哀願の言葉を訴えても
死刑執行は止められない
ギロチンは
間髪入れず放たれ
洟垂れ小僧と少女は
鮮血の色を知ったのです


王都の大通り
中央広場
小さな広場を大勢の見物人が取り巻 ....
一つの島で、わたしはつよく、過ぎたことに囚われた
太陽が地球を崩壊させるため
爆発的なうつくしさで海と空を染めとばし
宇宙を貫く星々の轟きが
いきのこった生命を汚染するとき
わたしはかなしみ ....
珈琲の湯気に黄泉行く人を思いながら春待つ冬かな ケーキ屋のサンタクロースは眠れずに 家族と過ごす26日

酒を飲み不平不満をぶちまけて それでも明日はやってくるのだ

「仕事と家庭のどちらが大事なの?」 やや食い気味に「君だ」と答え

 ....
  貘の食べ残した悪い夢が
  きみの唇のまわりに散らかっている朝
  窓越しにみえる庭は 素晴らしく綺麗だ
  気丈な松の樹に 少しだけ雪がかぶさって
  玉砂利は少女のごとく濡れ  ....
のっぺりした凶兆から
鋭く光る悪徳の芽がはえて
ぐずぐずと焦燥する心が
追いかけられ、追い越されてゆく
それは思い過ごしではない
爆発のあとの予感は
幻滅の炎のおぞましい黄色のむこう
ず ....
神が自然を造る時のように

詩人は芸術作品を造るべきである

彼の目にはもはや覆われているものは何一つなく

彼自身の力によって、悪も善も全て

作品を形作る為の一つの形象 ....
ビクトル君は考えています。
もっと早く告白していれば
アレクシアは悩むことなく
自分とつき合ってくれたり
しちゃったりしてほんとに
今頃大興奮じゃないのかと
ついつい考えてしまいます。
 ....
爆発するそら
踊る松の木
発作に狂った白い雲
透徹する骨
閃光
あけっぴろげな死体
凍てつく月夜
頬伝う涙の骸

砂地に寝(しん)取り
家想う
明日も狂気と正気の狭間

緊迫した状況下
けれどヒューマン

満月の下
目を見開き鳥が鳴く
祖母が水槽を洗っているので
どしたんと訊ねると
あんな
魚がようけ死んでるやろ
昨日も今日も
せやね
どうしたんやろね
せやからな
水槽洗てるねん
このグッピーくれはった中川さんがな ....
夜が朝日に殺されていく

彼女は悲しさを手放したりしない
夜が終わって朝がくることを
毎朝しっかりと悲しむのだ

彼女は毛布にくるまって
テレビの天気予報を見ている
(きょうはおひるま ....
線路が繰り返し
ひとの声をつれ
あしもとにのびる
夏の繁茂が
覆いかぶさったまま

ことばが違う
ようだった
毎日同じ場所に立つ
建物にはただしく
光が射す

帰る道すがら
 ....
至急! #$%様にお電話して下さい。→電話

本部長が怒ってますよ^^;→マグカップの下(コースター)

暗証番号IY6700love→パソコン ディスプレー

3段目の右から4冊目→サン ....
やっと会えた母は、とても穏やかな顔をして眠っていた
真新しい白装束 解剖の痕跡も知らず
すでに身体は綺麗に浄められて
「コロっと死にたい」
いつもの口癖通り、突然の呆気ない最後だった

入 ....
白・・・・・・・・・・・・・・。
色が 形が
どこから生じ どこへ消えてゆくのか
‐白は超越する。  
どこへも行かず、けして現れもしない白
白が思考を時間の底へしずめて澄ましこんでゆく
 ....
週末の仕事を終えて
駆けつけた、朗読会の夜。  

再会の朋と麦酒の入ったグラスを重ね
泡まじりの一口目に「ふうぅ…」と、一息。  

不惑の四〇歳とやらになって間もない朋は  
司会者 ....
水割りはゆっくり作りたい
自家製の大きい氷を厚いグラスに入れ
今日の自分に会うために必要な量の
ウイスキーを氷に浴びせる
重要なのは
ミネラルウォーターを
ゆっくりゆっくり
氷を洗うよう ....
 木枯らしがいろどり集めさらいます頬を伝うは無色な涙


 秋だから人恋しくて鍋に浮く豆腐のようにゆらいで誘う


 街中をクレヨンで塗り準備する赤もいいけどここは黄色で


 ....
歩きつづけていればいつも風のなかにいられるのに
立ち止まればいつも後悔ばかりあふれ出す
そんな思いを振りはらいながら地下鉄の駅まで
強い日差しに照らされて歩く

明け方に見た夢のなかで傷つけ ....
 靡く金色の。光の渡る水溜まりの。
写る空に響く音色、途絶えて。口笛
の先触れ、震える行進の前で、光の
肌、闇にくちびるを触れさせ。麻痺
るきみと、残り僅かの生命、雷鳴が
崩れて。透けた大樹 ....
水性絵の具みたいな夜、アパートの窓に猿の顔が立ち上がってきて男の顔になったり女の顔になったり女の子の顔になったり好きだったユミちゃんの顔になったりオカンやオトンやオトウトやしまいに俺の顔になったままピ .... ある冬晴れの日のその空と
同じ色の表紙をした
日記を買った
他に種類はたくさんあったのだが
それはひときわ僕の目を惹いて
一度手に取り
一度戻して
もう一度手に取り買ったのだった

 ....
ミツバチの午後 井坂洋子

恋人に会いにいくときは
緑樹の濃い反射がほしい
幾重にも層をつくる
日射しのプールの水面下
顔をあげると
ミツバチの唸りが耳もとをかすめる

肉体(からだ ....
 血が流れた、青髭の家で、――屠殺場で、――円形競技場で。(「大洪水のあと」ランボー、宇佐美斉訳、『イリュミナシオン』所収)

 文章には流れがあります。それは、時系列に沿ったストーリーの流れであ ....
生きるために多趣味 フランクルの「夜と霧」の頁を閉じた後
卓上のプラスティックのケースにぎっしり入った
何本もの砂糖達の、頭部に
強制収容所につれ去られる人々の
血の失せた顔が一瞬、浮かんで見えた――

両親 ....
昨日
えびを袋詰めにして帰った

今日
生きているのはわたしだけ
そんな
圧倒的なわたしの
優勢がくりひろげられている日々
さびしい土地で同居しかけたえびをも
殲滅させるくら ....
ゆっくりと冷えていく
原子炉の中で
何が起こっているか
誰か知らないか

原子炉建屋の中で
作業する人達の
悲劇を誰か知らないか

家に帰れない人達の
悲劇を誰か知らないか

 ....
ボールの話をします
丸いボールの話です

私はボールを投げる人です
いいえ
投げる人になりたいのです

腕を振って
腰をひねって
手首を返して
ボールを投げます

たくさんのひ ....
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