誰もケガしなくて
よかったね

冗談じゃない!
愛車を路肩でこすったじゃないか


こんなにボーナス出て
よかったね

冗談じゃない!
あれだけがんばったのに これっぽっちか
 ....
 


にわか雨の気配に慌てて
息を切らして
額に汗を滲ませて

は、と息を吐くベランダで
からりと笑う太陽に
力が抜ける

平凡すぎる何かを守ること

小さな願いと
安堵 ....
歯磨きを始めるのに
砂時計を逆さに立てる
ネットサーフィンを始めるのに
ガジェット画面の時刻表示を見る

「時」は速いとも 遅いなぁとも採れる
いぃや 長いのか 短いのかとも 採れる

 ....
愛を込めて野菜を育てる
すくすく育ち嬉しさが込み上げる

育ててみたい野菜がいっぱいある

水をあげながら
話しかける
色んな言葉が帰ってくる

感謝しながら頂く よく噛んで味わう
 ....
さみしい
さみしい
さみしい

と言っていたら
一人づついなくなった

いとしい
いとしい
いとしい

と繰り返しても
もう誰もいなかった。
自分をとんちで納得させている もうああいう風にはできないかなと言ったらそうなりそうなので口を閉じて笑った。友人は複雑な色合いの冬のコートを買った、よく似合っていた。
電車には、相変わらず知らない人がたくさんいる。知らないひと ....
私たちは

不幸には過剰に反応するが

幸福には恐ろしく鈍感である
行き先の希望言うのをやめてみて確かに着いたここに十年


タバコ屋のおいちゃんが店閉めるってそうして町は暮れてゆくんだ


冬を待つわけは格別ないままに捲る日めくり明日燃えるごみ


 ....
優しい言葉を書き殴る
恨みの滲むペン先で
心を繕う紙切れで
爛れた肌は隠せない

冷たい文字を書き流す
泉に溜まった涙から
紙を流れる心の小河
運ぶ落ち葉に ....
諦めなければ
叶わぬ夢は無いと
人の幸せばかりを
追い願い続けた君は

自然分娩で
助産婦の手を借り
自宅出産で
十才の女の子を頭に
五人の子供をもうけた

つい先だって
今年 ....
鏡の前でポーズする


胸をはり

お腹をへこませ

はしっこが切れた唇を突き出して

つま先でツンと立ちながら

髪をかきあげ誘ってみる



私が二人いるこの脱衣 ....
もういちど夢へ会いに行く 時空のゆらぎを感じて漂う心情。
ある時は旅情となり、またある時は慕情となる。
孤独に縁どられた私の過去の墓標の前には、
今はもう懐かしさを感じさせるものばかりが並んでいる。

私が嫉妬を ....
耳たぶをあまがみされて女の子どうしの夜はこれから始まる 頭の良いふりをするのをやめろとあなたはいった
馬鹿にするなともいった
私はただの石ころなので
道の上に立っていただけだった

自分の価値を信じない者は大声で
石ころにさえ怒鳴るのか
 ....
テレビを点けると、美智子妃殿下が  
カメラのレンズの向こう側にいる  
一人ひとりの国民をみつめ     
静かな深いまなざしで  
語りかけていた   

「私は子供の頃、絵本に親しみ ....
はずれるとき
音はただしい

はじめからはずれていた
輪は閉じていた
幾たびもはずれながら
いちいち動じている
しかしながら
はずれるとき
あきらめはもう終わっている

そし ....
どういうふうに笑えばいいか知っていた
人びとが納得するために
どういうふうに傾いで、
どういうふうに泣けばよいか

いまは
だから
どういうふうに笑えばよいのかわからない
自分の納 ....
あのころぼくらが見ていた夢は
赤いへんなヒゲのおっさんにたくされていて
あのころぼくらが感じてた不自由は
深い城の奥で助けを求めていた

歩くこと、それ自体が困難
痛んだブーツの底が泣いて ....
幼いわたしは子猫を拾って同じ場所に捨てに戻って泣きながら家に帰る道をなくした 忙しい時ほど焦らないで

忙しいからこそ休む時を作って

心を亡くさないために・・・

あなたを心配してる人がいるのだから
君はボクを好きか知らないが
ボクはボクが好きじゃない。

たしかに多少見栄えはするか知らないが、
クールではなくて ぼんやりで
寡黙ではなくて 口下手だ
おまけに方言きついから、多分意 ....
「だけど もうだめかもしんない」
約束された街並みと人のなかで
僕だけが曇っている

もうすこし歩いて
踵を鳴らしたり
つま先で立ったり
よろけて照れ笑いしたり
立ち止まったり
ほん ....
安売りのつまらないゲーム後の虚脱感欲しさに
ベビーカーいっぱいに思い出の写真を詰めて、
夜が明けるまえに街灯の少ない我が街を練り歩
く。コンビニで売ってる勃起するドリンクは老
人ホームを不夜城 ....
 
 手紙を書こう
 愛する人へ向けて

 触れる度に傷つけるような
 そんな接し方しか
 出来なくても

 言葉と空間を介してなら
 紙というフィルターを通してなら
 少しは、あ ....
隣家の騒がしい犬も眠る夜、どこぞと知らぬ方から赤子の甲高い
鳴き声が聞こえて、消灯した部屋で体を固めながら耳を塞いだ。
模範のような鳴き声になぜか、祝福されない子のように孤独を打
ち消したいがた ....
ふと広辞苑がほしいと思った。
いや、学生時代からもほしいとは思っていたのだが、いつしかその欲求は薄れ、また思い出したのだ。
単に国語辞典が必要と言う訳ではない。
むしろ仕事上はなんら必要もない。 ....
俺は些細なものにたくさん敗けてきた
例えば他人のどうでもいい一言
自分の理念のわずかな変化
都会に漂ううっすらとした煙のようなもの
些細なものに膨大に敗けることが
俺の速い流れにカーブを ....
交錯してはじけ飛ぶ
星と星が互いを結び合っても
会いたい人に会えないのは通例
国土は狭い
されど東京は広い

偶像や願望を石に見立てて
斜 ....
深水遊脚さんのおすすめリスト(1240)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
幸せと不幸の境界値- ichirou自由詩5*13-11-24
いとなみ- 祥希いつ ...自由詩8*13-11-24
かの幻が開いてその影は消えた- 信天翁自由詩313-11-23
家庭菜園- 夏川ゆう自由詩413-11-23
ひとり- クナリ自由詩12*13-11-23
自分をとんちで納得させている- 北大路京 ...自由詩213-11-22
ちくちく- はるな散文(批評 ...113-11-22
鈍感- hiroto22自由詩3*13-11-21
十月のノートから2_(十首)- もっぷ短歌313-11-20
鏡の前の詩人- まーつん自由詩6*13-11-20
私信_一足先のけこちゃんへ- 板谷みき ...自由詩6*13-11-19
へやにふたり。- 時子自由詩313-11-18
もういちど夢へ会いに行く- 北大路京 ...自由詩713-11-18
幸福のゆらぎ- ヒヤシン ...自由詩9*13-11-18
耳たぶを- 佐野まこ短歌313-11-17
いじわる- まきび自由詩213-11-15
花の御心を生きるひと__- 服部 剛自由詩6*13-11-14
はずれる- はるな自由詩513-11-13
糸糸- はるな自由詩213-11-12
あのころ- にゃんし ...自由詩213-11-10
夕刻虫の音響いて綺麗にせめて耳だけ塞ぎな- かんな自由詩6*13-11-10
忙しい__〜四つの行詩より〜- 龍九音自由詩2*13-11-10
ストーカーの懺悔- bookofheaven自由詩2*13-11-10
架空のやさしさ- あたらし ...自由詩3*13-11-10
「媚びるな、媚びろ」- 宇野康平自由詩113-11-9
手紙を書こう- まーつん自由詩11*13-11-8
「披露土」- 宇野康平自由詩413-11-7
広辞苑- アマメ庵散文(批評 ...213-11-6
ふるさと- 葉leaf自由詩313-11-6
革命少女- 中山 マ ...自由詩213-11-5

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