玉葱のにおいがしている
玉葱が匂いになって
何かしている

夏祭り
まだ日は高く
午前中のうちに宿題を終えた
小学生たちが集い
がまん大会に参加する
冷水が満たされた青い ....
何本か入ったら
道に迷っちゃって
そうしたら
住宅街の奥に
小さなお店があって
わたしは自転車をとめて
そこへ入った
テーブルの上にはメニュー
カレーとチャイとラッシーを頼んだ
水も ....
春は夜ひびく

雨だろうと

風だろうと

ひとりで歩こうと


乳房は湿っている

夜のひかりが縞をつくる

泳いでいる

探している


いくとせがたち

 ....
さくな
さくら
もう、す・こ・し

さくら
さくな
が・ん・ば・れ

さくな
さくな
さくら
さくな

あの子が
ここに
かえって
くるまで
竹の音
剪定の音
切符切りの音
みかんの皮

トランポリンで
飛び跳ねて
コーヒーの匂い
三線の音

じゃららん
宝石沢山つけて
どこ行くの?
無欲自然
おぼろ月夜に
醤油をかけて
チュルルと
流し込んでも
うしろめたい後味が
背筋を駆けるだけだからって

桜の散り際を
ゼリーで固めて
トゥルルと
頬張っても
安っぽい哀しみが ....
忙しいのに
嬉しい
人の役に立っている
感謝してくれる。

体はボロボロ
疲れている。
体を横たえると
いつの間にか寝てしまう

目をつむると
光視症
マンデルブロ集合
アイ ....
 
象が海を渡っていく
かわいそうに
目が見えないのだ
かわいそうに
と人は言うけれど
思ってもいないことを
言葉にしてしまう
人もまた十分かわいそうだった
かわいそうに
何度も言 ....
裏庭に透明の象がいる
ばあちゃんはそれを知っている
他は誰も信じてくれない

夜、布団に身体を任せて
僕は透明になる
(つまり僕は僕を抜け出すんだ)
そして象に会いに行く

暗闇の中 ....
               090318


このこここにとつぐといわれて
ときのたつのがやけにはやくかんじられ
ふたつへんじでひきうけてしまった

3分間スピーチは
2分ぐらい ....
春ですね。暖かい季節です。暖かいとこれでもかと、たがの外れた人たちが出てきますね。
春になり、陽気な陽気に誘われて、変態どもの、酒の後。

花見もそんな人たちの集まる場になりつつありますが、出来 ....
長い長い、ゆめが落下して
重さを忘れたわたしは、大きな幹の鼓動を聴いている
その音と音のリズムが春の速度と似ていて
甘い甘い、きみも落下する
そこらじゅうに溢れているのは、
多分、今年の
 ....
この胸ん中にある

なけなしのやさしさと

かろうじての純粋さ

しぼり出す勇気とトキメキを

余すとこなく預けておくから

好きに使っていいよ

いつでも自由に欲しいまま
 ....
              090315





灰皿は
投げつけるものと決まっておりまする
灰皿をザリザリ擦り
ザリザリと
ザリザリがザリザリと
ザリザリするから
地 ....
鈍く
重い
灰皿のふちを
舐めたかった
かわいた舌で

逃がさぬよう
一心に
ただ
かわいた舌で

呼ぶことが
できなかったから
ただ
かわいた舌で

誰かでなく
私 ....
 
石になると
夢を見ている
霧の生地になって
触れることしか出来ない
君の海が溢れ出すところ
水の世界は壊されて
生まれることを繰り返している
蛍だった頃
わたしは声を聞いていた ....
デージー (無邪気)


他愛ない君の言葉がそよいで

僕の唇の端に小さな花を咲かせた

飾り気のない君の笑顔がとろけて

僕の胸の奥の陽だまりになった





 ....
あの現場の写真を見た
瓦礫はすべて撤去され
金網や柵に囲まれたそこは
グラウンド・ゼロと呼ばれていた

そして現在 私が住む街の駅前に
デパートを取り壊した後
再開発計画が頓挫して
 ....
別れの時を惜しみ
後に尾を引く
甘い愛の味
君は私を振った

私しゃ未練も何もないけれど
秘密を打ち明ける。
君は太った。
俺は痩せた。

今年初めて花粉症に
なったそうだ。
 ....
しろが混ざる
じわり、
わたしに
溶けてゆく

ぬるい、よる
景色のさき
細胞たちの
さよなら

ふきだす、
かみさまの分裂
みえないけれど
みえるんだよ

やわらかい
 ....
ねえ ドクター、聞いてほしいの
あたしの悩みはひとつじゃない
たくさんあるから どこかつらいの

ハロー ドクター、聞いてほしいの
あたしの心の一番近くにいる友達が
遠くへ行って ....
アネモネ (はかない恋)


あなたの気弱な指先でわたしを摘んで欲しい

わたしの一番可憐な時間を花瓶に挿して欲しい

あなたの意識の端をひとときでも彩れたら

ノートパソコンの ....
目を閉じて
初めて
私を見てごらん
あの頃の時代がある

近すぎてありがとうが
近すぎてごめんなさいが
言えない。
新鮮に思えば感動になる。

気を使って
大切にして
頼りにし ....
 雲間から
 虹の手が
 世界にのびてくる

 わたしは
 君の手を
 掴もうと
 空に手をのばす

 だけど
 意地悪な風が
 わたしの手を
 かきけしていく

 軈て
 ....
くたびれた足を引きずって 
いつもの夜道を帰ってきたら 
祖母の部屋の窓はまっ暗で 
もう明かりの灯らぬことに 
今更ながら気がついた 

玄関のドアを開いて 
階段を上がり入った部屋の ....
果てるなら
果てるなら
あなたの瞳に
溶けて
今夜だけは
今夜だけは
あなたの唇に
触れたかった
桃より
柔い肌の傍ら

くちづけたなら
あなたの導くまま ....
赤い銀がみを
しわを広げて
羽織り
巻きつけてみたら
わたしはすべてが
チョコレートになった


はちみつのような夢
蜂の巣を探す君
探しつづけている
わたしは流しで
洗い物を ....
ラクダに乗って楽だ
砂漠をひた走る
毎食ビーフジャーキー
水は朝露飲んでます。

時間はゆっくり流れ
信じるものにすがり付き
心を癒し
シコリをほぐす。

人と出会い、別れて
人 ....
 
鉛筆の匂いをさせて
あなたは春になった

尖った芯が
しだいに丸くなって
やさしくなった

声、かもしれないものを
たくさんスケッチした
知ってる言葉も
知ら ....
えんぴつの先をねぶると
木のぬくもりと
黒鉛のつめたさ


三寒四温だよ、と
町角ですれちがった
親子の会話が
耳に残る


繊維に染みわたっていくのは
甘みではなく、
苦み ....
あ。さんのおすすめリスト(1191)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
繰り返される玉葱と匂い- 小川 葉自由詩509-3-23
入った- チアーヌ自由詩609-3-22
春を歌う- 吉岡ペペ ...自由詩409-3-21
桜さくな- 草野大悟自由詩5*09-3-20
タンタタン- ペポパン ...自由詩3*09-3-20
春景色- nonya自由詩11*09-3-20
へとへと- ペポパン ...自由詩6*09-3-19
盲目の象- 小川 葉自由詩4*09-3-19
盲目の象- 木屋 亞 ...自由詩6*09-3-19
盲目の象- あおば自由詩7*09-3-19
春だ花見だエロ祭- プル式散文(批評 ...4*09-3-17
ゆめ_〜桃色の朝〜- さくら自由詩21*09-3-17
告白- スウ自由詩309-3-16
灰皿- あおば自由詩5*09-3-15
灰皿- 因子自由詩509-3-15
瞬き- 小川 葉自由詩309-3-15
花言葉四行詩_<12>- nonya自由詩9*09-3-15
グラウンド・ゼロ- 壮佑自由詩14*09-3-14
ケロケロ- ペポパン ...自由詩5*09-3-14
はるうた- ゆうさく自由詩109-3-13
オー・マイ・ドクター- 百瀬朝子自由詩2*09-3-13
花言葉四行詩_<10>- nonya自由詩7*09-3-13
新鮮な貴方- ペポパン ...自由詩8*09-3-12
『春先』- あおい満 ...自由詩6*09-3-11
遺影のまなざし_ー四十九日前夜ー_- 服部 剛自由詩2009-3-10
夜行列車- 乱太郎自由詩7*09-3-10
カカオ- 唐草フウ自由詩4*09-3-10
バーボン片手に- ペポパン ...自由詩8*09-3-9
春の似顔絵- 小川 葉自由詩709-3-8
春の似顔絵- ことこ自由詩4*09-3-8

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40