四日の夜には息子と散歩をした
息子は自慢話を聞かせてくれた
子供ってたぶんみんなそうだ

ふしぎな月の夜だった
月のまわりにおおきな円弧がかかっている
それを息子に教えた

お父さん、 ....
うすい背中
これが最初の感想。

でも筋肉がわかる
これが次の感動。

また、くっつきたいな
これが今の感想。


あなたの
一見すぐに折れてしまいそうな
うすい背中をみると
 ....
うっすらと

冷えた微風にほんのりと

さやかな湿度とキンモクセイ

夜道をスーツは落ちてゆく

まよこを電車が落ちてゆく

ほんのりと

さやかな湿度と焚火のなごり

胸 ....
風が吹いている

青く灰色のピンクの影のなか

夕暮れの香りが運ばれている


いちにちは

誰にかやさしい終わりを告げる

よるに棲息する

わたしは無生物になるでしょう
 ....
誰も居ない街の

小さな家の壊れて音がでなくなった

ピアノの前に腰掛け

ふうっと大きな息を吐いて

埃まみれな黒のボディを見えるようにしてやった

そして音の出ない鍵盤を必死に ....
ジュリアーノ・ジェンマって俳優が好きだった
目深にカウボーイハット被り腰のコルトに手をやる刹那
呼ばれてもないくせしてサボテンの根元に転がる根無し蓬がわたしだった

ベッドのなかでもブーツ脱が ....
「つまらない話」
そんな他愛のない台詞を
君が言う。
ただそれだけで私は君が
きらいになる。

大すきな君に否定されるのは
さみしい。


そんな気持ちで一瞬でも涙ぐむ私に
君は ....
今あたし男の人と住んでる

あんたじゃない男の人と

店から帰ってきたあたしに

彼は今日はどうだったか必ず聞くの

あたしは答えるの

   今日ものすごく嫌な客が来たの
 ....
あんた、うれしいね あたしにかい?
沖縄いったんかい?暑かったろうまだ 泳いできたかい?
ああ、まずは一個 おとっちゃんに上げさせてもらうよ
おとっちゃんも好きだったよ甘いもんがさ、
お茶淹れ ....
 悦楽の時が続き
 絶頂を迎えられる
 創り上げた楽園を
 果てる迄味わい尽して

 その手、挙げて
 声、鳴らして
 頭揺らす
 快楽
  
 震える聴覚
 眩しい視覚
 深 ....
濡れたくちびるのその色は
さながら銀座のマネキンのよう
くちづけた指先に
マニキュアの甘いしびれ
ぼくのくちびるに
幼い毒をのこして


薔薇をかじって
少女を売る少女と遊ぶ ....
夜空に星をぶちまけて

ただ
ぼくのすべてを
きみに知って欲しかったんだ

天使よ

思い切り
吹き鳴らせ

もう
きみには
届かないのだから

最後のファンファーレを
盛大に
夏の宵に火をくべて
お帰りなさい お帰りなさい おじいちゃん
帰るうちはここだよ 間違えないでね

大好きなおじいちゃんは私が3つのとき亡くなった
お盆に亡くなったからおじいちゃんは大変だっ ....
文字ということばと
手紙ということばは
どうしてどちらもletterなのか

この国でも
それはやはり文と呼ばれていましたが

すべての文は/文字は
もともと
ひとに宛てて書かれて
 ....
{引用=

約束したのに
やっぱりあなたが
来ない日は、

  ばかな女でいることが、
  ひどくつらいから… 》》》》》
  さびしい秋色の街に
つよがって つくりわらいを
   ....
背負われるのって素敵だと思う
俗に言う『おんぶ』のことだけど

『お姫様だっこでもいいよ』って
みんな言う

それも良いけど
やっぱりおんぶが一番好き

だって、
ほら
背中って ....
きょう
夕やけを見ていたら 空が
あかい舌をだした


飛行機にのって
船にのって
汽車にのって
ここまで来たんだよ と彼女はいった


空と海と陸地と
そんなにいろんな乗り物 ....
僕らの見上げた空はあまりにも青くて

隣の君は笑うように目を細めた

胸をすくようなこの空をいつか思い出すのだろう


入道雲浮かぶ空の下

走り出した君を見ていたら

あの日の ....
振り向いたっていいじゃん
だって後ろに目ないもん

泣いたっていいじゃん
だって誰も見てないもん

つまずいたっていいじゃん
だって僕がフォローするもん

キスしたっていいじゃ ....
迷子のきみはどこへ行く
手招きしている水辺の鳥が
晴れの舞を披露している
ぼくは明日へ帰れない

  目を閉じれば夢の中、(嘘)
  頭は枕の上 の ママ
  魂は離れている ....
夜香木の
香る夜
疲れた体に
一杯の酒

ロックンロールは
最高
体にムチを
打つ

エンジン全開
さーはりきって行こう
明日もお客様に
喜んでもらう
ぼくは腹を立てない

それはじぶんだからだ

じぶんを比喩して

それは目のまえにあるだけだからだ


ぼくを見つめた誰かの

その追憶をぼくは辿る


どこか遠くで

 ....
私は生物が好きだ
小さい頃
蟻をずっとながめていた
そしてトカゲとお友達

いつの間にかに
植物にのめり込み
母に教えてもらった。
生き物が好きなんです。

だから貴方には
長く ....
十月の午前の窓は開いていた

どこか遠くで冷やされた風

部屋はあのときの青に澄んでいた


十年ほどまえ商用で行ったアルゼンチン

仕事を昼までに終え

通訳兼運転手の日本人が ....
「ただいま」とあなたが言う
「おかえり」と私は応えてお鍋を火にかける

リビングにいるあなたを見ながらキッチンに立つ
別々のことをしながらも同じテレビを見る
厳密には私は音を聴いているだけだ ....
秋の花が
咲き乱れている

ほら
こんなに可憐な
宇宙が咲いている

秋の花が咲き乱れて

もう
夏の灼熱には
戻れない
樹木のふりしたブロンズの支柱から
つり下げられた
仄かな風にそよそよと揺れるシルク

柔らかすぎる壁の中に
たたずむものは何だろう

揺れるシルクの隙間から
薄茶けた蝋のような
立体 ....

どういうわけかうちのごみぶくろだけ
いつもあけられてしまって
中身がまき散らされているの

ある日曜の朝
母が困惑顔で言ったとき
それはきっと妹を狙う肉食獣の仕業に違いない
とわた ....
森に行こうよ
そんな口約束覚えていますか


桜の花が広げた両手
こぼれる夕陽
つくられた
寄り添うシルエット
春風に流され
漂泊の想い
今だわからず


四季を忘れた
私 ....
夕暮れの通りで
僕は見る。
長い影を引き摺った
車椅子に乗った老人を

中折れ帽をかぶって
ブルゾンを着込んだ老人は
車椅子に毅然と座ったまま
一点を見つめている。

横顔には深く ....
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