すべてのおすすめ
古い鉄の欄干と、煉瓦倉庫と、にび色の水面
イースト・リバーに遺灰を撒いてほしい
ローワー・イーストサイドの
薄暗いアパートの1室での最後

(自由な精神は漂う)

過剰に言葉を組み立てる ....
 
 
テーブルの上に
こんにゃくがある

窓の外では
桜の花びらが少しずつ
風に散っている

白い磁器の皿にのせられたまま
誰に忘れられたのか
いつまで忘れられるのか
蒸発し ....
何もないのなら 言葉が必要だろう
何もない心を満たすための声だ
暗い五反田の高架下には立ちつくしながら
山手通りの向こうにある目黒には 見つめていた
五反田のその後ろには僕を粉々にした マンシ ....
世界を言葉で殺しにかかる
(喉元にのびる手) 
無名の、しがらみのない、無名の作品(殺人事件)

一日目、今日で四日目が終わる

三日目、
 お尻をかいてると ....
暗いことばっか言ってるから
お前は暗いんだって
あんたは言うけど
それならなんであんたは
さみしがってんの?

日の当たらない場所を陣取って
背中丸めてうじうじしてる

思うだけでう ....
つける薬がなくても
そっと手を当てることでの手当て

それが誰から
誰への苦痛であっても

詩をすることの楽しみしか
苦しみしか
知らないことへの祝福であっても

何か通うものがあ ....
瞬きをしたとき
虹色鳥がマラッカ海峡へ飛び立っていた

瞬きをしたとき
知り合いを乗せた救急車が通り過ぎていた

瞬きをしたとき
子供の頃のシャボン玉がパチンとはじけていた

瞬 ....
シリウスが西へ傾くのが
日一日と早くなるにつれ
少しずつ膨らんでゆくソメイヨシノ
ですからあれは天狼桜

あちこちでは
星の瞳も瞬き始めています
オオイヌノフグリ、天人唐草

目を凝 ....
夢の日へのボートを走る
漕ぐ君の様子の
走る白い陶器を波線が
まだら模様をなして悪ふざけの
泳ぐ笑みに立って
紙の上に大量のふけを落としながら
地球温暖化は本を読み終えるとつぶやいた
「俺の時代は終わった」
海上の非戦闘員を沈めながら
地震はスクワットをやり終えると大地に話しかけた
「縄文時代はコア ....
 
 
上り列車の中を
下り列車が通過していく
線路脇の草むらでは
無縁仏となった墓石が
角を丸くし
魂と呼ばれるものの多くは
眠たい真昼の
些細な手違い
ひと夏を
鳴くことで生 ....
日常の道を歩むほど 
いろいろな幻影達の呼声が 
背後から 
細長い腕を伸ばして
追いかけて来る 

僕は振り返らずに、往くだろう。 
無心に腕を、振り切って。 
マッチ一本の夢を、胸 ....
自分自身を型にはめようとしているのかな
知らず知らずのうちに
「ねばらない」
そんな思いに捉われてしまう

誰かにそそのかされている訳でも
強いられている訳でもないんだけどね

つまる ....
あの日二人
言葉を惜しむ程に
見つめあった時を
昨日の事のように
想い出しているわ

どうしても
時間を止められず
唯それが悔しくて
泣く事も出来ずに
笑って見送ったの

時空 ....
 
 
朝まで降り積もった骨を
川へ捨てにいきます

冷たく軋みながら
空の色が
川下へ流れていきます

家に帰ると
また同じ数の骨が
降り積もっています

はる ....
詩が何のためにあるか
詩っていますよ

あらゆるものを
名づけてしまうことなく呼ぶために

どの言語も
単語のひとつひとつは
一々長ったらしく説明してられないがための
高速言語
符 ....
ゲゲゲの鬼多郎よ
ビビビのねずみ男よ
この花の名前はカランコエ
下駄の音に似てるだろう?
下駄の声だよ

花咲き山って聞いたことあるかい?
ゲゲゲの森では下駄さえ咲くのさ

お土産に ....
どうしようもないことなんか
考えたくもないのに
どうしようもないことしか
考えたくない時間になる

昼間あれほど楽しかった想いも
すっかりふとんの中へ旅立ってしまったから

いい人ぶっ ....
花弁が
閉じられていくように 
終わってゆく 
それは、けして植物をたのしむ
観賞的な終焉などでなく

冬空のきびしさに
指先をこごえさすように
手をのばそうと、
やってくる ....
 脳のかゆいところ

 脳の痒いところを探して頭の地図をダウジング

3日後、気まぐれに女に言い寄ってみる

 相手にされない

3日後、メリーゴーラン ....
誰にでも越すに越せない川がある

その川を越えようと試みるもよし
はなから越すことなど考えもせずに使い古しの釣竿一本
かの太公望になった気分で日がな一日

立ち枯れの葦原を渡る北風は冷たく ....
どん底めがね
自由落下クラッカー
マグニチュードの練習曲
暗闇のクラムボン

ネットにはいろいろなものがあるけど
錆びないこころが欲しいね
ステンレスハート

空より高いプライドを
 ....
冬の風ふく日だまりは
とおい微熱の少年時代
汚れの意を知りもせず
光は淋しい洞窟だった

ああ、12年年3万人の自殺者が
記憶のように消えていったのです
それを恥じずにいられましょうか
 ....
蠢くものでありたい
食い尽くすものでありたい
這うものでありたい
啄ばまれるものでありたい
花から花へと飛び交うものでありたい
土や水や植物やコンクリのあらゆる表面を
逆さまにも垂直にも歩 ....
最終電車。降車する人の群れ。渋谷駅へ向かうホームの光は消されている。
最終確認をする駅員の姿。

電車から降りる。込み合った車内ではうまく呼吸が出来ない。人の波から外れて、立ち止まり、呼吸をする ....
温泉に行きたい
ゆすりか温泉じゃないよ
ユリイカ温泉

読むことも
書けないことも詩ストレス
溺詩体になる前に
ばおばぶ風呂に入ろう

湧き出る泉水は
地殻からのサブマリン・メッセ ....
うすももいろの{ルビ襦袢=じゅばん}の
冬に{ルビ纏=まと}えば
きぬの{ルビ温=ぬく}さ

衿をくいと抜き
腰ひもをきゅうと締める
そのうえに伊達〆をきゅうと締める

足元に着やすく ....
ミニスカートから出る生足に
アドレナリンはバーゲンセール
そうなんです
僕らいつだってエロなんです

15分間の新陳代謝
ワールドイズマイン
15分間の未来大戦
ワールドイズマイン
 ....
闇のほつれが夜の樹となり
蒼を高みへ押し上げている
低い音のあつまりに
音のまだらに震え立つもの


冬を割り
冬を負い
夜の泡が
光を目指し


道の角ごとに
 ....
希望は与えられている

悲しみは与えられている

ショパンを練習している

テンポの変わるところが

音がほどけてしまってながれない

おなじところで音もわれる

灰色の街で
 ....
都志雄さんの自由詩おすすめリスト(414)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ギンズバーグが教えてくれた- ……とあ ...自由詩17+*10-1-24
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closing- 月乃助自由詩7*09-12-31
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国道246号線、寒い寒い日- ブライア ...自由詩4*09-12-23
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