正しい言葉があふれている

論議を差し挟んだりしてはいけません
みんな、違うのだから
人はそれぞれなのだから
「それって少しヘンじゃないかな」
なんて、絶対に、言ってはならないのです
 ....
飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い ざらついた紙に他人の夢をうつすばかりで
自分の願望をみるひまがない
どんどん器用になるきみを
抱くことができなくなりそうだ

雨の降るように泣くんだから
嘘を言ってくれよ
その痣みた ....
書かなくては、と一年ぐらい思って、書けなくて、私よりも書くべき人たちがいるような気がして、(待っていたのかもしれない)、未明、眠れなくて、アイスクリームを食べたら目が覚めてしまった、薄暗い。こんな朝。 .... なつとあきすきませますぎすきがなくだらけた暮らしすきをほしがる


さらさらときれいに流れない指がひっかかってひっかきもがくざらざら


タトタトと外ハネまわる半角で兼ねて ....
内臓のやうなプルーン頬張つて「さうだよ。ぼくは無神論者だ」


貝殻を拾うみたいな浅いキス あくまでそれは未明のままで


箸がもし転がらなくて 君がもし消えたとしても ワラいますとも
 ....
「ち・よ・こ・れ・い・と」

あの夏の

「ぱ・い・な・つ・ぷ・る」

打ち水のキラキラ

「ぐ・り・こ」

夕日のバイバイ
僕は上海の窓拭き職人になって
安い給料やままならぬ生活のことで
四苦八苦しながら生きていく
詩など作らず絵画も解さず
芸術などというものには見向きもせずに
思い描くのはせいぜい
昼の定食を ....
本質はそこじゃねえだろって
いつも思うんだよな

心に何も響かない夜があったとしても
やっぱり傷を舐め合うように言葉を交わす気にはなれないんだ

何かを欲しがるようにそのセリフの裏 ....
かしましいねェ。
ひとが気持ち良くうつらうつらしてたッてのに。
あたしは、よっこらせッと起き上がり上の階を覗いてみた。
幼い姉弟が鬼ごっこをしていた。
椅子を借りて子供たちの甲高い笑い声を聞い ....
女の子たちが夏休みをしている
いろんな陰のなかで
いろんな汗をかいたり
夕焼けが日ごとに赤くなるのに
あせったりして
わたしもかつて女の子だったけど
いつの間にかそれらは失われてしまっ ....
床の上で夜中に何時間もノートに何かを書いてました
それは小説と言ってもいいのかもしれないですが
とても人には見せられない 滅茶苦茶な小説でした

一日の睡眠時間は2時間で 夜中に滅茶苦茶な小説 ....
仕事を終えて
アパートの玄関を開ける
先日
酔いすぎてもどした
消化途中の言葉尻が
まだ
黒ずんだ上がり框に
飛び散っている

向かいの棟の方から
チリチリと音がする
数日前か ....
蝶の道のように
川を遡る魚のように
潮が満ち引くように
陽が昇り落ちるように

鳥が巣に帰るように
私はこの家に帰ってくる

もしもあなたがこの家から居なくなっても
ここが私の戻る場 ....
うまれた、てのぬけがら

まれにうまれたてだから

とりせつはやさしく
私は社会の片隅で、とうの昔に
絶望しているはずなのだが
僅かにまだそこにいたいという
気持ちは残っているのであろう。
呼んでもないのに春は来て、
新芽は生まれる。
泣きはらした艶のない目も ....
交差点ですれ違う
知らない人 知ってる人
目を合わせる人 合わせない人

歩き出して 地面を蹴って
どこまで進むんだっけ
忘れながら歩いてる

太陽が沈んで 月が昇って
ふた ....
虚ろな目をした羊の群れを
大きな月が追いたてる
鋭い杭を持って
隊列からはみ出した美しい
心臓を容赦なく貫く
流れ出した黒い血が
二つに分かれ
両岸に佇む親子は
次第に俯き
海岸 ....
黙っていることがすきだ
だれかといても
なにも言わずにいられることが
そのひとをすきだということに比例する

なにか話さなくてはならない
そう考えるとき私は急に無能になる
言わなくてもい ....
きみが教えてくれた黒褐色のたしなみ
変な色のお湯、アルコールよりも腹にもたれる毒液
それなのに好きな人が褥でまどろんでいる{ルビ朱=あけ}の刻、コーヒーを煮立てるのが習慣になると
この見馴れぬ飲 ....
大きな会場でライブをする
俺の出番の手前で夢が覚める
飲み屋をやっている知り合いいわく
普通の人たちはよっぽど偏狭で狂ってる ミキみたいに話が通じないもんだよ と言った
普通の人たちか
俺だ ....
窓から通りに停めているトラックの荷台に
トマトを投げる
ここらは駐車停止なんだ
このように常に自分には病識がある

通りに車を止めているトラック運転手が「何をしてるんだ!」と怒ってきたら
 ....
きみとぬすんだごがつのかぜのゼリーをクマがぽろんとおってしまったスプーンのたまでやわらかくすくったらす(く)われてしまいました、夏。 窓を開けて煙草を吸っていたら
下の通りをいつものおじさんがうろつうろしていた
同じマンションの住民の年金暮らしのおじさんで
いつも暇そうでありニコニコしており誰か話し相手を探してうろついている
 ....
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。
5番線、電車が参ります。 ご準備ください。
14番線、窓が開きます。ご用意ください。
23番線、天井が倒れます。ご安心ください。
7番線、特急が通過 ....
世の中のもの凡てが不憫に思える時がある

皆沈むまいとして必死で水を掻いている

くしゃくしゃになりながら
それでも顔を歪めて嗤ってみる

そうだよなおまえも
騙されてここにいるんだよ ....
そう言った彼の心臓を
想像するとハトだった

つぼみのようにはねを絞った
てのひらサイズのむらさきのハト

それがたいらな胸骨を
つくつくつくつく、つついてる

やっぱりわたしの心臓 ....
黄昏の土手道の 足に触れる草の香り
手を引かれて ゆっくりと帰り道
新月の宵 目をこらして 気がつくと
お地蔵さまの前掛けに 灯り始める


祖母の乾いた 日なたの匂いが
「淋しかあ ....
不幸だね。
混じりけのない、不幸だね。
純度100%の不幸だね。
もう誰も、あなたをとめられないほど不幸だね。
正真正銘、不幸だね。
今時珍しい天然モノの不幸だね。
遺伝子組み替えなんてし ....
駅を出たとき 
ビーッ! 
鋭い笛の音で呼び止められた
な 何です
なんですじゃないだろう 
君の捨てたゴミがボックスの外に落ちたんだ 
軽犯罪法違反並びの公衆道徳の県条例違反に該当する
 ....
深水遊脚さんのおすすめリスト(1240)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「正しくないこと」の行方- うめバア自由詩414-9-8
飲み干したラムネ瓶から玉とれず入道雲がひたすら白い- 北大路京 ...短歌1514-9-6
- はるな自由詩514-9-1
未明、みえないまま- 渡邉建志散文(批評 ...514-8-26
その日、風鈴の割れる音をきいた_ - 阿ト理恵短歌7*14-8-25
みめーと- 初谷むい短歌7*14-8-23
帰り道- ドグー自由詩514-8-23
星霜都市- やまうち ...自由詩8*14-8-23
そんなにできてねえんでヤンス- BOOKEND自由詩114-8-23
「地縛霊BBA」- 桐ヶ谷忍散文(批評 ...7*14-8-21
- はるな自由詩514-8-19
わがままノート- 陽向自由詩17*14-8-10
空洞- 飯沼ふる ...自由詩514-8-9
「サイクル」- 桐ヶ谷忍自由詩13*14-8-9
うまれたてのぬけがら- 阿ト理恵自由詩12*14-8-5
シロザの憂鬱- 川瀬杏香自由詩6*14-8-5
たがふこと- 瑞海自由詩5*14-8-3
ふしめ- 衣 ミコ自由詩214-8-3
黙っているひと- 朧月自由詩214-8-3
コーヒーを教えてくれた_──《コーヒー・アンソロジー》参加- Giton自由詩2*14-7-31
GOD- 馬野ミキ自由詩514-7-31
トマト- 馬野ミキ自由詩6*14-7-28
ゼリー色の夏- 阿ト理恵自由詩11*14-7-27
自転車置き場- 馬野ミキ自由詩414-7-25
1番線、ドアが閉まります。ご注意ください。- アンドリ ...自由詩2914-7-9
_不憫- アンドリ ...自由詩414-6-29
ハートの密談- 犬大好き自由詩4*14-6-28
蛍の歌- 藤原絵理 ...自由詩9*14-6-26
FUKOだね☆- うめバア自由詩514-6-17
_違反- アンドリ ...散文(批評 ...114-6-15

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