細い糸
端と端
互いにもってひっぱって
どんどんどんどん
どんどんひっぱって

切れるわけないよ
伸びてゆくよ
世界がかぶさって広がってゆくよ

円と円
縁と縁
まるければきっ ....
みえない人を探している
どこかにいると信じている
でもそれは
自分ではないだろうか
私は私が頼りない

高く積み重ねておきたくて
深く蓄えておきたくて
少しづつ
なくしてゆくことを知 ....
月を飲み込んだ男がいた
そいつの腹は
まるまると膨らみ
あたかも臨月のようだった

太陽を抱きかかえた女がいた
激しい炎に
なんて温かいのだろう
と涼しい顔で言った

星を舐め ....
ところで、彼の結婚式なのだが、
参列者は三,四人か
披露宴をどうするか
めでたい宴の陰に
猫の眼のような
光を帯びたクレパスが
ぱっくり口を開けている。

皆口々にお祝いを言い
いく ....
フリーで、
女を呼んだ。
彼女ができたので、
もう、
風俗で遊ぶのは、やめるはずかもしれなかったが、
結局、
何も変わらないのだったら、
いったい、
生きるということは、
どうや ....
無表情な夜の空の
下に風鈴がさがる
いってしまった祖父がつりさげて
忘れられた風鈴がある

夏でもないのに
でも冬にもあった
そんな確認はいつも
悲しいとき

風鈴は祖父のことも
 ....
ホルマリン漬けにされたものは動けるじゃない
いや生きているかどうかは知らないけどさ
だけどあれをアクリルかなんかでさ固めてみたらどうだろう
動かない
動かない
いいね
保存食は保存された食 ....
あたまは水色
あたまは水色
あたまは水色
あたまは水色
でも何にもいらない
何にもいらない
何にもいらない
何にもいらない
やだ

もともと空っぽ
花壇はぼろぼろ
夕日がし ....
雲のカーテンがめくれると
まぶしい青が隠れてた

みつけた
いたんだね
いっきにかけあがって抱きしめた

青空はひろい
わたしのすべては青にとける

生まれた生きた生きている
ぜ ....
私に花の名前を
教えてくれた人はもういない

つんと上を向いて
咲く紫の花の
名前は
似た者同士のどちらか

なぞなぞみたいにして
笑った昨日が
思い出される
まぶしいカキツバタ ....
 
 ピンクの薔薇が
 いっぱい咲く
 街角にある
 知り人の家
 雨上がりの板塀に
 枝垂れて

 うす桃色にそろった
 花が笑っているように
 川端の知り人の家
 今日は留守 ....
まよなかの
べんじょにいくと

ひとりのおとこが
たっている

べんきになってしまった
ひとりのおとこ

そのおとこに
しょんべんをする

いつからそこに
たって ....
 
 
たからじまに
よるがくる
りかしつのすみで
 
 

 
 
たんすのなかで
よりそう
りぼん
 
 

 
 
たくさん
よめば
りすもすむもり
 ....
せかいが
めつぼうするといわれたひ
ながとさんがしんだ

けっきょく
せかいはめつぼうしなかった
そのひしんだひといがいは

なぜめつぼうしなかったのだろう
このせかいを ....
闘うまえの 夜は こわい
こころも からだも
ブルブルふるえて
ねむれない

ねむれないまま
夜があける

朝日をながめる
トイレにいく
レタスとチーズをたべる
ガムをかむ
流 ....
目を開く
はじめに見えた天井
目を開く
瞬きをしながら

手が動く
汚れた顔を洗って
手が動く
濡れた顔を拭いて

朝を作っていく


道を歩く
駅の階段を降りる
道 ....
雨を味方に
ずるずると決めないことを選ぶ
雨を味方に
こたえないことを選ぶ

ずるいね
この文字さえにじませるなんて

気配で抱かないで
私がほしいものを当てないで

あなたの声 ....
雨の日の地下室で
僕らはコーヒーを飲んだ
君はホットで 僕はアイス
隣の二人の会話が大きい
いまならおどろかないから
ひみつの話をしよう

たわいないひとことに
僕がもうひとこ ....
苦しくなったね
言葉がでなくて
誰のせいでもなく
死んでゆくのだ

{引用=--- ラ、ララ ララララーララ ---}
なんで おしゃれ するの
きみは かわいく ないのにね
 ....
 
 
ひとつ、またひとつ
豆腐が落ちていく
月のテーブルから


+


引継書は、深夜
透明に
積まれて


+


陽だまりに
トマトの痕跡
使わないのに ....
美容院の新人の男の子のユビが胃がすくむほど冷たくて

君のゆびの冷たさを
記憶に呼び起こされた


抱きすくめられると不安になって何も話せなくて。


ごつくてすらっと細い指がなぞる ....
昨日が楽しすぎたから
今日こんなに寂しいわけじゃない
嘘をつくのだって
ほんとうのせいじゃない
雲が浮かんでいるのではなくて
空が高いだけ
そうやって
そらをはみ出していく
そうだろ  ....
おさけもたばこも
やめられなくて

だらしないと
ひとはいうけれど

わたしとおなじ
いきかたをしてみなさい

できなければ
さりなさい
 
 
ひえいざんで
やかれたこどもも
いたのだろう

ゆうふくすぎるということは
まずしすぎると
おなじくらいつみなのだ

おかねはひとが
いきるためのどうぐ

そのちから ....
今日は夜がいつもより
地面に近いね
きっと人に用がある
そう思うんだ

夜だってひとりじゃさみしい時も
あるよね そう思って
この重いくろに耐えている

いつも気づかないことに
気 ....
つかまえれるものなら

つかまえてごらん

ほんとに すきなら

ほんとに だきたいのなら

つかまえてごらんよ

あたしという かぜ を

うちゅうがうまれる ずっとまえから ....
ここに子猫の首がある………


どうせ君には
私の言葉は
わからないだらう
朝に星の欠片をみつける
きらきらそれが太陽のこであっても

緑もひかる
風もひかる

あなたにみえる風のひかりを
あなたの目を借りて私もみたい

幼児が両手を伸ばして歩くのは
風が ....
踊るフラグメント
回るテスタメント
それでも止まないグリコーゲンの行進
いくら泥濘のグラウンドを藻掻いても

15歳の猫背の老兵
全ての記号を使って叫んでも
ボナパルトにはなれない
不 ....
こおりがとけてゆく
こおりがとけてゆくから
わたしははんしんはんぎの
ありかたをそこにながす
はんしんはんぎはうみまでながれるだろう
そしてなにか
おおきなものをみつけるだろう
そし ....
草野春心さんのおすすめリスト(1173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
地球の糸- 朧月自由詩511-5-26
かえってきてよ- 朧月自由詩311-5-26
目が回る- 乱太郎自由詩10*11-5-26
彼の結婚式- ……とあ ...自由詩911-5-26
B型の女- はだいろ自由詩611-5-26
夜に下がる風鈴- 朧月自由詩311-5-25
空間- アキヨシ自由詩111-5-25
あたまは水色- はるな自由詩311-5-24
空のカーテン- 朧月自由詩311-5-24
紫の花- 朧月自由詩111-5-24
薔薇の咲く家- 生田 稔自由詩611-5-24
便所- 小川 葉自由詩411-5-24
便りがないのはよい便り- 小川 葉自由詩3*11-5-24
世界滅亡の日- 小川 葉自由詩111-5-24
ボクシングの夜- 草野大悟自由詩3*11-5-23
一日の終わりに- Seia自由詩211-5-23
雨男- 朧月自由詩211-5-23
コンクリートと靴の音- ゆうと自由詩211-5-22
プラスチックのダイヤモンド- ゆうと自由詩111-5-22
ひとつ- たもつ自由詩6*11-5-22
熱。- 自由詩411-5-22
ひるまっからそらが- たりぽん ...自由詩611-5-22
無人島- 小川 葉自由詩211-5-22
比叡山焼き討ち- 小川 葉自由詩311-5-22
あいにきた夜- 朧月自由詩511-5-21
かぜのひと- 草野大悟自由詩2*11-5-21
片思ひ- 三州生桑自由詩211-5-21
あのこの目は風をみつけた- 朧月自由詩211-5-21
首吊り縄の向こうに- ピッピ自由詩311-5-21
あつくなるなつのはんしんはんぎ- ホロウ・ ...自由詩4*11-5-21

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40