一日のつとめを終えた 
きゅうすと、湯呑みがふたつ 
流しの隅の入れ物に 
ひっそりと、身を横たえている。 

時計の針は〇時を廻り 
初老の夫婦はあどけない寝顔で 
薄っすら口を開けな ....
女から男へ
手作りのチョコを渡す日

でもこの学校で盛り上がっていたのは
男子でなく女子だった

この季節になっても
未だにクラスになじめない私は
盛り上がる女子を背に
黙々と昼 ....
好きなひとに甘えられるとかわいいと思う

ふつうのひとに甘えられると

どうしたらいいのか分からなくなると思う


秋の空ではなかった

つめたい風に春が匂った

頬を耳をそよう ....
暗闇を優雅に泳ぐ蛍見て星のない夜星になりきる

新聞に書かれた記事は似たような事件ばかりが並ぶ昨今

言の葉の一つ一つは輝いて君のハートの電球になる

よく晴れた何もない日に思い出す何もな ....
カシオペアの音楽
ベースの音
コーヒーの匂い
香水の香り

コートをかける
白い服
赤い服
ハイヒール

話はつきない
時間だけ経つ
心地良い空間
余韻に浸って
一周忌の夜ぽっかりと寝ころんで二階から漏れるママス&パパス



今夜また探り弾けない{ルビ前奏曲=プレリュード}ifという名の銀色の河



振り向けば買い物地獄の灯は遠く涼しい枯野 ....
中二のとき家出をした

ぼくはすこし複雑な環境にいた

遠い親戚が経営している病院の

ぼくは病室をあてがわれて住んでいた

妹にはその隣があてがわれていた

病院の四階が院長夫婦 ....
午後の2時過ぎ
シナモンシュガーの匂い
頭がボーッとして
耳鳴りがする

よく頑張った
1000時間
勉強した
来る日も来る日も

今は天国
何もしない
疲れが出てきた。
成 ....
「スカッとしたい!」

ただそれだけのこと


年上同僚と上司からの絶え間ない
ツートップなセクハラ発言
尻はなでくりまわされ

後輩はクレームばかり持ち帰るから
年々増えていくお ....
大好きなあの子が笑っているとき
ぼくは空気になった


冷たいアスファルトの上
共有する呼吸を知った

ひとつになって
やわらかくなって

ぼくらの心臓はまるくなる


 ....
子どもみたい そう言おうとした私のことを
 子どもみたい と君は言う


都合よくさみしいときに君のこと
 思い出すなんて言えやしないよ


手をつなぐ そのことだけが重要で
  ....
君はもう
違う本棚にきちんと
しまわれている

きっと
いくら私のページをめくっても
君とリンクすることは二度とない


悲しいかな

そう思う。


そもそも誰かが
間 ....
20代後半くらいだろうか

その女性はサッと席を立ち上がり そこに自分のカバンを置いた

そしてススとその男性に近づいていった


男性は盲導犬を連れていた

そっと肩を叩き  ....
・国語

休み時間 机の上に伏せられた教科書はみな鳥のかたちで

「死」という字を習い17年経つが何故か未だにうまく書けない


・算数

「算数は嫌いなんだよ数式の突起みてると痒く ....
雪国の町は空気も凍る
重い空の下
ねぇ
あなたは凍えていませんか?

秋の日の柔らかな日だまりの中で
産まれたばかりの私を
あなた
そっと抱きしめてくれた
それが暖かで
それが安ら ....
しがみつけ
 すがりつけ
  しがみつけ


おれに傷痕を見せてくれ

 おれに傷痕をつけてくれ

おれの傷痕を覚えてくれ

 おれの傷痕をなめてくれ


東か ....
恥ずかしい生命
僕はこれから全ての季節を殺しに行く
ようやく開いた花弁を
飛び交う鳥の嘴や羽根を
丁寧に剥ぎ時には乱暴に毟り取る
地面を這う影を燃やし
壁に貼られたポスターを破り
 ....
空想を語りつぎ

今はただ虚無でしかない

物語りはかなりの頻度で

涙をながした

ありとあらゆるもの全てに

意味があるけれど

時代がすすみにつれて

その意味がうす ....
{引用=
煙草の煙の向うに霞む景色だけが角膜にやさしく映る
海にも山にも離れた場所で
満たされようと何かを(何でもいい)探している
そしてそれは至極まっとうなことだと言い聞かせて


 ....
 忘れようと 強く強く思うのに
  思い出にさえ 笑われる日々


 君がもし 覚えていないと言うのなら
  忘れてしまえよ 今日の記念日


 大切な あなたの生まれた日でさえも
 ....
雪降る昼間
気付くとうたた寝をしていた
夢の中では昔の恋人が
滝を眺めてサヨウナラと呟いていた
目が覚めると雪のせいで
さらに気温が下がっていた
布団に包まっていたのに
鼻の先がひどく冷 ....
お誕生日ですわね

アナタ検索でヒットした
ブログの情報達を手がかりに
あなたがアップしていたお部屋に
今からお伺いしたくなりました

心配はしないでくださいませ
住所を知る必 ....
{引用=
重いドアをから入ってきた日差しが、また去ってゆく
追い掛けてもだめ
太陽はおまえのものだけではないから
悲しげね
寂しげね
だから言ったでしょう
おまえは野の兎を捕まえるように ....
まよなかにしっぽをゆらすくろねこは星をつってはすいそうで飼う 私のかいた詩が

読んでくれた人の心に

ちゃんと届いたかな


やっぱり、詩をかくのは難しいな

だけど、何でだろう、かいたあとはすごくスッキリするんだ


だから、やめられ ....
痩せて行く月を眺めながら
君はにこやかな笑みを魅せ
二人っきりの時間はそんなに無いはずなのに

黒猫は二人の間を取り持つように
しっぽを足に絡み付け媚を売り
君はそれににこやかな顔で応 ....
あかい花、血の滲みただかなしくて
    唇ぬすみ逃げる夕焼け


あかい花、きれいだねってつぶやいた
    水に落ちればいつか見た夢


あかい花、口にしたなら消えてゆく
    ....
{引用=
蓮華草が
一面に咲いていて
夢中で
蜜蜂を追いかけた
時々
朝露が膝に跳ねて
はやる気持ちに
追い付かない足が
まるで
恋のようだと
あがる息に
喉が鳴った

振 ....
あなたの温もりを知りたくて
陰茎を膣に挿し入れる

じっと
奥にある子宮の温もり

羊水の中で
守られていた頃を
思い出しながら
唇を重ね
舌をからませる

異なる二人の体温が ....
 
 
もっと簡単にあなたを愛したい
複雑な手続きなど経ることなく
もっと簡単に
もっと簡略に

僕は僕の皮膚を越えて
外に出て行くことはできない
僕から出て行くのは言葉
それは様 ....
ミツバチさんのおすすめリスト(795)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
結婚記念日_- 服部 剛自由詩410-2-14
バレンタインⅠ- ありす自由詩310-2-14
おんな心- 吉岡ペペ ...自由詩6*10-2-11
夜明け- 夏川ゆう短歌310-2-11
コーヒータイム- ペポパン ...自由詩9*10-2-11
春待ち- 都志雄短歌3*10-2-11
家出のよる- 吉岡ペペ ...自由詩1010-2-11
虚脱- ペポパン ...自由詩6*10-2-10
オフィス・チャンピオン- 窓枠自由詩10*10-2-9
春が目覚めれば- 窓枠自由詩3*10-2-9
ボーダーラインの上に立つ- なき短歌3*10-2-9
みつけて- こころゆ ...自由詩4*10-2-9
車中にて- 葛葉もな ...自由詩3*10-2-9
教、育- 吉田ぐん ...短歌3710-2-9
祈り- ルナ自由詩7*10-2-8
傷痕- 寒雪自由詩110-2-8
無題- 手乗川文 ...自由詩9*10-2-8
天使のハイタッチ悪魔のグーパンチ- こめ自由詩1210-2-8
SMOKE- 高梁サト ...自由詩5*10-2-7
忘れ物- なき短歌6*10-2-7
雪の昼寝- 智哉自由詩310-2-7
「控えめな言葉」で- オンガシ自由詩5*10-2-6
私の愛したサテュロス- 高梁サト ...自由詩5*10-2-5
くろねこ- ことり ...短歌310-2-4
- くろきた自由詩610-2-4
魔法- ……とあ ...自由詩19+*10-2-4
あかい花- 石瀬琳々短歌9*10-2-4
独りじめ- 高梁サト ...自由詩7*10-2-4
出逢い- within自由詩7*10-2-4
もっと簡単に愛を- たもつ自由詩2110-2-3

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