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梅雨の晴れ間キット
あとは花に蝶が来れば
風涼やか時は凪ぎ
憂い忘れる隙間あるはず
雨上がり待つキット
組み立てながらあした
届くはずの新しい
レンズはもうあおい
そらをみて
....
風のち雨のち曇り空
わたしのこころの
お天気です
一つ足りない
忘れていない?
こころの湖面が
ゆらいでたずねる
*
晴れのち雨のち曇り空
のち晴れ晴れさやかな
風 ....
夕方に母さんに
言ってみたかった
今夜のごはんはなあに
母さんは包丁を使っている最中なのに
振り向いて笑み
あおの好きなものよ
じゃあポトフだね?
母さんはふふっとまた
笑み
....
どうしてかな
これはキット嘘だ
でも
本当だ
みつめて
誰が組み立てたの
*
指が空から
手をともなって
降りてきた
そして
ただしさを
その
ありの ....
みたくなくって
早めに帰った
傘も持っていなかったし
そして安堵している部屋で
祈るの
禍が、外を痛めつけますように
わたしは
大丈夫だもん
順番から言っても
そ ....
たずねてくれた
優しいひとに
わたし打ち明けられなかった
淋しいんです
おなか空いてます
泣きたいんです
理由わかんないけど
部屋まで毎週来てくれる
とってもあたたかなひとに
....
手許に冬のひかり
太陽と向き合えた日日
の証し
が
遠慮がちに
問いかけてくる
忘れたの?
やっとそれだけ
本当に
遠慮がちに
*
応えなくっちゃ
、裏腹に
半年後の陽光に
背を向ける
オーガンジー越しに
陽光が燦燦と
なすすべなく
靴はあまりに遠く
緩慢なる自殺行為
と
たとえられたわたしの
日日
*
ブルー
君なら寄り添ってくれるかい
今夜会いにゆくよ
闇にあおく
あ ....
風の運ぶ
時間のキットは
風景を組み立て
それは
留まることがない
ただしく
いつもただしく
移ろって
移ろってまた
帰ってくる
そんな、
キット
骨になったあなたに
灰になったあなたに
星になったあなたに
風になったあなたに
会える墓標はどこにもない
いつわりだけが木霊する
空ろな小屋が
今夜はどんなふうに
またいつわり ....
来年を知らない花が
風と遊んでいた
、ふっと凪いで
花は戸惑う
それでも無心に
凛とある
いつかのまたの
友だちを
信じて無心に
凛とある
*
花には
....
人並みに
ほど遠い日日
ただ野に咲く
すみれであれば
良かったと
軽い手荷物で降り立った
六月の駅
梅雨の晴れ間
見あげると若い鮎が
翼を休めていた
炎上、
前の雰囲気のなかで
穏やかに営んでいる街路
山羊のこどもに
みちをたずねると
右 ....
間違えて泣いている
六月に北西風が泣いている
迷い込んでしまって
六月の森で困っている
仲良しのいない
寒い、隣には
ふと子猫が
寄り添ってきた
北西風は怖がらないよう
気を ....
整ったものが
好まれるのだという
篤い信仰のもとに
整えられたツツジよ
応えなくて良い
そのままで
答えてごらん君の
生きてきた軌跡を
どんな色の刃が
君を好んできたのかを
....
一人だったころは
素敵だった
宝石の眠りを
奔放に
貪っていられた
永遠は実在しない
一人だったころは
淋しかった
路傍で気づかれずに
一輪の君にも出会わずに
慟哭できたほ ....
あなたの
ひと言ひと言に
眩暈するんです
月並みでしょうか
やわらかくどこか
秋の落ち葉のような声を
聴くたび
バイオリンの絃のように
わたしは驚きます
そしてそのままのここ ....
かなしみの夜だ
風が湿ってきた
知るために
自転車を出した
灯りの白さに
この町の
貧しさを悟る
ほら
あの遠いビル
オレンジ色の
たいそうなこと
燈されている
ゆ ....
朝の声を小鳥が一番乗りしている
きっと屈託なく啼いている
と信じてみると
ほがらかな朝だ
はにかまないで鏡に向かって
自分を確かめる
大丈夫、かもしれない
程度の信心のままの
....
かなしみの陽光の許
ひとり公園のブランコで
揺れるでもなし
揺れないでもなし
あなたは
来ない
約束の
正午
やがて傾きかけた日差しが
わたしをみちびくように
家路を
....
小鳥が自由になった
梅雨空にぽっかり穴が開いて
誰からのギフト?
知らない
知らなくってもいい
青が微笑む
聴きたかった歌が
謳歌する、ここ
を懐かしい、と決めつける
それは ....
薫風が行く
あとを追うのは誰
梢にちいさないのち
めぐる季節への
地図を広げている
薫風が行く
あとを追うのはわたし
梢に君をみつけて
初夏を一緒に
深呼吸する
朝の挨拶は ....
なにかを肯定するっていうことは反面そこからこぼれたなにかを否定するっていうこと、なしに、肯定することは不可能なことなのだろうか。
なにかの発言をする際にそのことの(思考の結果の)根拠をあきらか ....
遠く、の庭に落ちていた
秋の葉っぱが迷って
春の野原に来てしまった
若若しく黄緑の
ぼくとは違うこどもたちだぞ
秋の葉っぱは淋しくてかなしくなった
遠く、へ帰ることはできないかな
....
まだ続く冬の路
の途上にて
たずねれば
あなたはそのままに
墓標が伝える
笑顔
この冷たさに
凍えもせずに
思い悩んでいる
わたしあて
何かを
言いたそうに
視得るのは
ただ ....
誰も知らないんじゃないんです
知られたくないから言わなかったんです
その、
次の台詞までは考えないままに
息もせずに眼も開けずにただ
立ち尽くしていた時間はいったい
どのくらいだったのだろ ....
たとえば、試しに
全部デリート
ですね
脱皮したいならば
それを聴いてわたしは
混乱した
そして懐いていた哲学が
机上論で
偽りの主義
だったことを知った
永遠
を信 ....
遠い日に見た空
せいいっぱいにオレンジ
おさないわたしは
背丈を忘れて
そこへ渡りの整列飛行
はじめて仰いだ
自由
の具現だった
無理わかってた
翼
無いから
地球に縛られて ....
たぶんもう
下流なのだと思う
海は間近い
抵抗をしたことがないことを
わたしは
誓うことができる
流されての
ことの次第に
本当はきのうやっと
そのことに
気がついた
ま ....
あなたに
とても会いたい
せめて声だけでも
だけど
時計が許さなかった
諦めて
灯りを
消して
ジャンを抱きしめた
テディのジャン
ことばを持たない
ジャン
いつで ....
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