私が不治といわれる病気になった時
学校のことや
子供会のことなんか
代わって引き受けてくれたママ友に
「いろいろごめんね」と謝ったら

事情を知っている彼女は言った
「そんなこと、気にし ....
君を見つめてももう何も無い
恋は苦しいものだと教わった
けれど
鼓動が乱れる事も無く
君の後ろ姿を見続ける

君を想った所でもう何も無い
赤い流れの速度は変わらない
僕は自分で ....
暗闇の中で
夜眼のきかない私たちは
離れ離れになり惑い
不安げに歌を口遊む
重ならない音
不協和音が大気を揺らす
世界中が苛立ちで満たされる


もっと明るいうちに
互いの眼 ....
僕が書きたいのはこんなものじゃなくてと、主人公を消した
君はヒーローではない、そして、ヒロインとヒーローは別にいるのだ
両親はとても優しい、そして、君はとても優しい
正義とは何かを、サンデルに聞 ....
銀色の糸に息を吹きかければ
アブラゼミの死骸の中から
大きな蜘蛛が這い出てきた
田んぼ特有の脚の長いやつ

名簿に名前を回収させにいく道の途中
生きのびた方のアブラゼミは 早くも
青空の ....
あと2キロあと3センチ痩せてから告白しようケーキは食べる 冬の音にまじって笑われずにすんだ 君は自ら選んだようだが
「あなたは世界に黙殺されたのよ」
耳元で囁くように女の声が聞える
聞こえなかったことには出来ず
煙草に火をつけ
煙を吐き出す
大きく息を吐き
時計を見る
針は見 ....
 現代詩において恋愛詩は避けられる傾向にある。その一つの理由は、現代詩の不可逆的な洗練の先にある書法が、恋愛を解体する傾向にあるからだろう。素朴過ぎて日常的に発される言葉は詩である必要がない。 .... 日本国憲法第九条は死んだ
お前達が殺したのである
憲法九条が何であるかを
お前達はとうとう理解できなかった
理由はひどく簡単である
それは戦争が絶対悪ではないということだ

お前達は戦争 ....
私はかつて二つの遠さを抱えていた。一つ目は社会的な意味での遠さである。私は職に就くこともなく、難しい国家試験の勉強を数年続けていたが、一向に成績が上がらず、模試や本試験のたびに絶望するのだ .... 死んでしまいたいと
こころの
奥の奥の奥のほうで
思っているひとに限って
止める隙など与えるどころか
ひと知れず
死んでしまうのに
殺してくれなんて以ての外
ひとに対して死という
恐 ....
誰かより自分に届く歌を詠む私よ私あきらめないで セメント
トマトを纏う
タウン
マウント
ビルボード
満月の痙攣

満月が痙攣している。さまざまな会社のさまざまな文庫本が
君の名前を模した海岸線。
私がzipをダウンロードしたばか ....
群れからはずれた ひつじがいっぴき
光に打たれて たっている
かなしいでも
誇らしいでもなく
ひつじがひとり たっている
まるく くらい 影をおとして
ひかりがひつじを 打っている
 ....
だんだんと
忘れたように
白くなる手足をして
朝 晩 かまわず
ひとを待つのは

あさましいことと思いながら
紙のような心に
置いた石ひとつ
どうにも平べったくて
転がることも ....
立ち入り禁止

柵を立て

立ち入り禁止

張り紙し

立ち入り禁止

うずくまる

ひとりっきりのかくれんぼ

もういいかい

まあだだよ

だれかくるのを拒んで ....
幹はとても太くて濃い
樹齢とか想像もつかない

違う。

黄色い花の名前はわからない
元々つけられていないのかも知れない

違う。

昨日の雨を吸い込んだ土
かさかさに乾くのもじ ....
シャカの手のひらの上の気分 行けども行けども辿り着かず

世界の果てまで行ったとしても そこには大きな滝が流れてて

そっから先は誰にも見えない 答えはウェブで CMのあとで

見たことの ....
家でゆっくり映画を見た後
あなたとティータイム
映画の余韻が残ったまま

あまり面白くない映画だった
恋愛の映画が好きな私

紅茶を飲み体が温まる
温かい愛が広がっていくように

 ....
デリヘルで父娘再会夜半の冬 薬を与えられ
曝し首にひとつひとつ丁寧に並べられて
菊は咲く
結ぶ露にさえ重すぎて
添え木に縛られ 立ったまま咲いている

花の高さにあなたは背伸びをして
「真夜中にも美しく咲いているの ....
男は詩を書いていた。
たくさんの詩を読み
感動したり影響を受けたり
時には幻滅したりしながらも
毎日のように詩を書いていた。
そして、
男は自分の作品を一冊にまとめ
ついに詩集を出版した ....
吸ってしまったドの音は
かみなり雲の腹下りだったら怖い
今日はどんな音楽聴かせてくれるのか
頭上の空の黒鍵盤と白鍵盤
しかし飴と紙芝居で喜んだ昔と違って
百年先までシミュレーションし ....
ちょうどあそこの
宅地に囲まれた
整地もなされていなくて
誰も見ているけど
誰も知らないような
小さな野っ原
まずあの野っ原がなければ
始められない気がする

姿のない声が
はっき ....
ある朝、大好き?と聞かれて
大好きだよ、と答えて
お別れしました

ある晩、大嫌いって叫んで
何度も何度も
心で叫んで

忘れられないでいます
ドライブ中互いに無口になる時間夕暮れの息吹に惹かれる心

星を見て宇宙と一つになった夜豊かな流れ引き寄せる夜

家の中あちらこちらにある時計どれも微妙に違った時間

早朝の街に灯りがつくよ ....
キレイごとが好きなのだから


避けて通るのは


錆び釘の赤い汁が淀む



ほら、そこ その・・・よ





それで

どこまで話したかし ....
セロリ挿す血潮の如きカクテルに 赤ん坊は
夕暮れに
いつまでも
放り出されている

大人は
夜に
かえっていく

夜じゅう
あのときは
美しかったと
小さい声で
話している

顎に火を受けて
あの ....
深水遊脚さんのおすすめリスト(1240)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
明日は我が身- そらの珊 ...自由詩17*15-2-16
失恋を下さい- 凍月自由詩3*15-2-16
夜のオクターヴ- 衣 ミコ自由詩9*15-2-16
水溶性キネマ- クローバ ...自由詩4*15-2-15
とーこー- 竹森自由詩515-2-15
あと2キロあと3センチ痩せてから告白しようケーキは食べる- 北大路京 ...短歌415-2-15
冬の音にまじって笑われずにすんだ- 北大路京 ...自由詩115-2-15
フレーズオンリー- 秋也自由詩2*15-2-15
恋愛詩の在り方- 葉leaf散文(批評 ...415-2-11
憲法九条は死んだ- 紀ノ川つ ...自由詩5*15-2-6
遠さについて- 葉leaf自由詩315-2-6
罪と罰- 川瀬杏香自由詩815-2-5
誰かより自分に届く歌を詠む私よ私あきらめないで- 北大路京 ...短歌715-2-5
パンティラタウン- 竹森自由詩215-1-25
群れからはずれた羊が一匹- はるな自由詩1115-1-17
石を置く- はるな自由詩915-1-13
かくれんぼ- 花咲風太 ...自由詩514-12-22
出会いの散歩道- あ。自由詩3+14-11-18
子宮に帰れ- 猫道自由詩6*14-11-15
ティータイム- 夏川ゆう自由詩214-11-15
デリヘルで父娘再会夜半の冬- 北大路京 ...俳句114-11-14
詩花- 島中 充自由詩6*14-11-13
現代詩カフェ(読み放題)オープン!- 左屋百色自由詩8*14-11-13
空のアコーディオン- 乱太郎自由詩17*14-11-12
晩夏だったはず- 飯沼ふる ...自由詩2*14-11-11
別れ方- 中原純乃自由詩4*14-11-11
ドライブ- 夏川ゆう短歌314-11-11
重奏- 芦沢 恵自由詩18*14-11-10
セロリ- chiharu俳句2*14-11-10
100- イシダユ ...自由詩814-11-9

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