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銀髪の男はガラス張りの骨組みに四肢貫かれた死のイメージをしていた
青ざめた倉庫街で
少年が自慢の「戦闘機」で痩せた犬を追い回していた
青い塗装のマイクロサイクルで
よう、くそガキ
....
犬猫とは違うことぐらい
判っているよ
※
でもね
薄汚れた服でサンダル引き摺ってた女の子
大切にしてもらっているのかな
パートのお母さんと
いつも家でタバコ吸っている男の ....
つめたい指で そっとすくって
両手の隙間から バイバイ
おばあちゃんのエプロン洗って
ごめんなさいって返しにいくの
でておいで 今日の太陽
あなただけが正しいのかもね
ここでの全てが終 ....
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鯨にある指先(地上)の記憶のように
人間にも忘れてしまった記憶がある
それはsora(翼)の記憶
身体の奥にある翼(骨)の記憶を頼りに
背 ....
出棺を待つ君は安らかな表情で
首筋にあるべき索状痕は目立たぬよう化粧を施され
凄惨な最期を遂げたようには見えなかった
呼びかければ目を覚ますのではとか
冗談が過ぎたかな
頭を掻きながら棺 ....
べつだん躊躇ったりすることもなく
無造作に引きちぎった胸元のボタンを手渡してくれた
「ありがとう」
「礼なんていらないよ
こうするものらしいしさ」
恥じらいをみせれくれれば可愛い ....
午前2時、パブ。
カウンター、酔ったマスター、酔った女、酔った男、酔った僕。
僕は誰かのタバコに火を点けて呑んだ。
グラッときた。何杯か呑んだ焼酎より回る。
タバコをやめて1年と1ヶ月 ....
この坂道は君とともに上った坂道
ふたりして登坂の辛さにあえぎ
君の差し出した手のひらの熱さに驚きながらも
未来への扉が垣間見えたような気がして
したたる汗の交わる戸惑いと
きつく握り ....
悲しむを一緒に感じたなら
それを足場に踏ん張れる。
その上に積む 悲しむの在り様は
枝葉末節まで合わせなくていい。
それでも
土壌になってるはずの気持ちは
一緒に探れる。
探りつつも生ま ....
ステンドグラスの厳かな光によって
綿埃の浮遊がみえるのに
ライブの結露は消えている
カルマの酷な風にあやつられて
エロスの逍遥があったのに
タナトスのサインは消えずにいる
いま そ ....
沖縄出身らしいコンビの片割れ
何言ってるのか聞きづらいんですけど
それとは違うんだよね
*
前を向くってさ
結局のところ、そう言うことなんだと思う
しつこいぐらい諦 ....
{引用=
+
とても固い結晶が
流水よりも早く融けるのを見た
蒸発したあの人の姿は
あの人以外の誰も知らない
釣竿を垂らして
静かな時間と彼方に見 ....
私はなるだけ真面目でいたいと思っています。
やさしい人に憧れそういう風になりたいとも思っています。
そしてややこしい事はきらいです。
生活に困窮した友人と話していました。
彼はつらいつらい ....
ちびっ子がちびっ子だった頃
男の子は半パンにランニングシャツ
女の子はノースリのワンピとかで原っぱを駆け回っていた
いじめっ子、いたことはいたけど
みんな等しく貧しんだって思いでお ....
ただ 紺 としか言いようのない色の
ベニヤのようなうすっぺらい壁面の上に
サビだらけのトタン屋根がふわりと乗っけられている
建物そのものが 甘く針金で結わえられて
地球の上に ふわりと ....
布団を重ねる順番で
保温力がちがいます。
もしくは同じであっても
皮膚に触れる布団の面において
肌触りや素材が原因で
体感温度がちがいます。
しかしそれは寝入るまでの感覚でありまして
寝 ....
山が燃えております
勢子が駆けております
楽しいばかりで得た物は帰り道におきます
あんたなんと思いよ
私の運ぶものよ
稗粟を炊いて帰り道で食べます
病が流行っております
人も死ん ....
誰も知らない物語
みんなが笑ってた話で ひとり笑えなかったこと
みんなが馬鹿にした話を ひとり聴き込んでたこと
くだらないって 誰も信じなかった話を
今でも信じて ひとり旅に出た
名 ....
ペットボトル栽培の並んだ
彼女の菜園を見つめる
二匹の猫が
僕の気配に、耳を動かした
機械式の右手を上げて
敵意がないことを示す
猫はこちらを見ていない
夏の予行演習
あと10 ....
迂闊に触れてしまえば今にも砕け散りそうな眺めを1470回
薄くなった頭皮のその奥からぼんやりと嗅ぎ取りながら淡々と
身に染み渡る様をうれしく思い消える灯のその時を痩せ細った
偽りの存在が眼下に広 ....
なんにもわからない
でもわかったフリをする
そうやって 人は大人になる
大人になった フリをする
でも だれも わかっちゃいない
初めて大人のフリをして
大人のフリをした人に認 ....
長身の竹の子で つくった竹馬
すなわち竹の子馬で
竹の子馬して遊んでいたら
しなってしなって
びよんびよん
酔いまして 吐きました
そして ....
【ダークロード】
歩み行く道は渇いたアスファルトの上
先のないどこまでも果てしなく続く道
振り向いた昨日は全て流され
....
お疲れさま♪
優しく声をかけたいのだけど
つい嫌味な言葉なんかを付け加えてしまう
どうしてなのかな
額に汗かいて努力したのはあなただし
わたしは洗い物とかしながら眺めていただけ
....
いちばん大事なことは何か答えるのはむつかしい。
例えば愛は大事だけれど愛だけではなんだかなぁ。誰に向けられたどんな愛かも問題だし。
でも愛だけっていうのは凄いかも知れない。いやそんなの有りえるのか ....
言葉には温度があって
軽々しかったり 重々しかったり
しらじらしかったりするという
かき言葉に
それだけの意味を私が込めたとして
どの線からもそれは滲んではこない
私の指から離れた ....
あんなところまで
かけあがってゆく脚力があった
なんて、知らなかった
あれが
かけのぼってゆく波のペニスだったなんて
美しい波形
コバルトブルー
夏の日に ....
身体を澄ませて
夜が囁く言葉に
精神を傾ける時
無限に広がる天球から
探していた答が
静かに降りてくる
五月の真夜中
足元の地球が緩やかに回転する
天恵 ....
小さな身体に大きな笑顔が際立っとる。
その勇姿に何度元気をもらったことか。
黄金色のロケットが飛び立った島から
宇宙まで届かんばかりの希望を持って
あっちこっちで優しくし過ぎてしまい
い ....
雑草のようになりたいと思いました
何処に逃げても
ストレスって奴は
ホントにストレスって奴は
鬼のように
しぶとく追いかけて来ます
どうせ捕らえられるのなら
....
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