだけ 
こぼれて 
ななめ 
下を向いた 
固い 
紙飛行機が 
風景を 
くだきながらとんでくジオラマの東京のうえに 
東スポの見出し 
どうにも 
ならない 
文字たちが ....
時はいつも
私たちを孤独にする
今日も そんな気がしていた
ぼんやりと流れていく 風の中で
何かを叫んでみても
あまり 意味はない
意味のないことを続けてみても
明らかにその意味はな ....
言葉はいつも
私の手を すり抜けていく
それは 一体 なぜだろう
間違った道を 歩いてきた
言葉を 選んでは
同じ失敗を繰り返した日々

だけど 愛は 決してそんなものではないだろう ....
まわるる
よるわる

干涸びた窓は
口を
ぽかりとあけて
午後は
時間は
吸収されつつあった

膨張している



収縮の二十日間

回転中
カレンダーの日付を ....
知っているのは
僕の 何も 知らない
いつも僕が歩いた
昨日 ぼんやりと 歩いた道だけ

知っているのは
だけど なんだったのか 忘れてしまった
帰り道を 見つめている
誰かの思い ....
夜、すべての列車が
運行を終えたころ
駅にしんしんと
ネジが降り始める
駅舎の出入口や
線路に積もったネジを
当直の駅員がネジかきをする
やがてネジは止み
夜明けにはすべて溶けて
 ....
エテカリンブルクのイパチェフの家で
一九一九年七月一六日から一七日の間に
人知れずロマノフ王朝が最期を迎え
ニコライ二世と后妃アレクサンドラ
長女オリガ、次女タチアナ、三女マリア、四女アナスタ ....
 
  
遊園地に「回転しない木馬」があった
妻と娘が乗り
僕が写真を撮ることになった
バーにおつかまりください
というアナウンスの後にブザーが鳴り
回転しない木馬が
回転し始めなかっ ....
 
 
歩いていた犬が棒に当たったころ
風が吹いて桶屋は儲かっていた 
僕は爪に火をともしながら 
石の上で三年間 
糠に釘を打ち続けたのだった 

壁には耳があった 
障子には目が ....
 
 
浮遊する
言葉の粒子
その隙間に建ち並ぶ
高層の建築物
形づくられた
時間のない怒りは
未整理のまま
風が吹くのを
待ち続けている
空き地に咲く草花を
斥候が手土産に摘 ....
時の中で 眠った
多くのものを 私は 見つめた気がしていた
今日もわからない だけど
理解させられた事実
ああ それは一体何なのか
時だけは流れていく
多くの 見るべき形が
私の 見 ....
僕にとってはどうだっていい
人間が思うことなんて
言葉もなく 流れた
詩には いつも
目的など ないだろう
垂れ流されるだけ
頭痛をもよおす
暗い部屋の ノートの上に
寂しい言葉を書い ....
わたしの雨は
昨日すべて
降ってしまいました
あんなにたくさん
両腕に抱えていたのに
傘が眠っています
夜明けの寂しい
コンクリートのように
 
 
僕の自転車が
僕から離れて
砂漠を横断する
暑くないように
ハンドルに括りつけておいた
涼しい模様の日傘を
ボロボロにして
それでも自転車は
たった一台で
砂漠を横断し続 ....
雨や雪やもしくは火山灰
降り積もるものに閉ざされるとき
あおぞらに解き放たれた高層雲が眩しいとき
それら、数え切れない
ゆえに無限に近いものを見上げるとき
からだは静かな楽器になるのです
 ....
 
 
ヒグラシが鳴き始めた
雨は降ったり、降らなかったり
時々、知らなかったり
 
フラスコ売りの兄は
すべてのキャベツを刻み終えると
沈まない潜水艦に乗って
埼玉に帰っていった
 ....
 
 
深夜、小さな
発車ベルが鳴って
ジェット・コースターは
動き出す
大きな音をたてずに
ゆっくりと
星と星の間を落下する
乗っている人を
起こさないように
幸せな夢を
壊 ....
都志雄さんの自由詩おすすめリスト(414)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
誰かの部屋の、テーブルで- 番田 自由詩512-3-18
横浜のボードウォークに- 番田 自由詩2*12-3-13
- 理来自由詩10*12-3-5
ブルゾン- たもつ自由詩9+12-2-22
- ヨルノテ ...自由詩312-2-18
煌徨- 木立 悟自由詩712-1-19
堤防の見えないものに- 番田 自由詩312-1-19
起立するキリン- たもつ自由詩812-1-6
賀春- ヨルノテ ...自由詩611-12-23
セントエルモ・シンドローム- たりぽん ...自由詩6*11-12-19
まぼろし- 番田 自由詩511-12-9
収束- たもつ自由詩511-12-4
増えていく- たもつ自由詩1311-11-30
断片をあげます- モリマサ ...自由詩611-11-13
あまりにも暗い詩- 番田 自由詩411-11-13
間違った信念- 番田 自由詩411-11-6
転景/ふゆ- 塩崎みあ ...自由詩8*11-10-30
もう、一人で生きていくには遅すぎた- 番田 自由詩411-10-30
ネジ夜- たもつ自由詩711-10-25
廃仏毀釈と偶像崇拝- salco自由詩5*11-10-23
回転しない木馬- たもつ自由詩1711-10-18
オリ非ナル- たもつ自由詩711-10-14
街路樹- たもつ自由詩311-10-9
いつかの日- 番田 自由詩211-10-9
部屋の風- 番田 自由詩511-10-2
童話(雨)- たもつ自由詩411-9-28
かげろう- たもつ自由詩611-9-17
ふりつもるものに- たりぽん ...自由詩8*11-9-6
ヒグラシ- たもつ自由詩311-9-4
夜行ジェット- たもつ自由詩211-9-1

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