転景/ふゆ
塩崎みあき

まわるる
よるわる

干涸びた窓は
口を
ぽかりとあけて
午後は
時間は
吸収されつつあった

膨張している



収縮の二十日間

回転中
カレンダーの日付を探し

さよならと
さよならが
見つめ合いながら
一杯のサイダーを
飲み干すとき
次第に

だいに
ピンク色へ
変色してゆく

薄暮
スクリーンの隙間から
凝縮された光に
言葉は焼き切られ


その痕跡を
辿

パンタ・レイ
と集う
美しい民族

幾千幾万の
差し伸べられた
変換ミス
二時の流転が
あかしありすむ


最後には決定してい


あうる
ようる
びいる
そうる




自由詩 転景/ふゆ Copyright 塩崎みあき 2011-10-30 12:27:11
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