理来

四六時中はこぶ
夕映えと同じ
裏窓の河岸かしにささる
水のお話

その場所を求めて
蚊の姫様が
散策している
森のお話

ある日くびのどこかにも
生まれるお話
マフラーの折り目にかくされて
人知れず守られる

ひとつだった流れを
よりわけていく
夕映えの頃からか巡り見る
背中を走りくだっていく数多の日
うもれた骨に伝わる雪


自由詩Copyright 理来 2012-03-05 23:42:32
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