すべてのおすすめ
幼い頃は持て囃され甘い菓子で育った。
少年の時は真っ白な繭が僕を守り養った。
やがて呼吸も自由に羽を広げる頃、
誰もが欲しがる平等を平然と飛び越える翅。
指折り数えた確率は出会った瞬間に吹き飛 ....
鳥の飛ぶ
銀のピアスをもらったよ


こいつったら ときどき
姿をかえるから
翼を広げてとびまわる


だから、耳をひっぱったりして、
やんちゃな赤ちゃんみたい 
でも、ありがと ....
トロイメライの草いきれ
揚げ花火の調べ
命の水源から零れ出す、フラクタルな哀しみと
誰にでも、生きている限り、幸せになる権利がある
ということ


花火が落ちた焼け跡の空にも
 ....
シタールの音が哀切を持って
時を切り刻んでくれるような気がする
立冬を迎えた土曜日の夕暮れには
今年はついぞ聞くことの無かった
ヒグラシが似合うのだと思う
枯れ草を燻す煙がどこからか ....
全ての心に草冠をつけろ
そうすれば心が折れることはない
みんな王様だから堂々とするだろう
折れたら終わり 曲がったら終わり
そして人は硬く真っ直ぐ走り出すのだ
言葉を綴り始めるのだ
文字は ....
 土方がそんなに自慢かよ
 だったらなんで
 こんなとこで編集者なんかやってるんだよ

 お前は土方もできる
 編集者もできる
 それでも土方が自慢ってわけだ

 お前の奥さん
 小 ....
言葉を家へ持って帰る
言われてしまったことを
言わずにおいたことを
持って帰っても
家の人には言わない
代わりに別のことを言う
家の人が安らぐことを
自分の気散じになることを
そうする ....
透き通った青の天井見つめて、
寒空の下
薄いボロボロの服を着て、
その子は寝ている。
大きく目を見開いてその子は眠っている。

チェマダンの往来の真ん中で、
一人のコッチョビが眠 ....
私が
景色を切り取って綺麗にうたおうとしている朝に
母と祖母が冷たい戦争をしていた
庭では 冬支度がすすんでいた
家の中の空気と 外の空気が
同じぐらいの温度の朝だった

無言とは
ひ ....
言葉は誰としてでもなく
残像として流れていく
どんな外側としてでもない 奴隷は
労働者としてでもない ひとつの肉体だ
足先だけで立ち止まりつづける 
そして 角のドライブスルーで メニュ ....
むらさき
むらさき
光の仕草へ
近づく空


歩いてわたる
歩いてわたる
うつぶせの鏡の群れが浮かぶ水
背から背へ 背から背へ


城壁の角
影が空を仰ぎ ....
意味の何も失った
僕はチョコにマトモなのだろう
そんなふうに 石像でも物体でもないけれど
頭領は 手にしている 
微風にイギリスを失って
空の縁は タンスにしまわれていく ユダヤ人の
 ....
まだぼくが幼かったころ
不倫あいてに
星野道夫の旅をする木を読んであげていたことがある
あいてはそのまま眠りたかったに違いない
まだぼくは幼かったから
からだをいたわるふりをして
あいてに ....
今日は小雪
小雪に書かれた小説は
小雪小説

こんこんと降るような言葉の連なり
凛とも寒いほうの冬の始まり
温かくなるまでは力を矯めて
撓めて
やがて弾けるまでの物語


今日か ....
今日のどんぶり
アンバランス
明日は食えない
はいバランス
膨らむ財布にゃ
硬貨バランス
10円玉だけがやけに多い

崩れちまった
睡眠バランス
脳内麻薬でアンバランス
千鳥足を ....
木が倒れ
声は枯れ
栄養忘れの
内臓は腐り
夜は怒り
怒っちゃやーよと
雷はスベリ
鼻は咲き
泥が湧く
苦雪は山を覆い
空は雲を押し倒す
風の ....
派閥を
離脱したんだけど

ついてきた人数
少ないんだよね

退くな俺

二周目の
青雲じゃないか
今日は大雨だった

雲っていたから
仕事をズル休みした

人間関係が悪い訳ではない
やる気がない訳でもない

欲しい物がない訳ではない
生活が豊かな訳でもない

自分に対する ....
白さのどこか
傷ではなくなっていく
空ではなくなった 草として 葉に
僕は誰かの海なのかと 手に
誰かに そうではなくなって 誰かの手ではなくなった
角に僕は 誰かの一人の街なのかと 僕自身 ....
カマイルカの背中のような月
山の端に突きささって
高層大気ただようクラゲ
明るいクラゲがやって来た

透明なクラゲに覆われて
ユーラシア東端の島弧からはひどく水色なシリウス
泳ぐようにス ....
製本工場に着くと
まず掲示板の自分の名札を見た。
忙しい時期は学生のバイトのやつらが
掲示板の前に群がった。
若い女の声と声。


キムラって誰。話したこともないよ。
どう ....
もうおれは
めんどくさくて
なにもできねーよ
さむいけどあるいてる

眠くはない
つかれてるだけ
眠くはない
負けてるだけ

ひとにあいたくて
ここまできたけど
ぼろいじぶ ....
死の淵の
沼の中から浮き上がり
息を始める餓鬼の手があり




 幽霊の ように生きるアナタ 目の隅に



 ひとつふたつ みっつよっつと あてもなく ....
感光しすぎた白い写真を持ち歩き
生まれるひびに影が走った

ふかまらないよう
いっていたカレーパンのため (弱火の
コクはゆげを捨て
ぼとり
日陰についた/落ち葉はもう
外ではなく
 ....
地平線がかぎざぎに囲われた東京を
中央線のガラス窓からのぞいて
ビルたちの壁面は薄黄緑に光る
水の色をしたいろんな影が長くのびて
フラットな装置のように空が広がる
鳥の群れがばらまかれ
ペ ....
かばんには レニーブルーズの自伝と

上座仏教の指南書とくしゃくしゃのプリント類が入っている

2冊はだいぶ違う本どうしだが どちらも好きだ


でもレニーのほうが好きだ


 ....
ライオンが海辺で吼える
電解質として孤独は宙を舞い
蛍たちがその行き先を示している
この獰猛な植物世界

心ばかりが跳ねるので
四分の五拍子にした
凍りついた月を見て
ライオンが海辺で ....
夢をみた
ふかいいふかい沼にはまりこみ身動きもとれず
出せる声は呻くような無様な音のみで
がいこ がいこと鳴くイキモノが迫っては消える

暗いとも明るいとも言えぬ景色は
これがこの世界の果 ....
何かですらない 場所に
何かであろうと 場所を僕は探そう
この地べたを脱出するようにして
影の中でもう一度全体になろう

排斥場からは ささやきがしている
枝となっていく岩ではなく
刈り ....
カウンターでひとり飲んでいると
電車に乗っているような気分になる

電車はどこに向かっているのか
この鉄路を引き裂いているのは
焼鳥の香りと酔客の話しごえ

テレビでは米中首脳会談の様子 ....
都志雄さんの自由詩おすすめリスト(414)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
『鱗翅目』- 東雲 李 ...自由詩3*09-11-29
銀のピアス- 月乃助自由詩9*09-11-29
トロイメライの夢- しろう自由詩109-11-29
ヒグラシのヴィオロン- しろう自由詩109-11-29
- 新守山ダ ...自由詩109-11-28
悪循環- 藪木二郎自由詩209-11-28
創書日和【謝】謝辞- 大村 浩 ...自由詩7*09-11-28
花つばめ- Shaka自由詩609-11-27
食卓- 朧月自由詩909-11-26
金を手に入れて、そして…- 番田 自由詩209-11-26
傷の広場- 木立 悟自由詩509-11-25
ポップソングなんて- 番田 自由詩209-11-25
アラスカ行きの約束- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-24
うわぁ、寒いね- 海里自由詩109-11-23
バランス!バランス!アンバランス!- 北村 守 ...自由詩109-11-22
白黒。- ヨルノテ ...自由詩209-11-22
二階堂フルスロットル- 吉岡孝次自由詩209-11-21
17歳でいたい- くゆら自由詩409-11-20
少数として、絶望していく- 番田 自由詩109-11-20
雲母水母- 海里自由詩209-11-20
立つ勢いの豚- カンチェ ...自由詩309-11-19
窓は開けない- 竜門勇気自由詩3*09-11-19
白黒、- ヨルノテ ...自由詩209-11-19
西日は外で焚け- さわ田マ ...自由詩309-11-19
東京- モリマサ ...自由詩14*09-11-18
青空- 八男(は ...自由詩509-11-18
ライオンが海辺で吼える- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-18
- 朧月自由詩509-11-18
時の存在としてでなく- 番田 自由詩209-11-17
カウンターでひとり- 吉岡ペペ ...自由詩1209-11-17

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