すべてのおすすめ
130325
日常
常日頃
心掛けなくてはなりません
24時間を有効に過ごしましょう
朝食を抜いたり
寝る前に食事を取ったり
痩せすぎ
太りすぎにも注意し ....
091027
偶然が
囁くので
ききみみを
そばだてる
歩きながら
考える
歩きながら
思いだそうとする
未来の記憶
偶然が
素直な顔をして ....
090704
青い日には
詩を推敲する
青春の尻尾を
ちょんぎって
本物の大人になるのだと
言われなくてもがんばるのが
青年後期の
務めです ....
090622
銀ヤンマを食べる
鬼ヤンマを睨む
怖い顔をした男が
車に跳ねられて
怪我をして
病院に運ばれた
怖いから
跳ねられ ....
090604
めいじんと
声に出す
お湯が沸く
水が出る
氷が融ける
腹が立つ
めざす頂き
輝く刃
煌めく星座
名人となる
此処まで来ると笑うしか ....
090521
五重塔と三重の塔
どちらが偉いのかと考えた
五重塔
がっしりと重厚な三重の塔
十兵衛が守る背高の五重塔
守られなくても強い三重の塔と
....
090517
お茶碗を落っことす
がちゃんという音
鋭い破片が飛び散って
皮膚を破り
鮮血を散らす
のはずだったのに
を期待で ....
090514
良くない
欲が無いから
良くならない
良くない
良くない烏が
良くない男を囓る
囓るのは狸の癖
良くない狸が良くない烏を囓る
....
090506
蜜柑箱の中に詰まった
蜜柑を食べ尽くした
60人が
つぎつぎと坐ったので
潰れてしまい
バラバラにされて
燃やされた
蜜柑箱の中に ....
090501
回転木馬を回す
裏側では
大変なことが起きているのも知らずに
木馬から落馬して
笑われたりしている子らの歓声
ねじが外れた
早く停止しない ....
090427
時分の花を
咲かせましょう
咲かせた後で
実を付けて
太らせて
実をもいで
欲しいお方に差し上げましょうと
美しい花が咲く
....
090423
懐中時計をポケットにしまう
ジーパンのポケットにしまう
海の中には
海坊主がいて
溺れた人を
丸呑みにするのだと
笑いながら時計を見て ....
090420
じっくりことことと
煮詰めるのですと
テレビの中の先生が
無感動に説明しています
感動するのはアシスタント役の
アナウンサー
お客さんの聴 ....
090415
ちょうの付く字は
ちょうだよねと
幼児のような返事を返す
分かったつもりの会話です
お父さんは
会社
お母さんも
会社
お兄さんも
....
090412
後継者不足で廃止される事業
後継者はいるけれど
儲からないから採算が取れないから
廃止しなければならない事業
儲かることはなにか考えて ....
090318
このこここにとつぐといわれて
ときのたつのがやけにはやくかんじられ
ふたつへんじでひきうけてしまった
3分間スピーチは
2分ぐらい ....
090315
灰皿は
投げつけるものと決まっておりまする
灰皿をザリザリ擦り
ザリザリと
ザリザリがザリザリと
ザリザリするから
地 ....
810210
動きの中に幽かな色がある
黒々と横たわる大海原に
一条のきらめきを感じて
振り仰ぐ東の空に
微かな朝の気配を感じる
....
090205
祐乗、光乗、宗乗、三作の三所物
カラマンダーのかけ声に
驚いた振りをすると
乾いた金明竹が笑いかけるので
知らない振りをして
姿勢を正す
....
090202
正直者の人間宣言
錯覚から生じた擬態
みたらし団子に群がる
蟻を見つめながら
不覚の覚悟を自覚する家の崩壊に伴う不確実な意識
覚醒 ....
090107
90円あげると言われ
口を開けて笑っていたら
50円しかないから
明日にと延ばされた
口を開けたまま
笑ったまま
明日まで待っている
嘘つ ....