夕暮れの町に水が流れている
ぱしゃぱしゃやってる老人
水色の傘をさしている
ゆっくりと流されている
くるくると回転しながら
誰かが落とした躑躅の花
睫毛のような雌しべ
雌しべの長い女
 ....
ポタリと
命の落ちる
道の上
アスファルトから
立つかげろう

コンクリートのすきま
小さな草が生えている
地下にしみた
血を吸って
ポタリと落ちた
命を吸って

屋 ....
{引用=

おともなく
とりがおちている
水色の
ふちの欠けたバケツに
吸殻を捨てる
おわった花火が
ひたされている

夏は、ここで
行き止まりだった






 ....
もう、
なにものにも
負けませんように、
進んでいけますように、

雨あがりの空に
虹をみつけたら、わたし
いつの間にか呟いてた

誰に
言わされるでもなく
わたし、呟いてた ....
 
 
あさめざめると
あたりまえのあさが
おとずれている

しんでしまえば
えいえんにおとずれない
あさだ

べんきょうちゅうのカラスが
けさもなかない

としおいて
ぼ ....
夜がうごいた
なまぬるく
あかい月のためらい
翅をひろげる雲たち
思い思いに

駐車場わきで
黒猫がスーパーの袋かじってる
貧相でうすよごれて
でもどこか清楚
みずみずしく香るけだ ....
君の胸のドアをこじあけ
わたしが眠るスペースをつくる
何度も何度もふみならして
あなたがなにもいわないうちに
丸くなって眠る

あなたの温もりと
私の体温がとけあって
ひとつになればい ....
何のために生まれてきたかなんて
突然わかったり
わからなくなったりするのだろうね
そう木がいいました
木は私が生まれる前からそこにあったので
私が生まれた時から泣いているのが
おもしろくて ....
硝子のレコーダーから
音楽がきこえる
雨のカフェでホットチョコレートを
注文して
指先で素数を作る
未来もあまり変わりないなと
思ったりする
 
 
なぜこんなにも
ひつようのないものが
そぎおとされて

ひつようなものだけが
せかいをこうちく
してしまうのだろう

なぜこんなにも
ひつようのないものが
なきさけび
 ....
ひゃくえんしょっぷで
いのちをかう
ひゃくえんですくえる
いのちがあるとしんじて

きみのみせはたかい
だからひゃくえんしょっぷで
いのちをかう
きみのいのちはたかすぎるか ....
女教師 と 女学生

『 遠足前日 』
 

* : * : * : * : *


先生:ってことでね、おうちに帰るまでが遠足です。 なにか質問がある人ー

生徒:はーい!  ....
雨音にかき消されて
声が届かない
思いの半分も
伝えられない
それでも
きみは
苛立ちもせず
静かに
雨が止むのを
待っている

「心が透けて見えたらね」

そんなの
きみ ....
Surely beautifully shining and
Never caught in your hand
Tears are sinking in my heart

Tomorr ....
不安って食べられるかな
自分の不安を自分で
やっつけたい

足元がすーすー寒いから
ふかふかの靴下みたいな言葉でうめる

平気なふりして
笑ってみるの
口角にーっと上げてみる

 ....
君を言葉で表すなんて
もう僕には
出来ない

すでに
君は詩そのもの
ネックレスは
詩集の栞
香水は
ブックカバー

僕は何度もページをめくる
潤いの瞳と唇
柔らかな人差し指 ....
夜中にひとり食パンをかじる
バターをつけないで
ジャムをつけないで
電気もつけない

冷蔵庫の前にしゃがんで
はみはみ
虫みたいに食べる


どこか外国から船に乗せられて
海をこ ....
僕たちは
太陽をかついだ
高く とてつもなく
高いところまで
持ち上げて
その中に入りこんでは笑った
僕たちは
それがいまなのだと信じた
ひたすらに信じながら
じぶんじしんの
中心 ....
発せられた言葉は
新しい意味など示さなかった
そして いつまでも そこに
言葉は確かに存在した


人は どこまでも歩きまわった
何もないこの荒廃した世界の中で
一日の食べ物を 求 ....
僕はおさなかったので
ミッキーマウスが
消防夫だったりした
脳膜がメンマになって
少しおかしかったりした
火星人に思いを馳せると
くしゃみが出そうだった

トタン屋根が何かを
 ....
月曜日
何もする気にならなかった
朝の授業をさぼった
明日の予習を済ませて
午後から散歩に出かけた
音楽を聴きながら
大学の中の公園で
ぼーっとしていた
木立の間を風が流れていた
土 ....
 
風が椅子に座っています
姿も見えないし
形もわからないけれど
確かに風は
椅子に座っています
そして別の風が来ると
席を譲り
静々と、時には荒々しく
立ち去っていきます
次の新 ....
 
 
たからのやまは
からだのやま

こえたからかに
のにひびく

からたちの
しろいはなが
あおいとげに
まもられて

からだのやまは
たからのやま

みがなるまで ....
少し冷たい雨が去り
やけに光った星がある

あなたはもう眠ったかしら
優しさなんかじゃないけれど
ぽおんとほおる この気持ち
できれば届いておくれよと

山吹色にみえている
私のすき ....
日々、邁進するヒトの社会
縮こまる手足を折り曲げて。
ひびわれる窓ガラスの何万枚
千千にちぎれる宇宙の意が儚げで

ただれるような煩雑さの中
かがんで感覚の確かさを嗅ぐ。
唯、意志す ....
今日は本当に疲れた
死にたくなってくる
あの子が好きだ。
死んだらどうなる
世の中 バカばっかり
きんじょのえきに
エレベーターができていた

めずらしいので
のってみても
たどりつくのはいつもの
かいさつぐち

めあたらしいものは
なにひとつない

ただ、エレベ ....
僕らはよわっちくて
久しぶりの
悲しみ攻撃に
ぼろぼろになっちまった

だけど
からっぽになった所に
いつのまにかじわじわと
ゆるいキモチが
染み出てきていて
たぶんそれが
僕ら ....
やさしいものをみたくって
あるいてかわをわたったよ

ねじをまくのをやめたから
おとはとまってむねはしずか

くうきはずっとあめのにおい
すいこむけしきがとうめいになる

かみからお ....
やべえ、いきる!

そうさけびながら
まだわかいろうじんが
かいだんを
かけぬけていきました

ひとはあれくらい
いきてると
ひとつやふたつ
おそろしいことにも
そう ....
草野春心さんのおすすめリスト(1173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水の流れるだから- アキヨシ自由詩311-5-21
落下- シホ.N自由詩5*11-5-20
うたたね- mugi自由詩20*11-5-20
虹を願う- 千波 一 ...自由詩4*11-5-20
あたりまえの朝- 小川 葉自由詩411-5-19
ぬるい夜- 橘あまね自由詩1411-5-19
君の中で眠りたい- 朧月自由詩4*11-5-19
木から生まれた娘- 朧月自由詩3*11-5-19
木曜日- mizunomadoka自由詩111-5-19
コンポジション- 小川 葉自由詩4*11-5-18
100円ショップ- 小川 葉自由詩1*11-5-18
バナナは_おやつに入りますか?- 北大路京 ...自由詩14*11-5-18
Sound_of_rain・・・man- 花形新次自由詩5*11-5-18
birds- nick自由詩1*11-5-18
肌寒いよるには- 朧月自由詩311-5-17
花言葉- 乱太郎自由詩13*11-5-17
深夜、食パン3枚- 橘あまね自由詩3211-5-17
影絵- 岡部淳太 ...自由詩1111-5-17
今や昔のこと- 番田 自由詩211-5-17
つたない断章- シホ.N自由詩311-5-16
運命が変わる気がした- ジム・プ ...自由詩3*11-5-16
童話(着席)- たもつ自由詩611-5-14
たからのやま- 小川 葉自由詩311-5-14
静かな心でみる星は- 朧月自由詩311-5-13
宇宙行きのソネット- シホ.N自由詩111-5-13
ろくでもない- 番田 自由詩111-5-13
理由- 小川 葉自由詩311-5-13
僕らはよわっちくて- 御笠川マ ...自由詩211-5-12
せきう- ミゼット自由詩5*11-5-12
風の故郷- 小川 葉自由詩111-5-12

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