すべてのおすすめ
ものがたりをしよう
こんな淋しい夜更けには
ものがたりをしよう


青いペアグラスは粉々にくだけ
私の心は深く傷ついた
銀のスプーンを強く噛んで
一人ドアを閉じ貝になる
永遠などない ....
森林の中
ひっそり潜む
小さな月


あさい眠りの
はざ間を泳ぐ
黒い魚影が


ゆらり と
身体をしならせ
ついばんでいく


冷たい魚の接吻に
吸いとられていく
 ....
美術館前の石畳は冷たい雨に濡れ
慌てて開く折り畳み傘は
夢のなかから引き摺りだされたのを
ごねてでもいるのか
機嫌の悪さを隠そうともせず

冷えたこころをあたためてくれた
あなたの背中が ....
月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた

畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや ....
言葉で嘘をついても
言葉に嘘はつかない
言葉は嘘から生まれ
言葉が嘘を産みだす

言葉を嘘だと認めた時に
言葉と嘘は切り離される
それは約束された儀式
かりそめの情熱

どちらが先に瞼を閉じるのか
けものの眼差しとなり相手の出方を窺い合う

わざとらしく歯を閉じ
拒んでみせるのは
初々しさをこころにまとい

 ....
「 人生は素晴らしい  生きているって美しい 」  白い顔の犬が笑う

 嗚呼 そんなことは どうでもいい   可愛いオンナの手を握りたい


「 人類が みな兄弟なら どうして殺し ....
{引用=落花することに歓びがあるとするならば
目の前に横たわる海鼠状の災禍を受け入れてみたい}

あなたと
わたし
コロシアムと密かに呼び合う
誰ひとり立ち入ることの無い塔屋の片隅で
ふ ....
夜更け
流れ星がみたくて
窓をあけた

見上げれば
夜空は雲に覆われて

街は静かに
眠りについていた

雲は
晴れることなく
夜空を守り続け

あの雲の上では
きっと
 ....
出張で

たまに訪れる

このホテル

秋のくすんだ

悲しみ


いつも

おそわれる

湖畔の

このホテル


出張で

たまに訪れる

このホテ ....
無いものねだりをするよりはと
秋の白い雲流れる堤防で
ひとり
清貧ということばの意味に思いを馳せる

それはあまりにも懐かしいことば
仄かなランプの灯かりを頼りに
見果てぬ夢を追い続けら ....
哀しみのあなたの窓辺に秋桜いちりん


――凹
灰色に覆われた低い空に
押しつぶされて
想いと呼ぶには小さな
いくつもの欠片が
重たくなって
沈んでゆくだけ
雨ならなお一層

 ....
うそは泥棒のはじまり
だったはずなのに
ひとは誰でもうそをつく

愛するが故のうそだからと
あのひとは
目も合さずにつぶやいた

その場しのぎのうそを重ねて

針千本の〜ま〜す
 ....
増水の ために

すっかり 荒れはてて しまった

堤の かよって ゆく なかを

猫じゃらしを 噛み ながら

草ひばりの 音が ほそぼそと つづく

すすき野原を  ....
僕が結婚相手を選ぶときの判断基準  それは
おいしい豚汁を作れるか、否か
僕にとって結婚とはそういうもの

君がどんな音楽を聴くかとかどんな映画を観たとか
どんな本を読むとか実は漫画しか読ま ....
仮眠のつもりが中途半端な時刻に起きてしまった
私を迎えてくれたのは激しい頭痛
朝に降る雨のようにしばらく止まない予感を孕ませながら

私はもうどこへも行かないから
望みどおりに寝かせ ....
病室やマンションには4号室と9号室が無い



昔から「4」と「9」は





を現し不吉な数字と言われてきたけど

厄介だね



最初に言い出した ....
品川駅の階段に座り込んで聖書を読みふけっていた。

僕の靴を脱がしてくれないか。

もう歩かなくてもいいんだ。

携帯が鳴って、出てみると神様だった。

いまさら何を言いたいんだ。
 ....
うれしかったこと

悲しかったこと

楽しかったこと

辛かったこと

今日の箱を
棚の奥にしまい込んでくれる
夜の暗闇

どこに置いたかなんて
明日になれば
きっと
 ....
涙一粒
海に零れる
海に一粒
愛が混ざる
(ほろり)

愛が一粒
涙に溶ける
僕は一人
それに気づく
(ふわり)

君一人
僕に寄り添う
涙一粒頬伝う 頬伝う
僕一人
 ....
   かそけき風の香音(かのん)を連れて
   秋宵の橋を渡る
   あふれる水の数を
   わたしはしらない


   契る言葉の薄紙
   序(ついで)を忘れた指先で鶴を折る ....
最初の 真昼の 星が

ことばの 紀元前に またたいて いる

やってきた 9月

地には ことしの 豊穣を

やくそく した 稲穂たちや 曇った空

透明な 稲びかり ....
ぼくには声はないよ

さけんで さけんで
声はきこえなくなってしまったよ
ぼくは、うたえないよ
ただ、卑屈な笑みしかつくれないよ


正直、今日も死にたいと思っているよ
病気と言って ....
近づいてゆく
風が乾いた草の匂いをはこんで
近づいてゆく
滅んでゆくものの気配を
怖がらないで足をのばし
サンダルを遠くに飛ばして
近づいてゆく
秋のサテンのやわらかな手触り
私はこの ....
良くできたうめぼしは
故郷の懐かしい味がする

すっぱさのなかから
忘れかけていたものが顔をのぞかせて
こんなんだったよね
と問いかけてくれるような

ほどよく皺くちゃで
秋アカネの ....
辛い事や苦しい事
楽しい事や嬉しい事

どちらを選ぶかと聞かれたら
僕は前者を選ぶ、もちろん後者も否定はしないが

何故かはよく分からない
それは多分多くを学べるから
そこから這い上が ....
耳の聞こえない少女は
街中の人気者です

街の人たちは
人には言えない汚い言葉を
ここぞとばかりに少女にぶつけます

シンジマエ
アバズレバイタ
ジゴクヘオチロ

 ....
明け闇に稲妻
白い栞のように

風は慌ててページをめくる
朝を探している


井戸につるべは落とされて
鏡が割れるように
宝石が生まれるように
しぶきは上がる

あたたかい頬 ....
かつて潔く閉じた手紙は風を巡り
伏せられていた暦が息吹きはじめている

朽ちた扉を貫く光は
草の海を素足で歩く確かさで
白紙のページに文字を刻みはじめ
陽炎が去った午後に、わたし ....
ぼくの 住む 土地で

自然に ひぐらしの 声を 聞いたのは

10年も むかしに なる

それは かぼそく いっぴきの 系譜が

つづいて 啼いて いたのだ けれど

 ....
生田 稔さんの自由詩おすすめリスト(1456)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ステラマリス- 石瀬琳々自由詩25*07-10-28
月をついばむ魚- 渡 ひろ ...自由詩30*07-10-28
秋、さすらい- 恋月 ぴ ...自由詩25*07-10-26
なんでもない一週間- 小原あき自由詩36*07-10-26
- 木屋 亞 ...自由詩1*07-10-25
秋、くちすい- 恋月 ぴ ...自由詩26*07-10-20
散歩にて- 北大路京 ...自由詩10*07-10-16
秋、ふたたび- 恋月 ぴ ...自由詩28*07-10-16
流れ星、見えない- 風音自由詩5*07-10-15
このホテル- 吉岡ペペ ...自由詩107-10-15
銭の花- 恋月 ぴ ...自由詩34*07-10-3
凸凹(ひとつ)- LEO自由詩18*07-10-2
うそ- 恋月 ぴ ...自由詩29*07-9-29
誰かが去ったあとを見る- モーヌ。自由詩25*07-9-14
僕と結婚- udegeuneru自由詩2*07-9-13
たゆたい- 宮市菜央自由詩3*07-9-13
444、999- むむ自由詩107-9-11
携帯の着信音は猫ひろしの声_らっせいらーらっせいらー- P.B.自由詩307-9-11
今日の箱- 乱太郎自由詩16+*07-9-11
みつ- 美月朱恋自由詩107-9-11
せせらぎ- Rin K自由詩24*07-9-11
天国の子どもたち- モーヌ。自由詩16*07-9-7
おれも女に生まれたら、ワンピース着てみたいな- わら自由詩27*07-9-7
秋のぶらんこ- 石瀬琳々自由詩33*07-9-5
うめぼしの秘密- 恋月 ぴ ...自由詩42*07-9-3
- 西平よし ...自由詩2*07-9-3
聾唖の少女- なかがわ ...自由詩2*07-9-3
彼女は一冊の詩集を抱えて- ふるる自由詩26*07-9-1
日付を打たない手紙- 藤丘 香 ...自由詩62+*07-9-1
ひぐらし- モーヌ。自由詩14*07-8-31

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49