しをかいている
ゆうこくの
まどべで
しをかきむしって
ちがすこし
にじんでいる
いたくはないので
うたいます

にじがでていた
ひるまの
なまぬるいくうきを
ぬぎさって
 ....
はじめて情事を体験したときそれは情事じゃなかった。情事と交尾はちがうことだとすぐにわかったし、わたしの体験するそれが情事ではないこともすぐにわかった。だから早く子供を作ろうと思った。交尾ならば結果をつ .... 言葉は語られてしまった
壁は塗られつくしてしまったし
すべての曲は奏でらてしまった

実は結ばれてしまった
手紙は読まれてしまった
靴は履き潰されてしまい
皿は磨かれてしまっ ....
ひとつになろうと
ひとはいうけれど

わたしたちは
はじめからひとつなのだ

それなのにひとは
ひとりになるために
ひっしにいきているようだった

ひるもよるも
きせ ....
窓辺に置いた
籐の椅子(エマニエル夫人みたいな)にもたれ
あなたはM字開脚してた
挑発的でエロエロな気配を
全身に漂わせ

わたしの視線は
当然のことながら
その部分に注がれ
目を凝 ....
目がさめて
自分が変わっていないことにがっかりする

今日は曇り空で
少しひんやりしている
まるで
太陽だって疲れてるみたいに

癒されたいと願うから
だれかに優しくしたい
そんな ....
それから
すこしだけはなしをした

核心の
すこし手前をうめていくように

ほんとうは
言葉も
いらなかったけど

なんとなく
そうしたほうがいいような気がして

す ....
 
 
とけいのは
ぐるまがた
くしーのこ
うぶ

せきでだ
らしなく
ころが
る、ゆうや
けのなか
どこまでも
すすむ
ゆうや
すすむ
なつやすみお
わるよ、
 ....
私がもっと器用だったら
こんなに星をみることもなかっただろう

私がもっと素早かったら
こんなに花をみることもなかっただろう

電車にのって窓をみる
どんよりした空をみる
ふと目があう ....
シルバー
とてもながい時が過ぎた
とてもほんとうとは思えないくらいの

シルバー、
それでもまだそこにいてくれる?

シルバー
みんなが言う
あたしがすっかり変わったって
シルバー ....
似合わない靴をはいて
おもいきりはでな下着をつける
季節のかわりめには
いつもよりとおくへ行こう
壁の向こうで
誰かが話している
税金のことらしい
難しい単語が飛び交う
やや興味があるので
耳を寄せて聞くと
どすん!と
包丁が生えてくる
身につまされる話だ
回転鮨が回ります ひさしぶりです
回遊魚が回ります ななつの海を
回転鮨が回ります なまえを呼ぶと応えます
回遊魚が回ります 親潮黒潮リマン海流対馬海流 暖流寒流に抱かれて
回転鮨が回 ....
夏の
夏の欠片が
こぼれ落ちてた
あの日

僕は
名前も知らない
通りすがりの公園の木陰
芝生に体をあずけながら

空が青く
突くように青く
僕を包む
空に包まれていると
 ....
とおくに住む
あの人はきのう
のいち、になった
十万分だか百万分だか
分からない
のいち、という
数字になった
みんながみんな
ごっちゃになって
失われてゆく
いちどきに
とおく ....
理由があって
朝まで駅で過ごした
ベンチの下に
甲虫が死んでいた
裏返っていた
始発まで眠り
目を覚ますと
甲虫が裏返ったまま
手足を動かしていた
生きていたのだ
理由 ....
ありきたりの日常に頬杖をつく人が 
目玉を丸めて、飛びあがる 
手造りのびっくり箱を 
日々の暮らしに、仕掛けよう 
  
 
海へと下りていく小道に
一匹のセミがいた
地面にしがみつくように
じっと静かにしていた
指で摘んでも動かない
すでに命は失われていた
次から間違えないよう
ひっくり返してお ....
眠りに
おぼれるように
眠る

睡蓮の花がひらく

想いに
おぼれるように
恋する

過去さえ今日に見て

同じ地球にいて
すれ違う時の中で
理解したいと
こころが疼く
 ....
すみません
えー私、警察のコチンポというものなんですけど

何か?

ちょっと気になる点がありましてね。
少しよろしいですか?

ええ、構いません。

ありがとうございます。
そ ....
先祖が帰ってきて
タクシー代が払えない
というので
立て替えておく
水にふやけた
うどんのように
お盆が過ぎていく
寡黙なものは寡黙なままだ
高齢になってしまった
爺様と婆様
薪ストーブの時代を思い出している
かじかんだ思考が
チーズの溶ける仕草を真似ながら
五感の隅々へと広がっていく
懐かしい冬 ....
スーツに付いた君のファンデーション
ああ それは宇宙の彼方の星雲のようにきらめいて
この世界が美しいのはやはりあの{ルビ女=ひと}のためなのだ
などと考えながら
生地に残った彼女の温もりと匂い ....
ゴッホが描いた「{ルビ向日葵=ひまわり}」の 
地上に堕ちた太陽に 
人は感動するのではない 

今にも動き出しそうな 
何かを語りかけそうな 
「向日葵」の背後に視えるのは 

瞳の ....
 
 
透明人間が
影ふみをしていた
人数はわからないけれど
楽しそうな声が
風と風の隙間から
聞こえてくる
影がないので
いつまでも終わらない
いつまでも終わらない遊び
終わら ....
僕の恋心は入道雲のようにむくむくと膨らんで
世界を覆い雨を降らす
あの娘はあいつと相合傘
あなたは指で狐を作る

狐の唇が
狐の唇に触れる

百年が過ぎて

そっと離れる
影をどこかに落としてしまった
はだかで銭も持たずに
どこで何をしているのだろう
夜になればお腹をすかせて
この騒がしいあしもとに帰ってくると
淡い希望をよそに
よその影と交わり合い
自立 ....
夏が白い叫びをあげて走る
雲は低く雨粒はトタンに融ける

小さい足にサンダルを履いて
横顔を向けたままの子どもたち

ある朝の瞬きに
影へと消えた子どもたち

知らぬ間にそれは熱 ....
あめはうそだよ
むこうはどうせ晴れている
公園にそなえつけた船でもこいで
地平線にぶざまなきせきを残す
なるほど
もやは信じてもいいのか
それはもう間を隠してくれるから
いきいきとしてし ....
草野春心さんのおすすめリスト(1173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しいている- かんな自由詩7*11-8-20
情事- はるな自由詩9*11-8-20
拭われる- はるな自由詩111-8-20
ひとつ- 小川 葉自由詩711-8-19
翳りゆくヘア- 花形新次自由詩3*11-8-19
曇り空の処方箋- 朧月自由詩211-8-19
それから- はるな自由詩4*11-8-19
らしなく- たもつ自由詩111-8-18
大切な夢- 朧月自由詩111-8-18
シルバー- はるな自由詩5*11-8-18
きがえる- はるな自由詩111-8-17
税金- 春日線香自由詩111-8-17
竜の匂い- るるりら自由詩9*11-8-17
5cm前の記憶- ぶるーび ...自由詩611-8-17
数字- 佐倉 潮自由詩311-8-17
理由- 小川 葉自由詩611-8-17
箱を置く_- 服部 剛自由詩411-8-16
夏の終わり- たもつ自由詩911-8-16
- はなもと ...自由詩7*11-8-16
刑事コチンポ- 花形新次自由詩111-8-16
お盆- 春日線香自由詩211-8-16
- 花キリン自由詩4*11-8-15
ファンデーション- ぎよ自由詩211-8-15
ゴッホの瞳_- 服部 剛自由詩211-8-14
終わらない夏- たもつ自由詩511-8-14
- ぎよ自由詩111-8-14
- 春日線香自由詩211-8-14
かげの子ども- 中川達矢自由詩7*11-8-13
原爆と子- アヤメ自由詩311-8-13
うそつき- 中川達矢自由詩11*11-8-12

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