清らかな水を求めて  
山のふもとへと向かう

ブラジルサントスを  
ブルーマウンテンに変えてしまう
魔法の水は

雨が大地にしみこみ
土の中を何年もかけてゆっくりと
通りぬけてく ....
華麗な美しさで コーヒーをつつみこむ
ボーンチャイナの銘陶たち

マグ ノーマル デミタスと
姿をかえて寄り添う
コーヒーのパートナーは

ウェッジウッドとロイヤルアルバートの
可否道 ....
ゴリゴリ ゴリゴリ 手回しの 
コーヒーミルの音がして

こうばしい香りがたちこめる
なんといってもミルは手回し

電動ミルは速くて便利でも
熱で豆をいためてしまう

生豆・グリーン ....
お餅がぷくっと膨らむ。
うぷくっと膨らむ。

お持ち!お持ち!お持ち!
小さいおじさんが駆け寄ってきた。なにか、必死に仰っている。

「どうしたの?小さいおじさん。おもちを食べたいの?熱い ....
琥珀色のコーヒーに魅せられて
かれこれ数十年がたつ

あらたな抽出器具を発明し
実用新案まで申請して 
少数だが販売もおこなっている

おそらくありとあらゆるものを
試しただろう

 ....
うすらさむい肌に
あなたがのったとき
わたしはまだ女ではなかった

寝返りの襞に言葉が沈み
朝陽に産毛が焼かれると

夥しい嘘が
たった一枚の真実に包まれて寝転がっていた
あかる ....
夜空にひとり佇む月が夢をみている
本から溢れだした物語とともに眠る
夢みることをやめても眠ると夢が居た
声が音楽を越えていく思うがままに考えることができる
深々と雪が降り積もる
かじかむ手に息を吹きかけ
ウイスキーで体を温め
スタンドの灯りで短編小説を読んで過ごしていた
時計の針だけが闇の中に響き
孤独に耐えていたあの冬の夜
寂しくて気が狂い ....
PCを自由自在に操りたいときがある
くだらない単純作業や決まった操作などだ

この場合いろいろな手段があるが
それらには長所と短所がある

最も自由自在なのはC# VBなどの高級言語だが
 ....
いつも気になっていたのは
君の鼓動、
タイムリミットのある
運命みたいに
乱ざつに履きかえた内靴と外靴
しろくおもみのないものが
花びらの速度で降りつづける夜
水平線の見える
駐車場へ ....
靴下は

なぜ

片方だけなくなるのだろう
しあわせ って意味も知らずにそれでも
その響きに惹かれて 微かに瞬く
ひかりを 疑えなかったのだと思う
決意をして 決意通りに堪えて生きてきた
泣いて泣いて泣いて泣いて いまもまた
わたしは ....
私に挨拶する時
「お元気ですか?」と言わないで
返答の言葉は用意されていない
戸惑う私は
「色々ありますね」
そんな的外れな事を言ってしまう

骨と腹膜は自己主張して
去っては また来 ....
乳輪からひょろりと伸びる細長い毛
ここでは乳毛と呼ぶことにする
この乳毛、左右の乳輪から一本ずつ
うなだれるでも天を衝くでも無く
うにょうにょと自由気ままに生えている
何の為の毛なのだろう
 ....
くまたちの濡れた鼻、 初霜
シーツの巣むせかえるような熱
冬眠まえ

会いたくてめくれちゃったからだが愛しくて
そのまま走ってた
走ってたらたのしくて
飛びかたを忘れてしまった

起 ....
 タイトルは『浅き日のこと』そして『高野ヨウ』をペンネームとして出版社に持ち込み自分を賭けてみたい小説の原稿と今夜もまた向き合う。『――彼女は「またね!」と言ったはずだし、ぼくだって「さよなら」とは言 .... クリームソーダの中で弾けてる
小さな気泡のようなトキメキを
指先で触れる子供みたいに
何も疑わず飲み込めば良い

舌を出せば広がるエメラルドの
地図を目印に待ち合わせをする
 ....
いつから君のことを     好きになったんだろう
ひと目ぼれなのに      思い出せない

好きになるというのは    おそろしい
君よりかわいい娘が     いなくなる

君のいない一 ....
2019年夜月28日(期末)
私は薬を飲まずに待っていた。昨日、隣のダクトでは、城井さんが、私のギターの最終工程に入っていて、もうあとは鳴らしてみるだけだよ、と言ってたので私は嬉しかった。
朝、シ ....
2017年冷月17日(土)
薬を飲んで待っていた。僕は仕事が全然捗っていなかった。ベッドから起き上がり、パジャマの裾を引きずって、椅子に座る。パソコンのディスプレイの向こうでは、青白く電子墨の雨が降 ....
塵屑を捨てる人がいれば塵屑を拾う人もいる。
僕はその間で眺めてきた。
クリスマスには赤い電球の羽根。
僕は公園から煙突の下をみる。
一体何を捨て何を拾い集めてきたのだろう。
心はどこにあるのだろう
心は海にあるのだろう

今朝の静かな{ルビ潮=うしお}には
わたしが隠れているのだろう

そこでは無数のお魚が
シャンパン色の夢みてる

そこでは一人の{ルビ ....
窓辺にネコがいる
闇に紛れ部屋を覗いている
近づいても臆することなく
ひげと耳をねかせ目を細めるだけだ

ネコを真似て尾を揺らしてみる
濁点を払うようにはうまくいかない

ネコが跳 ....
なめらかなあなたの肩はバニラ味



すんとした風来坊になりたいな



音しない地球の自転速すぎて



秋のきみ産地直送されてきた



無理を言う机の角を15度に ....
貴方が奏でる言葉はいつも
嘘ばかりが煌びやかに揺らめくので
いつからか私は言葉の端に
緩く小指を絡めては
何処か遠くに行かないで、と願う様になった

矢絣模様に臙脂色
朱色に紛れた杏子色 ....
僕たちは死刑囚みたいなものである
必ず死ぬと宣告されている
残された時間をどう生きるかは
自分自身で決めることである
1日1日が
毎日あっという間に過ぎ去ってゆく
残された時間をどう生きる ....
秋の細い雨が降る朝
毎日通る通勤路の道路脇に
今日も静かに、丁寧に置かれた小さな花束
三年
置かれる花は変わってきたけれど
変わることができないこともまだあるのだと気づく
止まってしまった ....
残念な目的を果たすため乗ったバス
次の停留所を伝える声が
なんだか常世のひとみたいだった
このままあちらの世界へ
引っ張っていってくれてもいいのにと
願いかけたのに降ろされた現世

 ....
  埠頭の昏さに
  沈んでいく今日までのかがやき
  海のうえの透きとおる膜の向うで
  世界の光の震えは蝶のように美しい


  あなたに、
  もう泣かないでほしいのに
 ....
実の生る木なら育ててくれましたか

色の良い絵なら褒めてくれましたか

温かい冬なら一緒に居てくれましたか

高いワインなら飲んでくれましたか

ね、

魂のある肉なら愛してくれま ....
深水遊脚さんのおすすめリスト(1240)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
可否道その4- st自由詩4*17-1-12
可否道その3- st自由詩3*17-1-11
可否道その2- st自由詩3*17-1-9
お餅、お持ち?おもち- 水菜自由詩3*17-1-9
可否道その1- st自由詩1*17-1-8
あかるい森- はるな自由詩817-1-7
「明日も明後日も君でいてね」と君が言う- 水宮うみ自由詩1*17-1-6
越冬- 星丘涙自由詩3*17-1-6
スクリプトと詩の力- st散文(批評 ...1*17-1-6
融解- 本田憲嵩自由詩717-1-6
僕の疑問- ホカチャ ...自由詩316-12-18
耳を澄ます_(試作品2)- もっぷ自由詩616-12-18
癌患者の日常- 小川麻由 ...自由詩5*16-12-17
乳毛- たいら自由詩116-12-16
冬眠まえ- はるな自由詩116-12-16
またね!- もっぷ散文(批評 ...316-12-16
流星群- ミナト ...自由詩316-12-16
君のポートレート- st自由詩2*16-12-16
レモンジュース・ダイアリー(2)- 由比良 ...散文(批評 ...116-12-15
レモンジュース・ダイアリー(1)- 由比良 ...散文(批評 ...116-12-13
ごみ箱- ツノル自由詩8*16-12-9
生きる_(草稿)- もっぷ自由詩6*16-12-9
night_tonight- ひさし自由詩11*16-12-8
目をつぶり自転車- ふるる川柳9*16-11-27
恋慕- 智鶴自由詩616-11-20
死刑囚- ホカチャ ...自由詩316-9-25
鎮魂の霧雨- 高林 光自由詩616-9-25
ところにより- Seia自由詩216-9-25
蝶のように- 草野春心自由詩316-9-24
わたしの苦しみ- 印あかり自由詩6*16-9-23

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