一匹の昆虫
一枚の葉

それだけの世界
それだけでおしまい

卵からかえった時のことを
思い出していた

すぐそばに食べ物はあり
何も問題はなかった

ただ生きて死ぬだけだと
 ....
 
 
言葉にならないことを
言葉にする
しなければならない
そんな時
壊れやすいものを
投げつけて
壊してしまった
そのことを
生きてるだけでいいのだと
ゆるしてくれた
生き ....
あの娘は色のない世界に住んでる
あの娘は色のない街を歩いてる
汚れた天使

僕の天使さん 
今夜はどこにいるんだい?
電話もつながらず 
どこで今日は涙を流すんだい?
あ ....
今日に疲れた日は
車を飛ばし秘密の場所へ

夜の訪れを待ち
宇宙(そら)を見上げると
降り注ぐ星達
誰よりも輝く一番星
遥か宇宙から放たれる光

静けさに包まれて
目覚めた明日(あ ....
遠い日の想い出も
甘い記憶の中に輝いて
朝の光にまどろみながら
指先が貴方を探してる

さっきまで直ぐ傍に居たのに…
目が覚めると私の瞳から消えてしまう

嗚呼、貴方には
夢の中でし ....
通った小学校で
よなか
久しぶりに仲間と
集まって

くっついて花火して
くだらない話を
おおきな声でして
きもちよくたくさん笑って
だいすきって
言い合いながら別れた

中学 ....
尽きない悩み まだそこまで
力尽きるまではいかないね

ほら、太陽求める向日葵も
蜜を求める蝶も綺麗だから
わがまま言えるのか?

愛を独り占めしたい 欲張り放題
愛溢れるキミを愛した ....
どうにもいかないときがあって
パープル原野に辿り着いたってわけ
記憶はない
そういったほうがなにかと都合がいいし
なんたって享楽的

とはいっても昨夜
おれははじめて死を思った
出 ....
先に眠りについた貴方
夜の闇に取り残された私
月明かりは
せめてもの慰め

眠ってる貴方の胸に
寄り掛かり
体温と息遣いを感じる

少しの安心が導眠剤

星の煌めき
遥か遠 ....
ガンダムってすげえよな

隣の席で男の子たちが騒いでいた

お台場に展示されている実物大のガンダムを見てきたらしく
それぞれ高揚した面持ちで身振り手振りが忙しい

ガンダムってモビルスー ....
 
 
薬が切れて震える父を
抱えてベッドに寝かせる
布団のしわなどが気に入らないと眠れないので
抱き起こし、位置を変えてまた寝かせる
そんな作業が延々と続く
父にとって毎日の睡眠とは
 ....
暗闇が

夜景さえもが
怖くなったとき

いつでも
ぼくのところに
おいでよ

ぼくの腕は
いつでも
きみのものなんだよ
海月が波に流されて浜辺へ打ち寄せられた
今年も何かが終わってゆく
めぐりめぐる喪失の流れ

ぶよぶよとした透明な塊は
逢瀬と誕生の名残り

てのひらに白い貝殻をのせ
息吹の痕跡を確かめ ....
季節はいつも変わっていく
今日までの歴史の中で僕が学んだ事はそれくらいだった

あんな風に消えてく花火とか
こんな近くで闇に溶けていった横顔の紅とか

そんなものをひっくるめて
愛すべき ....
朝の子が
帰っていく

いちにちの
つとめを終えて

ピンクのグラデーション

さよなら

また
明日
あえるね
戦争について考えることは

それは有益なことなのだろうか

平和についても

それは有益なことなのだろうか

幸福について考えることこそ

有益なことなのではないだろうか

戦 ....
 めにみえているものが、しんじつとは、かぎらない。
 わたしがおんなのこか、おとこのこか、ほんとうのところは、だれもしらないのかもしれない。
 あのおとこのこだって、ほんとうは、かわいらしいことり ....
地表から湧き上がる夏を
青草は隠して
かすませて美しい

ゆらめく
蜻蛉の影から
夕暮れのひかりへと
だれかの想い出が
続く
そうやって
かみさまは遊ぶ

へばりついた空音
 ....
あなたのその
ちいさくつよい
あたたかな手に
わたしはどれだけの
今を与えられるだろう

あなたにどれだけ
こたえることができるだろう

ことばのないふたり

眼差しだけが優しく ....
いつもは閉じられている
一直線の情報の
蛇口をひねったのは
自分だったのか
センサーだったのか
間違えて、反応されてしまった

いずれにしても、ブライアン
許可もとらずに経歴を話した
 ....
空耳のように
遠くで
花火の音がする
頼り無げに
よろよろと
それほど
高くもない夜空に
到達し
花開く
瞬間
辺りが華やぐ

記憶の彼方に
不意にあがる
遠い花火に
照 ....
軽やかに流れる風
私はそれを恋と呼んだ
心を汚すシミ
私はそれを愛と呼んだ

二つを引っくるめて
人はそれを恋愛と呼んだ
愛だけが取り残されて
人はそれを失恋と呼んだ

人は思い思 ....
いつしか雪が降りだして
夏なのにね おかしいね
僕は悲しい顔をして
君が帰ってくるのを待っている

僕のほうが先に死んでしまうよ
犬だものね 当然だね
玄関のタイルの冷たさに
柔らかく ....
小さな水口から
待ちかねたように水がほとばしり
山吹とコデマリの花びらを散らして
春色に染めていく

かたわらでは
田植えの準備が賑やかで
初めて田に入る子供が
父から苗をもらっている ....
すきだけど
愛じゃない

あなたにそう云われたとき
あたしうなずいたけど

ほんとは
心にぐさってきてた

ちが出てたかも
すごくいたかった

わざわざ
あらたまって云わなく ....
コンクリートの石垣と
区分けされた高台の下
淀んだブルーの海に
白いヨットの群れが
白いダンゴムシの死骸のように
そして、漂っていました。

風は海から吹いていたはずなのですが
魚の干 ....
やがて季節を失った君


感覚の鈍る 僕は
時間の流れだけを
ただ感じていた

涙は
どこへ向かうのか

この笑顔に
君は気付くだろうか


痛みと引き換えに
何を得 ....
あの夜空に瞬く星は 
僕が生まれるより 
遥かな昔に、消えている 

幾十億光年の{ルビ宇宙=そら}を渡り 
あの星が 
地上の僕に呼びかけるなら 

すでにこの世を去った人の 
あ ....
お皿の上の
丸く盛った海老ピラフに妹は
グリンピースと人参をのっけて顔を描いた
半分食べて欠けた顔の
真一文字の口は悲しげに傾いている

幼い妹
どうか最後まで食べてやって
姉さんは風 ....
夏の空が広く見えるのは
余計なものが流されているからだろう


小学生の頃の一番の友だちは
国語の教科書と学級文庫と図書室の空気
頁をめくったときの薄っぺらい音と
綺麗に並ぶ印刷の文字が ....
ミツバチさんのおすすめリスト(795)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 曠野自由詩209-8-19
夏の命日- 小川 葉自由詩409-8-19
色のない街- フミタケ自由詩6*09-8-19
宇宙(そら)- @ショコ ...自由詩109-8-19
夢でしか逢えない- @ショコ ...自由詩209-8-19
ないたよなか- はちはち ...自由詩7*09-8-19
オドモ- 邦秋自由詩2*09-8-18
パープル原野- 熊野とろ ...自由詩3*09-8-18
眠れない夜- @ショコ ...自由詩209-8-18
ガンダムなひと- 恋月 ぴ ...自由詩33*09-8-17
祈り- たもつ自由詩2109-8-17
暗闇- 風音携帯写真+ ...309-8-17
いつか子宮に還る日に- within自由詩24*09-8-17
季節- 戒途自由詩109-8-17
1日の終わり- 風音携帯写真+ ...409-8-16
時間という海- 吉岡ペペ ...自由詩909-8-16
がんきゅうしんじつひていろん。- 志賀羽音自由詩409-8-16
鈍行列車に乗って- ゆうさく自由詩309-8-16
『その手に…』- あおい満 ...自由詩4*09-8-16
密かなる、ブライアン- 木葉 揺自由詩3*09-8-16
花火- フクスケ自由詩109-8-15
恋のうた_愛のうた- 遊僕民自由詩109-8-14
人生の大半は君を待つことに費やされた- 瀬崎 虎 ...自由詩12+*09-8-14
水口- 西天 龍自由詩8*09-8-14
いじわる- cass自由詩5*09-8-14
マリーナの夏- ……とあ ...自由詩9*09-8-13
隙間- Izm自由詩209-8-12
風のなかに_- 服部 剛自由詩509-8-11
ピラフと粥- 照留 セ ...自由詩7*09-8-11
かげおくり- あ。自由詩24*09-8-9

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