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かわいい子にはたびをはかせろつまりとりつくしまへとりつかれてる


とりつくろうためにふくろにおしこむそのよこしまよ、ぼくらがすくう


できることだけして花でいることにいけないわ ....
 ぼくはまだいちご泥棒と眠りたい置き忘れたものばかりの園で


 衝動を積み上げていく指先に梶井のレモンわたしのオレンジ


 気だるさはインクに滲み水底の青い散文髪に絡まる
 ....
北山通の並木かなしむ夕暮れの色はほんのり青さをもって


少年が息をひそめていたわけは蛍でしょうか哲学のみち


宇治川を背に立つ君の少しだけ歴史を知っていることが ....
真っ白な ノートの上に 書く文字は 私の記憶の 旅をしている



思い人 お元気ですか 文字に込め 白い便箋 黒く染めゆく



冬空に 浮かぶ白雲 風に乗り 行方を見つめ 夕日が沈 ....
横長の陽射し
オレンジ
リビングに
果実むく手と濃淡つくる



蜜みたい
トランペットの音のびる
指ですくって
夕焼け、とろろ


朱をぼかし
うすもも塗って
金散らし ....
{引用=神さまが
地球に「?」と書き送り
返事は皆さんご承知のとおり。}
神さまに
地球がいろいろ尋ねたら「ごめん」のひとこと
(^^;)付きでした。
腫れ上がるまぶたをつつけば海がくる きみの愛した色は群青


絹色の裸足をさらう波音は ぼくらの意味さえ落ち着かなくする


「殺してよ」笑うきみの眩しさに 入道雲、雷を呼べ


紅 ....
秋風が封を切りとる便せんにしるす言の葉紅をさす時 「この深い泥の中から拾い上げた錆びたマイクで自己紹介です」


胸と胸を押しつけても重なれなくて 鼓動の数は決められていて


灰の舞うプラットフォームを走りだせばほろびる前の ....
だいすきな
人がたくさん側にいて
私はそれで生かされている

見たいんだ
きみのあなたの
その笑顔
それだけでもう
心あたたか
  今日も日暮れて

六月の風が涼しく吹く窓にチリリリリンと風鈴が鳴る

夕暮の庭のテーブル二人して食事する焼うどんビール

日曜の就寝前の一時を聖書朗読心にしみる
ひらひらと光の粉と誘惑の扉が開く午後三時半 風揺れるお花畑に蜜蜂の
       羽音近づく目を閉じる


丘陵を吹き上がる風胸に受け
        我白き帆なり海原を越え


奥深い入り江に船を走らせて
          ....
紫陽花のトンネルくぐる梅雨だめし ビニール傘が今日は好き


プラスチックの指輪をかざす薄暮の押入れ 胸にうちよせるうそつきの快感
羽生さんが氏名を説明するたびにやさしい口調で羽が生まれる


初夏がきてみかがみのような水田の空にむかって落ちてゆく羽


ケチャップの湖沼に沈める手羽先をお箸でさくのが彼女の ....
今生も来世も賭ける我が進化
        忘却の河の水上を歩け


脳髄に深く浸みこみ本能の
       爬虫類の群れ我が右肩に


晴れた日に書物と会話見開きの
        ....
砂糖菓子のような架空の死が27個そろって阪神サヨナラ



付属品のじんせいさえも愛しくて 帰りの市バスで揺れるワンセグ



金本の弾丸ライナー(少年の夢精のはやさで ....
友よ
あなたの痛み
こころで
だきしめよう
同じ重さで
夕焼けを背負いペンギン故郷を想ってるのか腹が空いたか さしすせそ。
させしそすそさそ。
繰り返す囁き声の中で眠る




何もかもなかったかのよう春の雨桜をきれいに片付けてゆく




包まれて幸せそうな若緑。
人差し指ですくっ ....
ぬぎすてる
春の衣の
きらきらり
ひかり散らすを
むねに刻んで
日曜を舞い落ちてくる花びらに眺めた桜明け方の部屋



三角州川の向こうにやってきたすぐに行き過ぎ背に田舎知る



目黒駅路上ライブにはち合わせ一人ときめく友だちの影聴衆の群れ

 ....
たわむれに/リングノートを引き裂いて張りつめる夜に恋路占う


低滑空、保持をするのは難しく 人目を盗みたまに足着く


袖通すたびに締め付けられる呼吸 を、掻きむしっては{ルビ爛=ただ} ....
すべり台。
てっぺんに立つ。
手を伸ばす。
風と交わる。
透けてく体。



かけぬける。はるのかわらのひだまりで。風があたしを透明にする。



腰掛ける。
いっしょにゆれ ....
綿菓子の 桜の枝にうずくまる 蕾に咲けと 満月の夜

涙なら頬をつたって濡らすでしょう 春の足跡 そらの手鏡

春の星 咲いた証はあしもとで かざはなと舞い 銀河流れる
あ。さんの短歌おすすめリスト(25)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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