夜が痙攣して朝を産む
吐息が凍って花びらにしがみつく
道路が疲弊して流れ去る
その永遠の一瞬に
愛している

完璧に混ざり合う水と油
緑の血の妊婦
指のないピアニスト
その不可能 ....
すきじゃないのに
すきなふりしてたから
かなしかったよ

すきなのに
きらいなふりするより
ずっと
そらがそまるみたいにあかくなって
あいづちを打つ
細い足首のレース
あのとき
きみのことあいしてしまえばよかった

あおいくらいに高くわらって
てのひらを打つ
人形みたいな首筋
あの ....
せんをかく
まるをつくる

熱気のむこうで
たちすくむ かげ
すべりおちる液体

したくてした
それから
気づかずおちた

わたしのからだを
たべてくれてありがとう

 ....
 端的に言って量が多い、ネットにある現代詩てのは。現代詩フォーラムだけでも、数えたことないけど何作あることか。で今の現代詩フォーラムでは、その中から作品をより分けるシステムがろくに整っていない。書いた .... ふと君と出会ったので
なにを思ったのか
結婚する気になってしまい
程なくして言葉に出してしまい

ふと言葉に出してしまったため
なにを思ったのか
結婚することが現実的に思え
程なくして ....
なんでもないことで
ペンを走らせている

愛のなかで

書ききれないものを書こうとしている

そんなにたくさんの
想いがあるわけじゃない

数えられないほど
弱く
ピンでとめて ....
日差しのなかで
生きた時間が
歩く 歩く 歩く
ひとつひとつのリズムが

あたたかい血の
海の 彼方の
遠くて近い場所で

地下鉱脈の
その少し先で

ひとつになり
大地に雨 ....
ザラザラとした夜があける
胃液、精液、血が溶けあい、朝陽のなかにまじりあう

永遠を走りぬけるためには
この路地という路地を 誰も起きてこない間に
疾風のように駆け抜ける必要がある

朝 ....
 
 
○父

窓から庭のブランコを
眺めることが多くなった
あれにはもう一生分乗った
と言って
時々体を揺らす
背中が
押されるところではなく
支えられるところとなってから久し ....
 
会議室を人が歩く
金属や樹脂などでできた
冷水機のようなものがあって
その向こうに浜松町が広がっている
どこまで行っても僕には体しかないのに
ポケットに突っ込んだはずの
手だけが見つ ....
紙に書く言葉を選び
心の住む所を明かす
季節の中 暦に書ききれない
熱と冷気がある

何度も歩いた生家前の道
しだいにその回数が追いつく
婚家前の道

道すがら挨拶をかわした人々
 ....
そうだ、中三のとき

愛について、いつも考えていた

こころの灯、なんて題名つけて

愛について、ノートまでつけていた

母が死んで整理していたら

耕太郎関係、って書いた段ボール ....
県道に戻ると
職員が猿を駆除していた


何ですか
このアンテナみたいなの


んとね
畑が荒らされてさ
人にきこえねえ音出して
猿をいやがらせてんだ


そうですか
ど ....
でも愛してるといわれないと弱く感じるのはあくまでも勘違い

愛してるといわれたからって強くなれたらうれすぃ−けれど

愛してるといったら途端に恋人が強くなってしまったら

愛してた人が変わ ....
羊とシーソー遊びをすると
いつも重い方が沈みました
両方が沈まないでいるのは
とても難しいことでした
わたしはまだ
言葉をよく知らなかったのです
 
 
+
 
 
眠れないとき ....
 
 
コインロッカーの側に
コインロッカーがあって
そのことだけが
片隅のようなところで
どこまでも続く
何もない、の人が
鍵を開けていく
と、少しずつ
指はあやふやになり
僕 ....
たっぷりとあふれんばかりに湛えて
こぼさないように歩く
ネットの海に棲む詩人が紡いでいる
いつまでも色褪せない
磨きこまれたナイフ
のような綴りに痺れ
少しでも掬い取ろうとつかんでも
手 ....
あの樹の陰に隠れているのはだれ
さびしそうに
じっとうずくまって
耳をふさぎ 目をふせて
なにを怖れているの だれが恐いの

だれひとりいない森のなか
こんなに静かで
鳥のねひとつ聴こ ....
かみさま って
ひらがなで書くのは反則だ
世界 ってやつをひっぱり出すのも
ルール違反ってことにしよう

そこから
おれたちはまず
書きはじめなくてはならない

雨上がりの
濡れた ....
雨の名残は道の脇だけ
夏の名残は枯れた茎だけ
出した手紙の返信気にして
閉じたまぶたに弱気が群れる


携帯電話をいじくっていると
未整理のアドレスで肩が凝る
慣れた名前を ....
二人で作りあげた数式の右辺を
ある日失ってしまった

左辺とイコールだけで
成り立っている数式を見て
きみは笑う

だから
真夜中に起きた僕は
左辺を消しゴムで
消しておい ....
妻と相談して
家にエレベーターを取りつけることにした
けれど、取りつけた後で
この家には二階も地下室も無いことに気が付いた

ボタンを押すと
チーン
と音がして扉が開く
上にまいりませ ....
草野春心さんのおすすめリスト(1173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
吐息- はるな自由詩310-4-2
かなしい- はるな自由詩310-3-23
レース- はるな携帯写真+ ...110-3-18
おしょくじ2- はるな自由詩410-3-18
【批評祭参加作品】死蔵作品を救うのは批評じゃない- KETIPA散文(批評 ...8*10-1-13
情歌(ジョーカー)ー中二階の六畳間ー- ……とあ ...自由詩26*09-10-25
- 夜明けま ...自由詩209-10-18
正午- 夜明けま ...自由詩209-10-17
眠らない夜に生き残るために- 夜明けま ...自由詩409-9-26
家族- たもつ自由詩4909-7-3
- たもつ自由詩33+08-10-3
大地がみている- 砂木自由詩29*08-9-7
愛について- 吉岡ペペ ...自由詩2708-8-28
- 構造自由詩9+*08-8-11
愛してるの響きだけで強くなれるならドラゴンボールはもっとすご ...- 短角牛自由詩608-7-25
- たもつ自由詩3208-7-22
コインロッカー- たもつ自由詩8*08-7-6
ネット遊泳- 渡 ひろ ...自由詩23*08-6-10
森のなか- 夜明けま ...自由詩308-1-23
希望- 大覚アキ ...自由詩2608-1-16
ごらんよ、呆れかえるぐらいあざやかな朝じゃないか- ホロウ・ ...自由詩16*07-10-20
数式- たもつ自由詩1907-2-2
世界エレベーター- たもつ自由詩3903-10-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40