人ってきっとドロドロしてる
液体たっぷんが人なんだ
皮膚でささえていなくっちゃ
こぼれてみんな溺れてしまう

たいていそれはいやな言葉
いやな気持
キタナイ
引き金になって

アフ ....
むかし
愛されたら世界が変わるとおもっていた

愛し合うのは
ひとつになることだとおもっていた

でもぜんぜんちがった
愛されるのは
自分は世界にひとりしかいないと思い知ることだっ ....
 
 
背中が砂漠のように痒い
掻いた手を見ると
爪の間に砂が詰まっている
山高帽の男が笑いながら
建物の扉を閉める
短い一生の
一日がとても長い
 
 
フランス語でリフレインのことらしい。

花の名前かと想像していた。その花言葉が「終わりのない言葉」なのではないかと。

たしかに「反復」は世界の基本かもしれない。

『さよならの夏』 ....
得意げに作ったものが
ゴミだと
いわれなくても
おもったときは
どうなのか

最近つめたいのは
同棲しているから
じなりがしないじしんが
やってきた

ああ
こういうことだったのか

じなりがしないじしんが
やってきた

ただゆれるだけで
つなみもこないじしんが
センチメートル、ミリメートル
なんでもいいから測りなさい
ああ神さま、仏さま
定規はうちに置いてきた
あたしは定規を忘れたの

あたしの隣の男の子
吾は戦国武将なり
いざセップクつかま ....
女は
口汚く
男を罵っている

酒のいきおいか
それは
女の本心か

しなやかな体つきとは
反して
雨が降った後の

コンクリートのように
舐め上げたら
舌から血が流れ ....
 

レストランがあった
メニューのないレストランだった
テーブルクロスがなかった
テーブルも椅子もなかった
シェフがおらず
給仕もいなかった
屋根はなく、壁はなく
建物すらなかった ....
青らむ、夏の
わたしの首すじ に
風がひそかな挨拶をおくる


揺れやまぬ草の穂先のいじらしさ
痺れた指でもてあそびながら
あなたのことをかんがえる


青らむ、人の
まなじりの ....
愛するってなぁに?
全部包みこむこと

雨はすべて濡らす
どんな闇でも

目を伏せる君の
後ろになにがあろうと
私がそれに惑わされなければ
エイエンは奇跡じゃない

霧のように優 ....
ひとりじめする贅沢と
分け合える幸福

ナナ、ぼくたちは、
ひとりでは幸福になりにくいみたいだから

壁の白さに飽きたら
青空のしたに降りといで

ナナ、
世界は用意されて ....
おとなが
こどもをもとめて
在りし日をおもう間が
すぎていく
ねんれいを知るには
かさなった時を精算するより
ひふとかほねとか
みのまわりのせいりをして
自称せいぶつがくしゃのつもりで ....
良質の音楽の
流れるラジオ
ありがちな詩集片手に
窓際座る

シュンタロウ氏は
宇宙人のようだ
リュウイチ氏は
格好いい酒呑み

マーシー氏は
詩をよむに違いない
ヒロト氏 ....
くれよんの中でも
はだいろがへりやすい
おさない頃は
けしきよりひとをかきたくて
いっぱいいっぱい
はだいろをつかうけど
あれはなにいろだっけ
怒られるような
名前のくれよんは
なに ....
 
 
生温かいザリガニが
真夏の都会を歩く
いたるところから車や人や
ラッパの音が聞こえてくる
そんな暮れ方である
炭酸水を買ってくるように言われ
下働きが走る
近道のフェンスを越 ....
ずっと夕暮れの町で
よく
眠れないなら
おばけにあいにいこう。

廃工場に集まって
拾ってきた猫に
ミルクをあげたら
おばけにあいにいこうよ。


凶暴な僕らに
怖がらないで
 ....
君が教えてくれた
僕はねじれていると
苦しそうに身をよじる
君の姿は

細いけど強いもじ
いっぽんのもじ

人はひとり苦しんで
ねじれてゆくうち
いっぽんのもじになり
想いを奏で ....
あなたの笑う顔には
不思議な海が広がって
水平線を目の前にした時のような
永遠がそこにはあったのです

(永遠なんて
信じていないくせに   )
あなたの顔には永遠が広がって
わた ....
カレーにかびが
ういていたので
かきまわして食べた

わたしは
いったい
どのくらいのかびで
出来ているのだろう
セックスのあと
べたべたしたキスをくれる男よりも
冷えたビールを寄越す男のほうが好き
もしそれが
火傷しそうに香るコーヒーだったら
きっと愛してしまう

セックスの前に
愛を口にする男 ....
靴はかるくて
空は青色
人もまばらな
枯れた海辺で

飴玉がわりの太陽を
半分こして舐めながら
横切る不幸を指差して

かなしい色を
指にともして
柔らかい絵を
ふたりで描 ....
雑誌の記事を鵜呑みにして
夏を代名詞する都道府県を
アバンチュールの篩いにかける。
クーラーを27℃辺りに設定し
冷気をどうにか扇風機で拡げて
缶と鳴るビールがごきゅごきゅと
食道を通 ....
騙したりしたい
真実だよと言って抱きしめたい
永遠にと言いたい
終わりなんてこないと言いたい

ずっと一緒だって言いたい
どこへもいかないって言いたい
冷めた目をかくして
熱く抱きしめ ....
祝祭をかたどる歌が
背面にひろがる
真っ黒の水面に
跳ねる

雨を待つ暗がりの眼窩から
月がふたつ
とろり、
こぼれおちて
まぐわう男女の
たかまりゆく濃度に似た
風がとても ....
リモコンで
操作するきかいの中で
おどらされる主人公
ゲームといえども
そのせかいは枠の中
飛び出してしまえば
バグだと言われてしまい
不正物あつかい
リモコンで
操作するじぶんの中 ....
 
 
ビルの隣にビルが立っていた。
ひどく咳き込んでいた。
ビルは私に煙草を請うた。
煙草は吸わないのでその旨を告げた。
ビルの隣に建っているビルに入った。
壁の薄汚れたビルだった。
 ....
それにしても悲しみを表にださないから
日に当たって涙が乾くこともないんだ

どんよりとした空気の中
咲く一輪に癒されるような
これはその花の内面に直結している
  
 
辞書を落とす
ページがめくれて
言葉が次々と
空にむかって
飛んで行ってしまう
真っ白になった辞書を抱えたまま
駅のある方へ歩く
今日話そうとしていたことは
正確な意味 ....
にっぽんをさがしに
おおきなまちにやってきた

おなじふるさとから
おなじくにをさがしに
このまちへ
じぶんをさがしに

あるひとは
まちのひとになり
あるひとは
ま ....
草野春心さんのおすすめリスト(1173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヒトのカラダ- 朧月自由詩411-7-14
バージン- はるな自由詩611-7-13
一日- たもつ自由詩511-7-12
明日の愛_それはルフラン- A-29散文(批評 ...1*11-7-12
冷たいのは同棲しているから- 6自由詩211-7-12
遠い震源- 小川 葉自由詩311-7-10
あたしは定規を忘れたの- K・フラ ...自由詩311-7-10
- 長押 新自由詩3*11-7-8
レストランがあった- たもつ自由詩611-7-8
青らむ、- 石瀬琳々自由詩30*11-7-7
お茶をどうぞ- 朧月自由詩111-7-7
分け合う- はるな自由詩311-7-5
かえるおとな- 中川達矢自由詩5*11-7-4
ラジオと詩集と窓際と- シホ.N自由詩7*11-7-4
はだいろのいろ- 中川達矢自由詩8*11-7-4
都会の暮れ方- たもつ自由詩911-7-2
おばけ- 昏(ヤッ ...自由詩5+*11-7-1
ひとはねじれた線になって- 朧月自由詩311-6-30
ビル街に覗く水平線- c自由詩1*11-6-30
かび- はるな自由詩411-6-29
愛とか- はるな自由詩511-6-28
空は青色- はるな自由詩411-6-28
僕の夏- 電灯虫自由詩4*11-6-28
望まれて生まれなかったのなら- 朧月自由詩411-6-27
にじみ出す夜- 橘あまね自由詩1511-6-27
せかいのせかい- 中川達矢自由詩2*11-6-27
ビルのこと- たもつ自由詩411-6-26
一輪と- 長押 新自由詩3*11-6-26
説明- たもつ自由詩611-6-25
日本- 小川 葉自由詩511-6-24

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