わたしの中は

内臓とか
血とか
脂肪とかじゃなくて

海 が広がってるんだと思う



わたしの泣き虫のレベルは
ランクをつけるならAAAだ

本を読んでは泣き
曲を聞い ....
手のり森ちゃん
そう言って
蟻が両手を空に向けてそろえると
森は
いつも
にこっと笑って
ちょこんと座ってきた

森は
蟻の両掌にすっぽり納まる
いとおしいこころをしており
その ....
夏の 目の高さに芝があって
そこに 白爪草が 咲いていたって
むすめが おぼつかなく 歩きはじめたって
あたしが それを わらって見ていたって

あたしは やっぱり
なくしてる

 ....
確率変動が起こるのであれば

それわそれわ滑稽なことですね

楽に死ねると思わない方がいい

死ぬことに楽など通用しない

安楽死を望んでもそれは不可能

何故なら安らかに楽しく死 ....
八月さいごの夜の風

この世とあの世を

つないでいる価値観は

これでこのままで

良いはずなんだと祈りきかせる

八月さいごの夜の風

商店街を吹きわたる

球場ちかく ....
運命の時
貴方は何を考え
何をしますか?

愛は無限です。
愛は減りません。
愛は増えます。

別れの時
貴方は何をしますか?
弱き者を守って下さい。
掴む手は遥かとおく

温かなぬくもりは何処

夢の様な手の温かさに苛まれて
あなたの名を呼んでも

その背はわたしを忘却し

こころはうわのそら
こころはうわのそら

あな ....
らせんを描きながら
わたしとあなたは
おちていくのですね
だれにもよびとめられることなく

口を吸い合っておたがいの
すべてが分かったような
錯覚におちていくのですね
右手に左手を結び ....
寝続けるのはつらいと笑うきみの声は
瞬く間に白い壁に吸い込まれて

ああ 病院の白さはここにあった
と林檎の皮を剥くナイフが震えた



 いつかの海は
 ただしっかりと海岸を歩いて ....
思い出が劣化する

音も色も失った浜辺

貝殻に耳をつけて

波音が聞こえたことなんか

ただの一度もなかった
青白い顔の人々が
忙しなく泳いでいる
新宿二丁目交差点

人波に飲まれないように
君と手を繋ぐ白昼夢

酸欠気味の僕へ
人工呼吸のキスを
頂戴

鼓膜の柔らかい部分
ふいに響く ....
姫様、

姫様と出逢えたことを

私の短し一生の

唯一の誇りにしとう御座います―・・・




今宵、夢見よ




{ルビ阿古那姫=あこなひめ}様は、
役人で ....
私の眼には穴が空いている

見たものは
眼から入って胃に落ちる


桜が散ってから
咲いてたと気付き


雪が舞ってから
寒くなったと実感し


カラスの声も聞こえない ....
軽快なピアノの音にのって
人の優しさが風に舞う
海辺の部屋は明るい光と
鼻をくすぐる潮の匂い
遠く望める水平線に
白いヨットといかついコンテナ
そのまま外海に流れるのか
二艘とも海の彼方 ....
決着がついて未来 豊饒に
流れる水のそばで 邪気なく
手を濡らし髪に陽光を受けて
ほどけるように午後が訪れる

カーテン越しの陽光は
床の上に零れて広がる
そこに一匹の黒い金魚
やわら ....
金縛りの頻度が増えた
最初は怖がっていたものの、近頃では細胞のざわめきが快感になりつつあった

目を開けながら夢を見れるようになった
まぁ、それは夢と現実の融合を意味しているわけだけど
 ....
比べることって、悪いことかしら?


貴方と私は、理解り合えないみたいね。

あの人だったら、理解ってくれたのに...


ねぇ、比べることって、悪いことかしら?

貴方とあの ....
散ル散ル朽チル

September, high tide 気がつけば
波高き9月になって風の音が憂鬱を
足元の砂に埋めて 耳元でいつまでも
鳴り続けていた千のアリアをそっと
水に溶いて空 ....
自民党政権では何もできないと声高々に言い張り
マスコミがそれに便乗して与党批判を煽る
マスコミに煽られた国民が簡単に票を投じる

自民党政権の政策をことごとく妨害し
ほれ見ろ自民党はやっぱり ....
さざなみは
優しい顔して
ぼくらをつかまえる

数え足りるくらいしか
ぼくらは夏を
めぐっていない
それなのに、
ぼくらは
もう
夏のなかでしか
生きられないような
生 ....
親が小さくなると
大きかった頃を忘れ
煩わしさに
腹をたててしまう



だけど、
遺影の前で
すんなりと思い出すのは
大きかった親の影



ありがとうより
ごめんなさ ....
{引用=
しかくい部屋でまあるくなって
薄い毛布と土曜日にくるまって
お昼まで眠ります、わたしたち

(そう。いつもなら)

{ルビ昨晩=きのう}は忘れたかなしみを
不意にみつけてしま ....
ぼくは何処にいきますか

さびしくて

あたたかなところですか

かなしくて

きよらかなところですか


ひかりや風は

なにを教えてくれますか

太陽と木々は

 ....
      虚空に舞う 電子の粒 雪の隠喩
      回線の波に惑う 名付けられぬ影
      一瞬 手が触れた気もするけれど
      初めから なかったことにするよ

接続されてこ ....
夏の夜が好きだ

蜂蜜色の月が
ぼんやりと闇色の綿菓子に浮かぶ

制服に入り込む夜風は
チョコとバニラの匂いがする

ねっとりと絡みついて
わたしの皮膚に吹きかけた
甘いフルーツの ....
12月

エヴァが未来はないと語った
僕は片手に花瓶を持ったまま
理不尽に暖かい12月の空にカーテンを開いた

人は心のはるかどこかに
過ぎ去りし恋の記憶を閉じ込めて
何も傷つかなかっ ....
夕方の
涼しい時間に
畑に行って
枝豆を採る


ぷちぷちと
ひとりぼっちで
やっていると
夏の空気は
本当は
どの湧き水よりも
澄んでいるんじゃないかって
それを独り占めし ....
まにまに

君の背中に空を見上げてた
決着はすでに着いている
失うよりずっと前に君は
僕の心を連れて旅に出た

知らない街の懐かしい場所も
懐かしい街の知らない場所も
素敵なものに出 ....
時が満ち
やっと芽が出た

芽は好きなことができる喜びで
いっぱいだった

その夜 芽は
ささやかな人生を抱きしめて
ねむった

ねむった

それきりだった


ここに
 ....
結婚してから
一人で食べるご飯が
美味しくないのです


それはただ食べるだけで
一品だけのおかずみたいに
具のないみそ汁みたいに
ジャムもバターもついていない食パンみたいに
パサパ ....
ミツバチさんのおすすめリスト(795)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
奇海な言い訳- 愛心自由詩13*09-8-31
蟻と森の微妙なスタンス- 草野大悟自由詩3*09-8-31
「亡失」(なくしもの)- 月乃助自由詩6*09-8-31
白かった筈のウエディングドレス- こめ自由詩909-8-31
九月の調べ- 吉岡ペペ ...自由詩409-8-31
人を大切に- ペポパン ...自由詩8*09-8-31
そして物哀しい秋がやってくる- リュウセ ...自由詩1*09-8-30
わたしがいなくなってもあなたがそこにいる- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-30
おわらない白さ- みぞるる自由詩6*09-8-30
忘れられた浜辺- 衿野果歩自由詩609-8-30
東京遊泳- 衿野果歩自由詩209-8-30
今宵、夢見よ- セルフレ ...自由詩109-8-30
節穴- 刀刃子自由詩409-8-30
黄昏のラグタイム- ……とあ ...自由詩12*09-8-30
決着がついて未来- 瀬崎 虎 ...自由詩209-8-29
- YuLia自由詩1*09-8-29
- YuLia自由詩1*09-8-29
散ル散ル朽チル- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-29
民主党バブル- 風見鶏自由詩309-8-29
さざなみ- 千波 一 ...自由詩8*09-8-29
大きかった親の影- 小原あき自由詩3*09-8-29
ろくすっぽ形にならなかった、へんなの- 亜久津歩自由詩4+*09-8-29
太陽と木々- 吉岡ペペ ...自由詩209-8-29
a_brief_encounter...- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-28
夜甘帰宅- 愛心自由詩10*09-8-28
12月- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-8-28
えだまめ- 小原あき自由詩7*09-8-28
まにまに- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-27
見えない花- 昼寝ヒル ...自由詩309-8-27
美味しいご飯- 小原あき自由詩5*09-8-27

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