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ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った
ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした
夕焼けが
....
にごりえの底に潜む
あわぶくが僕なのです
みょうに取り澄ました
ことばが木偶なのです
よどみの中で悶える
あわぶくが僕なのです
おもいを取り逃がした
ことばが癪なのです
こ ....
今日最後の光が
暗闇に飲み込まれる時
僕の左側は
ありふれた原風景に帰りたがる
無闇に掻きむしられた
胸の裏地のヒリヒリを
残業前のコーヒーブレイクで
なだめすかす
今日最後の ....
もうすぐ暗闇の端っこが
綻び始めるから
似たり寄ったりの一日が
また発芽するよ
ここで街が目映く
反転するのを待とう
たぶん大丈夫
取り残されることはないから
もうすぐ緩やかな ....
I がない一日でした
アイがない一日でした
自分が留守な一日でした
ただ流されていくばかりでした
土左衛門なのでした
いくつもの橋の下をくぐり
今更ながら橋の憂鬱を知り
壊れたが ....
のびやかな風の指先が
大地のたてがみを
慈しむように撫でつけると
さわさわと歓声をあげて
きんいろのうねりが
遥かな山の麓まで駈けていく
約束は果たされた
澱みない自然の ....
伝えたくて
伝え切れないもの
捨てたくて
捨て切れないもの
慌てふためいて
掴み損ねたもの
握り締め過ぎて
壊してしまったもの
煩わしいものたちを
もう一度抱き寄 ....
「予」
予め渡されたまっさらな空に
どんな雲を描いたって勝手だけど
思い込みの風力のぶんだけ
天気予報ってはずれるんだよね
「定」
定まった行先 ....
「無」
カラカラの大人を脱いだらギリギリの元気
ギリギリの元気を脱いだらテラテラの苦笑
テラテラの苦笑を脱いだらシワシワの孤独
シワシワの孤独を脱いだら なんにも無い
....
「観」
部屋の片隅に置かれたポトスのように
見落とすことも出来たはずなのに
僕はうっかり君と正対してしまった
君のいとおしい傷跡を観てしまった
「葉」 ....
「百」
百のざわめきを虫取り網で追い回して
百のつぶやきに釣り糸を垂らして
百のウソと百のホントを掻き分けて
たったひとつの詩の言葉を探し求める
「鬼 ....
ゴースト(無月野青馬)さんのnonyaさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夕陽ビルディング
-
nonya
携帯写真+ ...
12*
10-9-15
あわぶく
-
nonya
自由詩
10*
09-10-8
Twilight_Tasogaredoki
-
nonya
自由詩
6*
09-9-29
Twilight_Kawataredoki
-
nonya
自由詩
7*
09-9-28
愛がない一日
-
nonya
自由詩
14*
09-9-25
実り
-
nonya
自由詩
6*
09-9-23
もうひとつの理由
-
nonya
自由詩
18*
09-9-21
四行詩四態_<8>
-
nonya
自由詩
6*
09-9-14
四行詩四態_<7>
-
nonya
自由詩
9*
09-9-8
四行詩四態_<6>
-
nonya
自由詩
7*
09-9-5
四行詩四態_<5>
-
nonya
自由詩
8*
09-9-1
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