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近づいてゆく
風が乾いた草の匂いをはこんで
近づいてゆく
滅んでゆくものの気配を
怖がらないで足をのばし
サンダルを遠くに飛ばして
近づいてゆく
秋のサテンのやわらかな手触り
私はこの ....
良くできたうめぼしは
故郷の懐かしい味がする

すっぱさのなかから
忘れかけていたものが顔をのぞかせて
こんなんだったよね
と問いかけてくれるような

ほどよく皺くちゃで
秋アカネの ....
辛い事や苦しい事
楽しい事や嬉しい事

どちらを選ぶかと聞かれたら
僕は前者を選ぶ、もちろん後者も否定はしないが

何故かはよく分からない
それは多分多くを学べるから
そこから這い上が ....
耳の聞こえない少女は
街中の人気者です

街の人たちは
人には言えない汚い言葉を
ここぞとばかりに少女にぶつけます

シンジマエ
アバズレバイタ
ジゴクヘオチロ

 ....
明け闇に稲妻
白い栞のように

風は慌ててページをめくる
朝を探している


井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる

あたたかい頬 ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
ぼくの 住む 土地で

自然に ひぐらしの 声を 聞いたのは

10年も むかしに なる

それは かぼそく いっぴきの 系譜が

つづいて 啼いて いたのだ けれど

 ....
夏休み

なんかいめかの

花火をする

お盆さえ

いっしょにいてやれなかった

贖罪を

火にくべる

はなやかな花火のあとに

さっきした

線香花火

 ....
はじめてラブと出逢ったのは
新宿歌舞伎町にあるペットショップ
狭い檻のなかで怯えるように震えていた

あなたの瞳をみつめた瞬間から
ラブ
わたしたちはあなたの虜になってしまう

思わず ....
ボーダーラインをひく

それは円かもしれないし

直線かも

または曲線かもしれない

さて、

こっちとはどっちなのだろう

たとえば円とは

ボーダーラインの内側なのか ....
アダムの喉に詰まった林檎
人類が未だ飲み込めぬその叡智の一欠け
貴方の皮膚越しに噛み付いて
賢くなった気になりましょう

数多の月日をそれ無しで
無事に過ごせていれたとしても
飲み干せな ....
 「いつも側にいるよ」と 君は言ってくれるけれど
不安は 消えることなくつきまとうんだ

 突然 君が 交通事故に巻き込まれたり
細い躰が 大きな風に吹き飛ばされちゃうんじゃないかって
心配 ....
白い 塗りかべの 建築や 小路を 抜けて

とまどいながら 最初の 一声が いまだ

はばたいている ように かぶさって いた

こちらがわの 無垢な 海砂の 地へ

いく ....
古風な恋愛をしたいって
女優さんが言っていたような気がする

三歩下がって師の影踏まず
じゃなくて
それは夫唱婦随ってやつだよね

男尊女卑だと指差されそう

でもね
ちょっと考え ....
涙が流れて色になる

どんなことであれ
何か一つのことができるまで
寒くて凍えそうになっても
暑くて動けなくなりかけても
泣くことを我慢して
ようやく成し遂げる
その時になって
自然 ....
 DIVA




 響きのないところに唄は産まれ
  伝えようとしている。

 幾つかはこぼれ
  すでに無くなったのだとして、


 ひとつひとつ、
  朝日に撫でられて ....
馬でも風邪を引くらしい
何だかひと安心したりして

年末だったかな彼氏に連れていかれた
新宿南口の場外馬券売り場で見かけたのは
レースに夢中な父親とはぐれた幼い兄弟
通路に散乱する外れ馬券 ....
パンの いる 午後

滑るように わたるように 遠投...

その 距離は 長く 零の領域で 黙秘 して いた

コバルトの 蜃気楼の むこう から

泣きながら 出て い ....
  「コンクリート・リゾート」


最後に僕がここに立った日
それはきっと、セピアンブルーの日
変わったものといえば
角のコンビニエンスストアの名前くらいで
もしかしたら ....
      光がきれいだといいますが
      朝日が夕日がきれいだといいますが
      太陽で人は死ぬんだと思うわ
                            ....
いつか 夏を 見たので 夏のことを ものがたり

旅を したので 旅のことを ものがたる...

やまと 吉野の 山なか で

灼熱した 午後 数刻の 焦点は ひび割れて

 ....
キラキラキラ はじける光
これは涙ですか
叶わぬ恋が残したものは
夏の名残りと痛みだけ

サラサラサラ 気まぐれな風
あれは嘘ですか
ささやいた言葉が風を伝って
まだ耳元でこだまする
 ....
天使の梯子が空にかけられ
降り注ぐ光は祝福している

何を?
君を
僕を
世界を
この毎日を
絶え間なく続くこの円環を
止まり行く事のないこの時間を
そし ....
両親が好きな子がいた
どんな両親が好きなの
そう尋ねると
それはそれはたくさんの条件が出てきた
まだ続きそうだったので
それを遮って
ところでその条件にあてはまる両親はいたのと聞くと
ま ....
眠れない朝にあなたを思う


夜を通り抜けて
窓越しに出逢うあさやけは
そこはかとなくかなしい


あなたを抱きしめるだけの日々に
空で時を知ろうとしなかったから
この ....
髪を 切った 襟足の ひみつ から

娘たちは 飛んで ゆくと いう

純朴な 神話が 解かれて いる

風祭を 孕んだ {ルビ帆用飛行艇=はんようひこうてい}の 陶酔は

 ....
べれいれん…だなんて
あのひとが新聞に目を落としたまま
ひとりごとを言ったような

ヴァンヘイレンがどうしたのだなんて
おまぬけな返事をしてしまった
わたし

べ平連
ベトナムに平和 ....
スーパーで仲良く買い物をするカップルを見かけた

はじめて彼氏の住まいへと招待されたようで

得意料理や揃っていない調味料の話が

すでに食前酒よりも効果を発揮している

他の ....
梅雨が明けたそうで
なにより

街を歩く

至る所で
白い携帯電話を手にした人を見た

どれもこれも白一色で
夏空の雲みたいだ

白でなければ
つながらない話があるようで
 ....
風が止まったと同時に
少年は小さな石につまずいた
たいした怪我ではなかったが
泣き叫んだ

辺りを見回した
誰もいない
一人で立ち入り禁止の工事現場に
入っていた
日曜日の今日は誰も ....
生田 稔さんの自由詩おすすめリスト(1463)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋のぶらんこ- 石瀬琳々自由詩33*07-9-5
うめぼしの秘密- 恋月 ぴ ...自由詩42*07-9-3
- 西平よし ...自由詩2*07-9-3
聾唖の少女- なかがわ ...自由詩2*07-9-3
彼女は一冊の詩集を抱えて- ふるる自由詩26*07-9-1
日付を打たない手紙- 藤丘 香 ...自由詩62+*07-9-1
ひぐらし- モーヌ。自由詩14*07-8-31
夏の祈り- 吉岡ペペ ...自由詩707-8-28
ラブの秘密- 恋月 ぴ ...自由詩20*07-8-27
ボーダーライン- 吉岡ペペ ...自由詩207-8-26
智恵の実- 亜樹自由詩5*07-8-26
連動- 北大路京 ...自由詩12*07-8-26
夏の終- モーヌ。自由詩10*07-8-24
おしとやかの秘密- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-8-23
涙が流れて色になる- ぽえむ君自由詩12*07-8-22
赤光- 石田 圭 ...自由詩2907-8-21
明日の行方- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-8-19
モノクロームな_セリスモス- モーヌ。自由詩10*07-8-18
スクイグル交錯点(こうさてん)*コンクリートリゾート- Rin K自由詩40*07-8-17
太陽- 水在らあ ...自由詩35+07-8-11
かげろうと檜の木笠- モーヌ。自由詩13*07-8-10
向日葵- 未有花自由詩8*07-8-8
■■■___jacob's_ladder_ヤコブの梯子___ ...- じゃんじ ...自由詩2*07-8-8
両親選定- なかがわ ...自由詩3*07-8-8
眠れない朝に_- Rin K自由詩39*07-8-5
ライトニン- モーヌ。自由詩22*07-8-3
ラブアンドピース- 恋月 ぴ ...自由詩22*07-8-2
<_生_活_>- ポップこ ...自由詩5*07-8-1
白い電話- 黒田康之自由詩807-8-1
転んだら立て- ぽえむ君自由詩9*07-8-1

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