すべてのおすすめ
多摩川に架かる鉄橋を渡りきる頃
メールの着信を知らせる携帯の光が走る
両親も恋人と認める彼からのメール
簡潔な朝の挨拶に優しさ溢れる短いことば

先輩は幸せ過ぎるから

傍から見ると憂鬱 ....
ポットの注ぎ口から
授乳温度の液体ネコを流出させて
膝の上に置く

ネコは不定形
とろーり とろーり
湯気を立てて 
うたた寝をしている

ネコの脳波はカップの上で波紋を立てて
き ....
とおくがこっそりと
ぼくにメールを送信してきた
とおくに行きます
雨の日は洗濯物を干さないで下さい

とおくの方では
誰かが
階だんを作っていた
インスタントラーメンが出来上がるくらい ....
かっちぃが積み木を積んでいます
黄色のしかくいのを二つ並べ
赤い円柱を二個
青い円柱を二個
と 上に上に積み重ねていきます
最後に三角の緑を二個乗せて
かっちぃのお城が完成しま ....
地球が滅びるとき
進化が過ぎて
全種類のいきものが
一斉に空を飛ぶ
大気圏を越えて
少し離れたところから見た地球は
丸裸になっていた







そんな夢を見てしまったら ....
明日を明日と呼べるように

夢を夢と呼べるように

わたしをわたしと呼べるように

歩む軌跡に印を

歩む先に灯火を

最後に空をみあげ

生きていると思えるように
吹けば飛ぶような僕の存在
芯などありません。
種などありません。
剥いて剥いても皮ばかり
実すらありません。

聴いてる音楽で思想が揺れるような
そんないい加減さが売りです。

吹け ....
ねえ にんじんさん


なんで きみは あかいんだい



おふろに はいったから?


やけど しちゃったから?


だれかに たたかれたから?


つち ....
 満月が
 飽和してゆく


そっと
するどい涼しさは
船乗りだけの
うろこです

ただ一言でかばわれて
消え入ろうにも
悔やまれて

丸みを帯びた
涙の甘さに
 ....
              080107




机龍之介は居るか、
槍のような声が、
ヘルメットを突き破る。

耳を塞いでアクセル全開、
オーパヒートのエンジンは、
金切り声 ....
プラットホーム
薄青く透けた空白へ
真っ直ぐに冴え立つ
色の無い脊椎の林の
プラットホーム


始まる
冬の朝の微細な輪郭線は
薄荷のことなど忘れた振りをしよ ....
背伸びして掴んだギリシャ文字を
ノートの隅にしたためる
方程式をプログラムした紙飛行機
その切っ先は水銀の鍵ということを
疑いもせず
七時間目の学校
屋上の手すりから放つ

サッカーボ ....
隣に誰かが住んでるのは
わかっているのだ

ときおりの咳(しわぶき)
まだ夜になりかけの時間に
聞こえるラジオの音
ゆるやかにまわる
洗濯機の水音

彼は
食事を終えると
すぐに ....
何をどこに忘れたのですか?
駅の係員は開いた記録簿に目を落とし尋ねた

普段から乗りなれた通勤電車
それなのに今夜は何かが確かに違っていた
勧められるまま飲んでしまった新年会
赤ら顔の同僚 ....
小鳥を逃がした事がある
さみしい時に啼いてくれたのに
鳥籠にいる姿がかなしくて
僕の目の届かない世界まで遠くへやって
今もふとすると胸うちで啼いている
傷ついたその折れた翼で


   ....
何杯かの紅茶を
飲み終えた机の上に
本の積まれた頃 

小皿の上に 
時計回りで倒れ{ルビ萎=しな}びた 
ティーパック

真ん中に置かれた 
{ルビ空=から}のスプーンのみが 
 ....
鼓動を知っている
急激に階段を上がり
寝床に入ると
生きている苦しみと共に
息切れと共に
脳を覆う

熱を合わせると
寝床が海に変わり
大海原を旅する船になる




鼓動 ....
悲しまないでください
たとえ私がひととき
希望を見失ったとしても
それは今年初めて触れた雪が
てのひらで消えるまで
きっとそれほどのときですから


私の瞳に映せる空は
決し ....
いつもと同じ場所から何ら変らずに
初日がひょいっと昇ってきただけなのに
「ありがたや」と皆で拝んだりする

昨日までの日の出とどっか違うのかな

江戸時代の「つけ」とかの借金って
支払期 ....
 
 
夜になると
鳥は空を飛ぶことを諦め
自らの隙間を飛ぶ

高い建物の立ち並ぶ様子が
都会、と呼ばれるように
鳥は鳥の言葉で
空を埋めていってしまう

知らないことは罪ではな ....
壁打ちテニスが流行っていた
とある場所がある
心に描いたネットの向う側へと
誰もがひたすらにラケットを振った
放物線を描き跳ね返ってきた球を
時が経つのも忘れ打ち返した

街灯の明りを背 ....
雪のなかに立ちつくし
あとからあとから降り続く雪片を待つ
そうして私を埋める白いせつなさよ
ぼんやりかすんだ空を見上げ何を待つのか
あとからあとから降り続く雪片を待つ
さらりさらさら、刻の砂
さらら、今日の出口は見つからず
さらり、昨日の砂は無い

時計のなかでは
あどけない頬が
片隅にほんのりと笑っており
記憶の岸辺に
くすくすと
無邪気な声 ....
あの草原を吹き抜ける風を追って
ぼくはここに来たんだ
五月雨に泣く空も
日照りに飢える田んぼも
ここにはなんでもあった
みつける度にぼくは「正」の一画を
壁に書き込んでいった

でもお ....
お金や幸せを掻き込むという
縁起物の熊手
わたしの望む幸せとは
そんな熊手の上手から漏れた小さな幸せ

例えばそれば
何時に無く目覚めの良かった小春日和の午後
所在無いままに陽だまり ....
夜をかさねた底で
かすかに聴こえてくるのは
淡くほどける
ひとしずくの
きらめくゆらぎ


一定のリズムを打つ心拍
冷酷に刻まれる一秒


整然とした規則の中で
とぎすまされた ....
集めている


草花の歌声を

鳥の時を

空気の鼓動を

水の根を

空の恋を

魚の道のりを

暗やみの夢を



ひたすら

見つけては
集めている
 ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
最初は綿ぼこりかと思った
小さな白い塊が
ふわふわと目の前に浮かんでいた

疲れた目の錯覚と決めつけてはみたが
白い塊はその数を増し
やがて
小雪でも降り始めたかのように
凍えた集会室 ....
ひとつひとつに
名前なんてなかった
きみだけが知っていた
美しい世界
神さま
ねえだから
きみは神さま
みんながうまれたときに
さいしょに泣いてくれたのは
きみだったな
あわくする ....
生田 稔さんの自由詩おすすめリスト(1463)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
確められないひと- 恋月 ぴ ...自由詩31+*08-1-12
液体ネコ- アハウ自由詩22*08-1-11
雨の日は洗濯物を干しません- tonpekep自由詩8*08-1-11
かっちぃの涙- 川口 掌自由詩7*08-1-11
地球が滅びるとき- 小原あき自由詩12*08-1-11
わたしらしく- 朱桜天  ...自由詩208-1-11
ふよふよ、ふわふわ、いや、なんだろ?- 那人自由詩4*08-1-10
ねえ、にんじんさん- むむ自由詩408-1-10
銀食器- 千波 一 ...自由詩9*08-1-10
[ミルクを飲んでフラフラの僕は、空気のような空想を描く]- あおば自由詩2*08-1-10
薄荷時間- A道化自由詩2108-1-10
ソクラテスの左側- 悠詩自由詩6*08-1-10
A_Man_Next_Door- 風音自由詩5*08-1-9
忘れもの- 恋月 ぴ ...自由詩31*08-1-7
Loneliness- 石瀬琳々自由詩22*08-1-7
一匙のひかり_- 服部 剛自由詩5*08-1-6
鼓動- 小原あき自由詩20*08-1-5
「二度目の雪」- Rin K自由詩26*08-1-4
「生まれ変わったね」と君が言ったから一月一日はリセット記念日- 恋月 ぴ ...自由詩22*08-1-3
鳥の隙間- たもつ自由詩24*08-1-3
シャドー・ダンサー- 恋月 ぴ ...自由詩17*07-12-30
空を見上げて- 石瀬琳々自由詩9*07-12-27
刻の砂- 銀猫自由詩14*07-12-27
ここから、どこかまで- pur/cran自由詩207-12-27
年の瀬に- 恋月 ぴ ...自由詩24*07-12-26
1/fのゆらぎ- 渡 ひろ ...自由詩24*07-12-26
集めている- 小原あき自由詩20*07-12-26
喫煙者- 吉田ぐん ...自由詩3207-12-21
雪むし- 恋月 ぴ ...自由詩24*07-12-20
神さまとさよならする日- アオゾラ ...自由詩3607-12-20

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