後からわかる優しさって、すこし心がいたくなる 蒼白き 三日月の夜に 息絶えて 苔むす岩に ツバキ落花する どうして自分は

を突き詰めて疲れて
実りもなく眠りに落ちて

どうして自分ばかりが

ため息の花を咲かせて
この部屋はもう息苦しい

どうして自分だけ

世界の不公平を是正す ....
腰も腕もくるぶしも
肩もほほも耳たぶも
二十の指もつま先も
ぜんぜん食べてもらえない

肌をひやしてまってたよ
夜はひろくて明るいから
わたしを食べればいいのにな
嵐去りなぎ倒された{ルビ畑=はた}に立ち、「またがんばればいい。」父は鎌持つ  
簡易包装で愛情を逆撫でして、テレビ放送で愛欲を売り物にする。
たいしたものは今更ないけど、発情する身体は求めあうことを忘れようとせずに、疼く芯を自らの手で慰めた。



ア、と声が漏れ ....
金がなくても踊りませんか
足がなくとも踊りませんか
顔がないなら踊りませんか
何もないなら踊りませんか

探し物はなんですか
見つけにくいものですか
アマゾンにもありませんか
ビートポ ....
タオル地のゾウさんは、ボタンの瞳

故郷のばっちゃんの瞳

とりあえず、ごめんなさい、ありがとう
道端の

小さな花を眺めれば

これ以上何を望めばよいのだろうと

私は誰彼無しに問いかけたい
いつのまにかすれちがって
もうであわない
ペールブルーを背景に
ハクモクレンが

私は孤独です
わたしはこえにだしていってみる
わたしはこどくです
私は声に出して言ってみる

いつ ....
木蓮がささやいてくる 泡となり消えた人魚の風のうたごえ 夕暮れの空に 
時折姿をあらわす 
薄っすらと光を帯びた手 

夕凪の風の吹くまま 
まっしろな明日の頁に 
一つの物語は綴られるだろう 

私は、一本の鉛筆の姿で 
夕空を見上げ、 ....
こうして休日のベランダに佇み 
干された布団と並びながら 
{ルビ麗=うら}らかな春の日射しを浴びていると 
日頃、誰かを憎みそうな闇の心を 
布団と一緒に、殺菌してほしいと思う。 
始まりは
小さなひとりぼっちの細胞だったけど
音も立てずに分裂し
手と手をつなぎ
大きな心の器になった
それを魂というなら
魂はひとつの原点だ
踏み出した一歩は
おぼつかない足取りだっ ....
なごり雪、春を待てずに十八で溶けたあなたのように儚い 寝室を 濃いくれないに 塗り染めて 蝋燭燈し 君とまぐわう


  ・・・夢野プレイ
遠浅の海を渡って描きこんだ水平線のかなしい夕日 春雨に濡れるこうもり傘を閉じ君をついばむしなやかな夜 ぼくの膀胱は破裂した ― アァー

皮膚を一枚、一枚、めくれば
ぼくは透明になれるだろうか

空気のように透明で
軽やかな風になれるだろうか

もし空が割れて 真昼の破片が
降ってき ....
ちょっと勇気いるんだよね
あたりを見回してひと気ないの確かめたら
ちいさな箱のなかへ素早く潜りこむ

ペナペナなカーテンを閉ざせば
箱のなかにはなんとも顔色悪い薄倖そうな女がひとり

あ ....
銀の雨、初めて君を知ってから37℃微熱のくちびる 喫茶店のいつもの席で読みかけの本を開いた
「お一人様ですか?」と店員に聞かれ言葉に詰まった

近くの席で若いカップルがコーラを注文した
飲み干した後の氷を噛む癖を彼女が注意していた

途切 ....
お日様の下
お庭で一人
日向ぼっこ
風がそよぐ

鳥達が鳴き
郵便配達の
お兄さん
雲ひとつない

ケヤキの大木
はだかん坊
洗濯物は
案山子の行進
薄皮に甘露の珠をしたたらせ揺れては誘う双子の果実

帽子つけ鏡の国へ向かうのはアリスじゃないよ
私のキノコ

魔女の矢に刺され震えて鏡よりあふれこぼれる白雪の糸
電線の向こうの 屋根の向こうに
夕陽が沈む
新聞配達のエンジン音が
近づいて また遠ざかる

五日が過ぎた

君への想い
郵便の小父さんに託した僕は
卑怯だったのかも知 ....
流れる雲
暖かい日射
ネコが腹を出して
ねころんでいる

生ハム食べて
音楽聞いて
香をたいて
コーヒー飲んで

パンケーキ焼いて
ブルーベリージャムつけて
食べながら
詩を ....
{引用=もし、もしいつか自分が子供を持つことになるのであれば
まずはじめに、土を踏ませてやりたい}

親鳥のもとを離れ旋回する羽は
ふわりふわりと人の波に襲われ
海は、海はまだかと
空は、 ....
 十年? いいや

もう少しだけさかのぼって
私があたしだった頃に埋めたもの


放課後の校庭の隅
老いぼれ花壇のど真ん中
誰にも相手をされなければ
景色の一環とも見られない

 ....
人は共に支えあって生きている。
今日あらためてそう思った。
お客様は私を必要としている。
私はお客様がいないと食べて行けない。

お客様が可愛い。
愛している。
ひいき目である。
愛し ....
息が凍りつく
順番が回ってくる
もうすぐ
目の前で走る
彼女の姿を見やるが
自分の番がきたら
もう一度
深呼吸をする

私はただ楽しくて
誰よりも速く
過ぎ去っていく光景を
知 ....
ミツバチさんのおすすめリスト(795)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
優しさ- くろきた自由詩610-3-19
FALL- ハイドパ ...短歌5*10-3-19
どうしても_君でなければ- 瀬崎 虎 ...自由詩410-3-18
おしょくじ- はるな自由詩210-3-17
農夫- ことり ...短歌610-3-16
- 笹子ゆら自由詩2*10-3-16
踊りませんか- 瑠王自由詩4*10-3-16
ボタンの瞳- 殿上 童自由詩9*10-3-16
スミレ- 蒲生万寿自由詩2*10-3-15
ペールブルーを背景に- 瀬崎 虎 ...自由詩110-3-15
木蓮- ことり ...短歌410-3-14
夕空の手_- 服部 剛自由詩310-3-14
春のベランダ_- 服部 剛自由詩510-3-14
わたしたち- within自由詩5*10-3-13
なごりゆき- ことり ...短歌9*10-3-10
Crimson- ハイドパ ...短歌4*10-3-10
遠浅- ことり ...短歌510-3-8
春雨- ことり ...短歌810-3-2
真昼- within自由詩5*10-3-2
うつすひと- 恋月 ぴ ...自由詩17*10-3-1
微熱- ことり ...短歌7*10-2-28
- 1486 106自由詩5*10-2-28
日向ぼっこ- ペポパン ...自由詩6*10-2-24
プライベート・ワンダーランド- 紅林短歌3*10-2-21
ラブレター- アマメ庵自由詩210-2-21
のどか- ペポパン ...自由詩6*10-2-18
本当のことを知りたい- 瑠王自由詩12*10-2-18
タイムカプセル- 窓枠自由詩12*10-2-18
取り越し苦労- ペポパン ...自由詩7*10-2-15
駆け抜ける彼女- within自由詩7*10-2-15

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