あいしてる、
あいしてるよ

今日はいいたいんだ
いつもはことばにすると
びっくりするくらい
縮小されてしまうけど

ちょっとだけでもいいから
きみに見えれば
いいと思った
8月 ....
僕はパソコンの前にいて
女房はミシンで縫い物を
僕と女房の間には我が猫が、
我が黒猫が女房と僕の顔を
とっかえひっかえ
見上げていた。

猫は突然しっぽを上げ
僕の前を横切って
キー ....
ここしばらくは
疲れ過ぎていたから
なんら記号と変わりなかった
わたしの名前

わたしを呼ぶひとは
わたしを必要としているけれど
その必要を満たすのが
わたしである必要は
ど ....
進駐軍の通訳のような連中が幅を利かせている
俺たちを蔑みながら
いつも背伸びして奴らの目の中を覗き込み
ご機嫌を損ねないように細心の注意を払っている
それがいい生活ってのにありつく術なんだ
 ....
夏になりきれないままの陽気


心地よさを感じさせる風が流れる度に
何故か懐かしい記憶が駆ける
まるで実りの薄い穂先を満たすよう
年月という重さはまだ
温もりを保てない水の底にあって
語りかけてはくれ ....
毒舌直下の無防備のアナタ

嗚呼
 ずっと一緒に居たかった
 哀しませてばかりだった

嗚呼
 ずっと触れて居たかった
 苦しませてばかりだった

故の暴言でした

アナタを失 ....
『バイバイ』
またいつか会えるように神様に祈りながら言ったよ。

でも本当は離したくなかったんだ。
何ということか、その日の僕は、自分でも信じれない程かっこよかった。

言ってすぐ後悔した ....
田んぼの道ぬけて

山ひとつ越えて市街地に帰った

藍いろの街のひかり

遠くからだからかやさしい眺めだ


あのひかりの中でぼくは

ハードルを下げたまま生きているひとを

 ....
純情と憂鬱の皮を剥いて
果実のような素肌に傷をつけていく
痛くないよ
海では前髪を濡らした人魚が泣いていて
不透明な青の瞳が
もうひとつの宇宙のようだ


静かな夜の粒が少しずつ降 ....
暑い夜には
海鳴りがきこえるので
眠れない

枕の歪みを直し
蒲団の端を折りたたんで
細心の注意をはらって
寝床をととのえても
それはきこえてくる

そうして眠れないまま
目醒め ....
日差し浴び
ぐんと伸びやか私のこころ


海がみたいね
言われて来たよ
海山サーフィンなんでもござれ

ズボン裾
まくり上げて
ひとり遊ぶ
そんなあなたを
しゃがんで眺む


駆けてくる
逆光だからか ....
田植え前の伊那谷は
全ての田に水が張られ
まるで大きな湖のように
風がきらめきになり遥か渡っていく

いなごを追い、桑の実を摘み
駆け回った子供の頃が懐かしい
濃紺から薄墨へ幾重にも幾重 ....
ねぇ静かに髪をといで
ゆっくりと口づけた

それだけの気紛れに
あたしは惚れたんだよ

貴方は誰かの男だって
知ってたわ
貴方の隣りは私じゃないって
知ってたの

駅で待ち合わせ ....
ボタンを外していく器用な指の動き
パンをちぎり口へ運ぶ迷いなき指の動き
ミメーシスの強迫観念もなりをひそめて
肩の高さで揺れる髪に無言になる宇宙

丸い乳房 しなやかなアキレス腱 唇 声
 ....
蝶に

蝉に


昔が懐かしい
カブトムシ
クワガタと
カナブンを取った

魚を食べて
サイダー飲んで
海に行って
昼寝する
送り火みたいな花火をした
愛犬は鼻を火傷しそうになり
わたしたちは
少し寂しかった


お盆も終わって
仏様はみんな帰ったけど
納骨の済んでいない魂は
未だここに残っている


 ....
一日が昨日の焼き増しでやりきれない
陽射しが薄いカーテンをくぐり抜け
ブラウン管の画面に撥ねる
ちくちくしたいらいらをぐるぐる
誰に噛みつくわけもなく
さして何になるわけもなく

街の中 ....
「どっちが先にあの娘を脱がせられるか勝負しよう」

あの物語を皆は太陽の勝ちだって言うけれど
俺は北風の勝ちだと思うんだ

なぜって太陽は体を裸にできたかもしれないけれど
近づくと死んじゃ ....
緑の旋律 てのひらよりこぼれおちて
レティナに舞うすべての形 曲線 肌の白さ
優美で華奢な少女というニセモノじみた絶対
ひとつの奇跡のようにひらく花のような軽さ

笑い声泣き顔 細い指薄い瞼 ....
聞いてください先生
山川先生は絶対高橋さんとできてるんです
だって私がクラスで一番ピアノ上手いのに山川先生は高橋さんをコンクールの伴奏者に選んだ
高橋さんは今では山川先生のおかげですごくピアノ上 ....
迷って
悩んで
苦しんで
笑う

最近泣いてないな
最近喜んでいないな
最近痩せたな
最近幸せだな

命を大切にな!は
ヒイじいちゃんの
口癖だった
今生きています。
黄昏に、思い出すのはただ一人

遠くを見ては 繰り返す

あのときも

あのときも

私はあなたが好きでした

照れて視線をそらすほど

愛おしく思っていました


こう ....
だいすきと言ってしまえば
それだけのただのことばに
なってしまうの


「その辺で待ってて」だたち
にその辺にあたしの場所を
つくって待ちます


にんげんはこんなに体のお
おき ....
喪服を着たおばさん四人
交差点を渡り、口々に話す。

一人は楽しげに
久しぶりねぇ
などと通夜であることを忘れ

一人は怒ったような顔をして
どうしてなんでしょうねぇ
などと宣う
 ....
白い部屋の
白い窓辺のあなたに
向日葵を届けたい


朔の闇夜の月を
輝かせるほど
明るい向日葵を贈りたい


七色の虹が
黄色であふれるほど
たくさんたくさん贈りたい


あなた ....
白痴にも似た怠惰と無神経さであの娘を傷付けた
頭が回らなかったんだ
君のあの日の日記の不機嫌さはおそらく私に向けたもの
悲しいから
くやしいから男の人に頼る
不機嫌になったら男の人に救っても ....
君の手のひらを
あたしの心臓の上に持っていった

 そっと

   ふれた

     あつい

       やわらかさ

夢の世界で君は
あたしの乳房に触れているかしら
 ....
久しぶりに会って
やせたね
仕事忙しいんでしょ?
みんな夏休みです。

と声をかけて
くれた
嬉しかった
カートリッジ回収した

苦楽を共にした人は
優しくしてくれる
共に成長 ....
満員電車にのって
おじさんの大きなお腹に
つぶれそうになって
呼吸困難

外は真っ暗
家に着く


待ちわびた今日が
終わってしまった
なんて
玄関まできて思っ ....
美しく輝く
大きな瞳に
のみ込まれたい

泳ぐ道
聞こえる雑音
愛の歌

君が待ちわびる
命の名前は
間違いなく僕

ライバルは億単位
誰よりも速く
潜り込む
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