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東京に来ると
いつも雨降りでうんざりする

駅前のコンビニで買った
乳白色のビニール傘に
雨粒がボトボトと落ちてくる

東京メトロ
丸の内線で一駅
銀座まで
その短い時間でメールを ....
あまりに授業がつまんないから
後ろの方の席で
寝たふりしていたんだ

そのうち授業も終わって
学級委員の相馬君が
「起立」って言って
みんなの立つ音が聞こえてきた

それでも ....
私の心の悲しみは
あなたがいないと鳴く小鳥
私の心の悲しみは
いつまでたっても止まぬ雨

私の心の悲しみは
ひとり寂しく見る夕日
私の心の悲しみは
寄せては返す波の音

私の心の悲 ....
雨 止んで 病んで

明かりのないへや うずくまって
ちっちゃな ちっちゃな
おもちゃのぴあの きみはかかえて

雨 止んで 病んで

煤にくるまった息 成増四丁目の音色
きばんだ白 ....
世界の中心はマントルだという事実に
ぼくはすこしだけ救われたような気がする
目をこすって目ヤニを落とすと
朔ちゃんとの思いでもひとつずつ
オノマトペでも表せない音で
それはあたり前の日常のよ ....
モノクロの額にうすく伸ばした極彩色をはめ込んでゆく
混じりあったあとにできた灰と銀だけがぶれ
ほの暗い海月の夢が姿をあらわす

ゆら、ゆら、ほてん、ふらほてん
きみを許す

砂漠と深い森 ....
マンホールを開けて
すっぽと中に入った

地球を抜けて
ずっと抜けて
だんだん熱くなって
手足が溶けて

胴体と頭が
どろどろになって
固まって
真っ黒になった ....
彼の歌う声に
やっぱりベティが一等だなぁ、と思う。
彼にそう言う事は出来ないのだけれど
やっぱりそう思う。
いつまでも同じじゃいけないのだと
判っては居るのだけれど。
多分、僕が一番認めら ....
彼女とは病院の待合室で出逢った
小さな体に大きなヘッドフォンが目立ってた

彼女は僕に素敵な音楽を聴かせたよ
僕にとっては彼女が素敵だったけど

祖父にもらったサイドカーに ....
自由に詩を書く
体が風に煽られてTシャツが風船のように膨れ上がる
飛び上がる
静止して
世界を眺め回す
笑顔になって空を見上げる
降るような星の夜空を手に握ったまま
彼方を見つめる
詩 ....
小さな渦にあめんぼが脚を取られていた
男は意味も無く泣いていた

空は薄く曇り
まるで世界中が白い
銀色に染まった朝の事である

コトコトと煮えるシチューの湯気に記憶が奪われていった
 ....
鬼がやってきて
かくれんぼをしようと言った
僕たちはちょうど
何をしようかと考えていたところなので
いいよ、いいよと
鬼に賛同した

鬼が百まで数えている間に
僕は境内の ....
「加藤のヤツ、やにを塗ってないバイオリンみたいになっちまった」
三上の靴紐がゆっくりと結ばれてゆく
まっさらなカセットテープを再生するような精神状態の時は
靴紐を結んでいる味がしない
そしてそ ....
ネズミもどきの尻尾を付けて
尻を振る お遊戯会
一人だけ身体の色が違うからと
恥ずかしながらも 引きずり出される


何を歌えばいいかわからない
というよりこんな歌は知らない
だから
 ....
ココハドコダ

雨が降っている
気持ちいいぞ
もっと降ればいいと
空を見上げて

太陽はあまりにまぶしくて
手をかざすと色が失せ
黒い輪郭に透けた悲しみが揺れる
だから ....
学校にいって

昨日のドラマとか

誰が誰を好きだとか

どーでもいい事友達と喋って

毎日あきないなーって思う

たまに一人になる

どうしても俳優のオトコノコには興味ない
 ....
街頭にて老けた青年は紙袋を両手にぶら下げていた
今日買うはずだったモノをどうしても思い出せない
記憶力の低下を彼は極端に恐れていた
忘れたモノの数も忘れていた
誰のための買い物かも
記憶力の ....
夜はせばまり
夜はひろがる
粒と浮かぶかたちと唱と
妨げを泳ぐ轟きと尾と


波の終わりとはじまりに
砂の言葉と花火があがる
水からひろいあつめた羽と
貝のかたさの音のつ ....
はじめてだ

人生上はじめてだ

時間とまってくれ、思たんわ

みんなから給料二万とったら

百万か、けっこう集まるな

月給百万あったら優秀なん来るやろ


ぐうで殴った ....
ひとりで食べる夕食は
いつものように
電子レンジでチンして3分

たった3分
それでも3分

どうにも待ちきれなくて
電子レンジの前で腕組みしながら
ながめるタイマーは
永遠にカウ ....
高層建築物の根元に椿が凍結している

定義されてしまった人間
表面は奪われてゆく
相互関係は失われるままに断片化されてゆく
体温のある調度はあるいはパック詰めされた精神

光沢のある闇が ....
死んだ魚のような
目をして
生きるエヴリデイ

 

舌が干からび
あう あう ああ
猫が絡まり
にゃあ にゃあ にゃあ

 

ほれ、
おまえの好物ぞ
喰え 喰え
目 ....
「僕の知らないところで音が生まれ、消えてゆく、それが悲しくて」
水がしょんぼりと肩を落とす

喫茶店の2階テラスで
心臓の鼓動みたいに
雨粒が弾ける
音が聞こえない
窓のむこうのことだか ....
汚れた雨が蹂躙する街角で
傷をかばいあうために手を繋ぐ
傘を持たない日だけ、どうしようもなく
君の手があたたかくて
切れた指先が痛みを増した

僕の手は
どんな温度で君に ....
きみの居ない俺なんか
減塩醤油だ
味気ないので取りすぎる
身体壊してさようなら
出し巻きはそのまま食べたほうがいい
でも俺はきみのほうがいい

卵白を棘が立つまであわ立てて
恋するメレ ....
星の涙が、たまに零れ落ちてる。

誰にも気付かれないように。

出来るだけ静かに。

そっと、

すーっと。


もしも、その{ルビ一滴=ひとしずく}を見付けられたら。

星 ....
 
ざわざわと
海がなく
深い碧を
潜った先は
真っ暗で
見失ったきみのこと
もう
探せない
 
それでも
なくのだ
欠けている
欠けている
奥底から
誰かが叫ぶ
さす ....
私の中の空が、
ひっそりと雲に寄り添って
涙を流している
 
綺麗な星を散りばめたのに
黒いシミはみるみる広がって
(私は何になる)
 
 
あっけなく夜になって
小鳥のさえずりは ....
耳に雨音
瞳に滴
触れるたび
肌はやわくなってゆく
身じろぎもしないで
硝子一枚に隔てられて
雨に囚われているのだろう

雨を除ける力など
もってはいないから
ここでじっとしている ....
良く頑張っているよね

そんなふうに
自分を褒めてみるのは
なんだか
むなしい気がする

お馬鹿さんだからなあ

そんなふうに
自分を卑下してみるのは
どうしてなんだろう
ふぅ ....
生田 稔さんの自由詩おすすめリスト(1465)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
東京の愛人- 大覚アキ ...自由詩307-7-25
Loop- 優飛自由詩14*07-7-25
私の心の悲しみは- 未有花自由詩27*07-7-25
シの音- 土田自由詩307-7-25
世界の中心はマントルだということ- 土田自由詩607-7-25
くらげが触れてしまった鮮やかな未来- 土田自由詩407-7-25
地球の裏側- なかがわ ...自由詩8*07-7-25
銀色のくもの巣と- プル式自由詩6*07-7-25
■■■__無限の谷の恋人たちor空っぽのバスタブ__■■■- じゃんじ ...自由詩207-7-24
涅槃インテリゲンツィア- 円谷一自由詩2*07-7-24
黎明の空に浮かぶ光明は儚い- プル式自由詩5*07-7-24
かくれんぼ- なかがわ ...自由詩7*07-7-24
イルミナ- 一般詩人 ...自由詩2*07-7-24
燃えかすルーツ- こうや自由詩2*07-7-23
濁流- shu自由詩507-7-23
つまんないのに!- Itha自由詩307-7-23
青年と紙袋- 肉食のす ...自由詩307-7-23
みどり_よびこ_Ⅳ- 木立 悟自由詩807-7-23
われなべにとじぶた- 吉岡ペペ ...自由詩107-7-22
くるり- 恋月 ぴ ...自由詩39*07-7-21
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生き地獄- アラモー ...自由詩207-7-17
ピカロ(水のこと・その2)- 一般詩人 ...自由詩2*07-7-17
雨やみを待っている、僕ら- Rin K自由詩37*07-7-16
きみ- アマル・ ...自由詩107-7-16
創書日和「星涙。」- 狠志自由詩307-7-16
鳴海- 葉流音自由詩107-7-16
雨のち自分次第- 杏子自由詩207-7-15
紅い魚- LEO自由詩34*07-7-15
- 恋月 ぴ ...自由詩35*07-7-15

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