酔わせておくれよジャックダニエル
まっすぐにこの喉を焼ききって
酔わせておくれよジャックダニエル
朝はまだ遠くにあるはずさ
酔わせておくれよジャックダニエル
冷たい夜風も溶かしきって
酔わ ....
何年も帰っていない故郷にいる
当然私の居場所は無く
家族はそれがもう当然のように
暮らしているから
私が帰ってきても気づかないようで
いつもの口癖のような言葉を
えんえんとお互い喋っている ....
さあお座り
夢にまでみたこの旅
熱い岸に
焦がれるまま進む

潮のながれ
追い越せばまたつらなり
阻むものには
かぜのはやさのせて

よくおききよ
笛を吹いてあげよう
白い手を ....
いびつなかりんとうを

つまんでふりふり明日の行方を占う

未来の予感なんて当てにならないけれど

いびつなかりんとうをふりふりしていると

なんだか可笑しさが込みあげてくる

ど ....
結婚式に出席した

貸切の二次会会場の
一般客席で
若い家族がパスタを食べていた

みな同じパスタを
食べていた

これからいかなる時も
永遠の愛を誓います

盛り ....
 
 
山本さんが一人でぽつんと
落ちていた
落ちちゃったの?と聞くと
落ちちゃったよ、と山本さんは笑った
重力には勝てないよ、と笑った
いつか勝てるといいね、と僕も笑った
秋の空は晴 ....
芝生に日かげが射して
まぶしいキャンバスに
夕がおとずれた

筆をはこぶひとの
手をなでるようにして
風が立ち
描きかけのキャンバスは
ばったりとたおれた

筆をはこぶひとは
草 ....
ガムをかみ
かなしい時間をつかまえた
大人っていっつも
こんな気持ちなんだろうか
いっそこのまま
九九でも唄って
神隠しに遭いたい
半ズボンに
両手を突っ込んで
味のしないガムを
 ....
夏は終わって
風が吹いた

私の周囲1メートルの世界は
凡てがもちろん
変異した

そうして
たぶん1ミリに満たない皮に
包まれて
私は
羊水に浮かんでいた

ビルの屋上には ....
コンビニとよぶには
なにもない

そんなところで
きみはうまれた

レジのおんな
たちよみしてるおとこ

ほかにはだれも
いなかった
おがくずを
おいしそうにたべている

とれたてのしんまいに
ふりかけて

かつおぶしと
まちがえて

これが
げんじつなのか

まどのそらにみえる
ひこうきぐもも ....
 
 
空の重さを支えるように
家という家には屋根がある
その上をきらきらと
小魚の群れが通り過ぎて行く
人は言葉だけで幸せになれるのに
ご飯を食べないと生きていけない
今日の行事は ....
まだ淡い色の枯れ葉が積もる遊歩道を抜けて
偽善的な11月の太陽の陽射しを浴びに行くんだ
口元から漏れるのは20年前に覚えたメロディーと
歩きなれない道が植え付けた荒い息 ....
はだざむくなると
はだざむくなってくる

はだもないのに
いたいほど
それがわかる

なぜわかるのだろう
はだもないのに

もうすぐゆきが
わたしのはだを
うめつく ....
納得いかねえな、この死に方 今日は月が一番
綺麗にみえるんだってと
君がそう言う口元を
不思議な気持でみていた

月は月だよって
とても言いたかったけど
君の瞳がやけに
光ってたから飲み込んだ

秋の夜の
 ....
 
 
アルミニウムの陰で 
子守歌を歌う
眠っている人は
おしゃべりだから
わたしも話せることは
すべて話したくなる
秋雨前線が北上して
他に何もないこの辺りにも
やがて雨が降る ....
泣いてないよ

そう言いたかったけど言えなかった

声を出したら

嘘になりそうで

嘘は

嫌いなあなただから

なんにも言わない

言わないままふたりで

ずっとい ....
みずのいちばん深いところから
ららるら、ららるら
と、音がなっている。
どこがはじまりで
どこがおわりだったのかわからなくなった世界で
祝福は洪水になってあふれていた。
夏のに ....
ぼくは
とじこめられた悲しみ
爪を噛むなよ
あきらめろよ

ぼくはとじこめられた悲しみ
届けられない葉書
みわたす限りの
こすもす畑に
種を撒いていた
きみだ
きみだ
きみ ....
 
 
犬小屋を作る
犬がいないので
代わりに自分が中に入る
隣の家から拙いピアノが聞こえる
丸くなりうずくまっていると
昔からずっとこうしていた気がしてくる
前を通る人が
中を覗き ....
小さな器に
どくどく淹れたら
あふれました

それでも どくどく
淹れたなら
器は大きくなりますか

上からの
目線 言葉 錘
重くて 重くて

それで育つもののひとつが
自 ....
夢をみる場所は

少し高い場所がいい
少し暗い時間がいい

空気が澄んでるところがいい

生まれ変わること
それが望みと思いそうな
景色を見つめて誓いたい

がんばるって
真っ ....
友達がいつも投稿していた言葉
それは 詩と呼べるものではないのだと気づいた
パーティーへ乱入して、
新郎新婦の間に分け入って、
わたしがあなたたちの子供だったの!と奇声上げる

過去に生まれた愛さえも、
新しき想像妊娠の前では無力だった、
沈黙の客席、その大広間に ....
夢からさめると

とんがり帽子が胸にささっていた

ぼくは泣いていた

登場人物たちは

これでもかとばかり傷をつけてきた


疾走する理不尽は

残酷な現実

妄想のノ ....
小石には刻まれた文字がある
忘れられた形見
鯨の骨の穴三つ
祖父が死んだ日は知らない
祖母が死んだ日は少し悲しかった
花びらのなかに埋もれて
小粒の涙が乾くのも早かった
遠 ....
 
冷蔵庫の扉が
閉まらなくなった
代わりに
炊飯器の蓋をつけた
閉まるようになった
炊飯器の蓋には
冷蔵庫の扉をつけた
毎日、ご飯の時が
重くて大変だけれど
つらいことばかりじ ....
海辺のウニ
山にはキノコ
僕の闘争
とても 昔の 日本

魚を釣りたい
言葉ではない 本物を
車の中から
僕は 街を 眺めた
人が歩き回っている
今日も 黒い コーヒーが 湯気 ....
宙返りしゃぼんだま弾けた心は

空に消え

余韻に耳奥こだまする

仄かに光る泡沫は

奏でる魂

漂う魚はそれを口にし

閃光ほとばしり

雨を降らす
草野春心さんのおすすめリスト(1173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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かりんさま- 灰泥軽茶自由詩211-11-18
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小惑星B612- まんぼう ...自由詩111-11-16
誕生- 小川 葉自由詩311-11-14
飛行機雲- 小川 葉自由詩111-11-14
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痛恨- 小川 葉自由詩111-11-12
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秋雨前線- たもつ自由詩711-11-11
つき- 朧月自由詩111-11-9
リベルテ- Lily Philia自由詩411-11-9
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炊飯器に扉- たもつ自由詩211-10-31
現代詩の無い国_バラード- 番田 自由詩411-10-27
ウランバナ- 灰泥軽茶自由詩211-10-26

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