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ひとつまみで
一生を切られてしまう虫けらは
気の毒だがね
わたしら人間の縄張りに
勝手に入り込んでしまったのが
運のつき
虫けらと
わたしらの共通点は
命のあること
早い ....
春、のような水脈を
五線譜に記したく
て
少年は
夜を鏡でうめ尽くす
そして、
怯え
る
柔らかな
こころに角が
生えるとしたら、
それは
芽吹いたばか ....
ひよこを食べる猫がいて
あるときひよこが
噛みついた
それからひよこは
猫を食べたり
ときどき親を
食べたりも
する
※
ひよこをだます猫がいて
おかげでひよこ ....
ありのままに
よごれていけたら、いいね
きっと、
すべてを
にくめぬように
そまればいい、
ただ
たとえ
だれかが
よごれ、とよんでも
それはかならず
うつくしい ....
わたしの母が病に倒れたとき、
もう、
何年も昔のことだけど
わたしの母が病に倒れたとき、
わたしの
不安や曇りや
行き場のない怒りを
おまえはどんな思いで聞いていただろう ....
わたしに幸福を、と
願えることの その幸福を
わたしは いくつも
置いてきた
たぶん、わたしたち
水槽のなかに
生きている
そこは程よく窮屈だから、
ぬく ....
つまずきなさい、
何度でも
ほんとの意味のつまずきに
出会うときまで
何度でも
傷つきなさい、
何度でも
深手のつもり、で
いられるうちに
癒しのすべが
....
きみに降る雨の日を
ぼくは知らない
いちばん、
知らない
余地の
あり過ぎることが
迷子という方角を狂わせて
ときどきぼくは
ひどくさまよう
ついつい ....
鎖骨の
においが
こぼれ落ちたら、
さかなのゆめに朝がくる
ことば未満の愛を交わして、
ゆっくりとたしかめる
てあしの記憶
水の
においの
シーツを背中に
....
ときの
残り火を
消すように
ゆっくり
無言は敷き詰められます
夜の鏡を
おそれた時代が
あったはずですね、
なにも語らない目も
十分に言葉であ ....
散らばりながら 宝石は
その名を きれいに
縁取って
なお美しく
ひとの手を とる
散らばって ゆく
こころのそとで
おどりはいつも
鮮やか だ
....
満月が
飽和してゆく
そっと
するどい涼しさは
船乗りだけの
うろこです
ただ一言でかばわれて
消え入ろうにも
悔やまれて
丸みを帯びた
涙の甘さに
....
おもてはどこですか
みぎは
ひだりは
うらがわは
問いかけるほど
しずかになるから
物言わずには
いられない
すぐにも
あしたは来るけれど
ちいさな点 ....
もう
どこにも帰れない
そんな気がした夕暮れは
どんなことばも
風にした
ながれる雲の
行き先はしらない
突きとめずにおくことが
しあわせだとは
....
別れの時刻を知ったとき
ひとは優しくなる
すなおには
明かせなかったこころをもって
朝はかならず来るのだと
ようやく夢は
ここから
近く
ありがとう ....
ふと気がつけば
後ろ手の冬
雪の匂いも薄らいで
それとは知らず
陽をまとい
季節は
追い越せないものだとばかり
待ち続けてきたけれど
いつの間にやら
景色は流れて
....
くちびるは濡れるから
ことばもいつか
濡れてしまう
めぐみと呼ぶには
砂ぼこりが多すぎる
古びてゆく壁に耳を寄せたら
わからない音だけが
あふれて
古びていたの ....
水が割れるのです
いま
指先の銀の引き潮に
水が
割れるのです
うなじを笑い去るものには
薄氷の影の匂い
たちこめてゆきます
たちこめてゆくの
です
紫色の ....
生田 稔さんの千波 一也さんおすすめリスト
(18)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
みかた
-
千波 一 ...
自由詩
5
15-11-19
星祭り
-
千波 一 ...
自由詩
4+*
10-2-1
ひよこ
-
千波 一 ...
自由詩
8*
09-2-18
ありのままに
-
千波 一 ...
自由詩
21*
09-2-6
■千羽鶴
-
千波 一 ...
散文(批評 ...
3*
08-12-3
わたしに幸福を
-
千波 一 ...
自由詩
6*
08-12-1
つまずきなさい
-
千波 一 ...
自由詩
21*
08-11-19
柑橘
-
千波 一 ...
自由詩
8*
08-10-20
プロミネンス
-
千波 一 ...
自由詩
24*
08-8-11
夜露
-
千波 一 ...
自由詩
5*
08-8-10
おどる宝石
-
千波 一 ...
自由詩
5*
08-7-29
銀食器
-
千波 一 ...
自由詩
9*
08-1-10
輪をなぞる
-
千波 一 ...
自由詩
22*
07-5-30
はぐれ水
-
千波 一 ...
自由詩
26*
07-4-27
ひとは優しくなる
-
千波 一 ...
自由詩
18*
07-3-6
春風を凌ぐ君
-
千波 一 ...
自由詩
27*
07-3-6
遠雷
-
千波 一 ...
自由詩
20*
06-12-20
十六夜
-
千波 一 ...
自由詩
19*
06-8-24
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