すべてのおすすめ
五十歳で転職した新人さんが 
仕事の後に、眉を八の字にして 
僕のところにやって来て 
日々の不安を、打ち明けた。 

物書き志望でベテラン介護士の僕と 
人生をやり直そうとしている彼が  ....
林檎のかおりがする 天の河
もう随分と走ってきた
星へのひとり旅

白十字も恐竜の化石の海岸も通り越し
鳥を獲る人は、とうに降りてしまったし
銀のすすきの野をみるために
列車の窓を開 ....
ただ
きみの
ひるがえる肩が
遠い国の祭りのようだった
ただ
きみの
あげる声が
ひばりのはばたきのようだった

きみに
伝えたかった
だけ
なのだと
新宿駅構 ....
そばの風をたぐることは手がかりになると思った
テトラの波紋に落とした雪の
最中を運んでいた木漏れ日も無いと瞳に知りながら
歩こうとした緑にたどる道を
のんびりと何分間も歩いた
曲がりくねって ....
巨きすぎる絵を
照らす拍手
また
照らす拍手


葉の影が
頬から動かない
音なでる指
なでる指


縦の水に沿い
三つの魂が立っている
渦の音 見えぬ ....
なつかしい音


なつかしい音


なつかしい音



結局 わかんなかったな


なつかしい首


なつかしい首


なつかしい首



めんどくさいん ....
春の空に近付けたことで

もういいやと思っても
いつだって、いろいろ言われたりして 心が折れる。
気持ちが弱くなる。
心の中で考えれば考えるほど 辛くなる。涙が出てくる
誰も知らない辛さ  ....
 唇の裂け目から
 こぼれ落ちゆく食べカスやら幽霊やら、
 その一部始終をキャッチする


 雑踏の肩と肩とをすり抜けていくのはジュゴン、
 あ ....
心の世界を出ていくときも労働者だった
失われた 財布の中身から
取り出された 午後のひとときの見つめさせられていた
砂利が蒔かれたばかりの 午後の工業地帯の片隅だった

僕はひとり 一台のト ....
年月とは後悔ではなく
未来にならされるであろう 天国の
他人であり 肉体ではない
芝生の一つ一つの その意志を捉えさせられた
誰かに 夢を追いかける 日曜日の夜を
言葉のかけらすら無くさ ....
ぬーぐるぼーずという
外見は果てしなく
だるまさんに近い
ぼーずがおりました

遠い遠い細長い山の
てっぺんに住んでいるのです

ぬーぐるぼーずの鳴き声は
ぬーぐるぼーず ぬーぐるぼ ....
退屈な三つのピリオド
(現在、過去、未来)


空虚なモチーフ

 脆弱な論理、

  贅肉な表現

傲慢な符丁

無意味な玩具

高笑い
(ちょっと浮いている)
 

 
父はサボテンでした
とげはありませんでしたが
サボテンでした
水を蓄える仕組みがあるわけもなく
少しの水では生きていくこともできませんでした
ましてや荒野に一人
じっと立っ ....
 
入ったときは営業職のエリートで

国内海外飛び回り、

買い付けた資源や文化の紹介

もちろん行かない所は無い、

西はジブラルタルの突端で
愛を語ったこともある。

東は ....
嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
えっちな牛乳

というタイトルの牛乳を買った


1本300円するのだ



飲んだ



なんだ 普通の牛乳と

何も 変わらないじゃないか



 ....
あの夕焼けを誰よりも美しくしたためることが出来るなら
まかり間違って詩人になってもいいと思ったわけだし
ポジティブシンキングで幸せになることはないことぐらい
鱗を散らして空に溺れた魚の目を見るよ ....
あまりにも偶然の
そういったひとつの雫のように

午後の空は案外小さいものだ

倒れている私には
自分が呼吸をしているのかさえ曖昧で
ただ
降る眩しさだけがほんとうだった
(やっぱり ....
人を信じることと
人を憎むことは違うか
考えながら歩いていたら
人を見失ってしまった

姿見をみてもなにも映ってはいない

シンジルコトとつぶやいてみても
だれもいないのだから
もう ....
今日、僕は初めて詩を書く
初めての僕には、詩の書き方がわからない
何を書けばいいだろうか?
そもそも、詩に書き方などあるのか?
それすらもわからない
教科書もない
ルールもわからない
ま ....
立ち続けようとする日常に
心を演奏させられているような感覚がする
音楽を 鳴らし続けようとする 風景の中を
他人の心の中として 見つめようとしていた 鍵番は
白黒ですらなくなっていた 指先は何 ....
{引用=

眠っているあなたに ささやきかける
海峡の海鳴りがきっと
霧のような不確かな、消え入りそうな言葉を運んでくる
小さな螺旋の都に吸い込まれるように
淵をなくした深淵へと
言葉な ....
「許してやれ」
その声に振り向いたとき
体が溶け始めた
「誰を? 何を?」
その声に問いかけたら
自分が溢れ出し
全てが流れ去った

「許してやれ」
再び響くその声は
天からのよう ....
 
 
交差点の真ん中に
ダチョウが一頭立っている
たくさんの車や騒音に驚きもせず
ただ悠然としている

身長二メートル数十センチ
人より背は高いけれど
人がつくった周りの建物は ....
何もなく
夢で母の名前を
呼ぼうとした
黄昏が
少し寂しかった窓だった
木炭の粉を巻きつける
海は
緑色の世界が
とても完璧だ

何もかも感じるように
微笑ませてもらうオレンジジ ....
2010年
わたしの21回目の春で
年が明けてからどうにか
一粒の睡眠薬と二粒の精神安定剤を飲まないままに
すこしずつ
からだのなかに春が沁みていく

2010年
きみに出逢ってから八 ....
     俯いている
  
     苛立ちはこころを駆け
     涙は机に下垂る

     ー愛に育まれた女たちは
      夜は眠る時間だと
      知っているから
   ....
死にそうだけどああ
祈っているだけなのだろう この僕という人が人なのかもしれないと
生かされていることとして この僕という人が人なのかもしれない心で
微笑んで そして考えこんでいる

死ぬこ ....
 
 
明日晴れたらさ
勝浦に行こうかな
仕事なんて休んじゃってさ
海が見えるよ
朝市だってあるよ
そんな時間には
着かないかもしれないけれど

外房線に乗るんだ
上総一ノ宮行き ....
使い切れないほどの金はどこへ消えたのか
使い切れないほどの人間はどこに消えたのか
抱えきれないほどの食べ物はどこに消えたのか
ウンザリするくらいの笑顔はどこに消えたのか


この国には ....
都志雄さんの自由詩おすすめリスト(414)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
珈琲たいむ_- 服部 剛自由詩7*10-4-27
銀河鉄道- 月乃助自由詩14*10-4-27
- イシダユ ...自由詩810-4-24
じゃばらなイソメ入れ- 番田 自由詩110-4-23
穂明- 木立 悟自由詩9*10-4-21
rr- イシダユ ...自由詩1310-4-19
空に近づけたことで少しは救われることもあるだろうか−道3−- ……とあ ...自由詩16*10-4-17
人形と歩く- ヨルノテ ...自由詩310-4-17
人生の幻- 番田 自由詩410-4-14
民族などについて、ニューヨークから- 番田 自由詩110-4-12
ぬーぐるぼーず- 八男(は ...自由詩210-4-11
無理して現代詩- ……とあ ...自由詩5+*10-4-8
童話(サボテン)- たもつ自由詩910-4-7
悪夢- ……とあ ...自由詩7*10-4-7
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-6
えっちな牛乳- 八男(は ...自由詩610-4-3
日暮さん- しろう自由詩4*10-3-26
サニー- 自由詩9*10-3-21
シンジルコト- 朧月自由詩310-3-13
はじまりの詩- kimkim自由詩410-3-11
演奏- 番田 自由詩310-3-9
ウミネコの部屋- 月乃助自由詩17*10-3-8
許してやれ- 西天 龍自由詩5*10-3-8
帰宅- たもつ自由詩610-3-7
飛行- 番田 自由詩110-3-7
沁みていく春- あぐり自由詩7*10-3-6
俯いて- 鵜飼千代 ...自由詩22*10-3-2
子供の逃亡- 番田 自由詩210-3-2
勝浦- たもつ自由詩1110-3-1
堕落論- ……とあ ...自由詩11*10-2-27

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