起立するキリン
たもつ

 
 
季節風の匂いを嗅いで
キリンは立っていました
傷を負っていましたが
綺麗事も言わずに
毅然と起立していました 
記念碑のように遠くまで見えました
切り立った崖の上
希望という穏やかな絶望の中で
 
 


自由詩 起立するキリン Copyright たもつ 2012-01-06 19:42:53
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