僕は台所



聞こえる水の音・・・



ほとばしる


ドレミ



床に落ちた瞬間に
奏でる



ファソラシ



消えてゆくときに ....
食欲がなくなったうさぎの糞に異物が混ざっていたのであわてて医者に連れて行った

催花雨降る午後3時
猫が毎日パトロールする学校の裏庭ではメトロノームだけがなっていた

医者は云う
「球体からの指令 ....
震えてからすこし
脱皮をしました
ちいさなかたちになって積もっていく
昨日までのわたしでしたそれは

ずっととどまっているそこにいて
爪を磨いているひとの温度は
ちょうど夜を ....
強がりしかいない国
君と僕もまた例外でなく

弱さなんて
いつのまにか鍛えられる
そうでなければ
前をむくこともできやしないから

だいじょうぶ
そういうことでしかゆるされない
君 ....
ぎゅっぎゅと十本の指で
つくりだすお料理
言葉だってそんな風に
指を丸くするでしょう

にぎった鉛筆
注がれる瞳は
まるで文字になる想いを
食べるようでしょう

夜とそれ以外の時間 ....
二人で海に行ったのは
あれが最初で最後だった

二人で並んで堤防を歩きながら

貴方は地平線を見て
遠いね、と笑い
私は貴方を見て
遠いですね、と笑った

貴方の涙はきっと
この ....
あなたのあしおとに世界は絶望した


    理性が邪魔だ


まっすぐな瞳と誰が決めただろう


    正しさを解体した


手を差し伸べるなら最期までついてきてくれま ....
とろけるような綿菓子だと思っていた


濃厚なコンデンスミルクだと思っていた


綺麗なキラキラのビー玉


真夏のサイダーの炭酸の煌めき


つららから垂れる雫


 ....
小さな薪がいつまでも燃えているような
雑然とした部屋の中で
冷たい風が僕の傍にあった
艶やかな声の為に白墨を幾つも食べた
僕は狼よりも孤独だった

僕の愛の歌はどれだけの人の傍を ....
わたしは生来みなし児であったので
血縁のおそろしさを知らない
また血の繋がりの
ありがたさも知らない
血の糸がもつれからみあい
愛憎きわまる悲喜劇に
みなし児らは失笑するの ....
無口な人は悲しげだ
無口な人はうれしそう

主人公って大抵無口だ
そんなに話さないのにどうして
人をひきつけられるのか
そんな気になる設定は
やっぱりテレビの中にしかない

無口な人 ....
フラットがたくさん並ぶ
その向こうに何が見えるだろう
はるか遠い未知の世界


シャープな雨降る季節には
豊かにきこえるカエルの合唱
楽しくもあり哀しくもあり


過去のおたま ....
{引用=





生きていくのに必要な
自分の命を数えたら、わからない
人に「1」だと教わっても
まだ、わからない
とても汚くつかってしまう


生きていくのに必要な
人 ....
喉のずっとずっと奥から声がきこえる

とてもたのしそうな叫び声に 紙がビリビリに破かれる音がまじって水びだしになったわたしの部屋は金魚が死んでいる

蛇口をひねる
吐きけがでてくる
なにも ....
夜空を聴診する
U・F・O
テキサスの広大な田園が
宇宙のカルテ
 

 
住所不定の人工衛星
ポップアップトースターみたいな
不思議なかたち
通信する明日の ....
 
 
夕暮れの公園で牛が一頭
シーソーに座っている
反対側にトンボがとまる
牛は少し腰を浮かせる
トンボは驚いて
飛び去って行った
しばらくして
男の人がやってくる
牛は腰を浮か ....
アツクなりきれない太陽も
そろそろ落ち着いて
そんなわけだから戻っても
もういいんじゃないかな

どきどき ばんばん 暴れ出し
駈け出してきたんだろ
吐き出す息も敵にみえて
苦しかった ....
その

ながい煙突は

をんなのまるい腕のやうで

その

やはらかい踊場は

灰色の砂糖のやうだった



あたしは

去年の今ごろも

この路をひとりでとおっ ....
夜がすき
真っ暗でも
えい と空を切り裂けばきっと
星も月も
むこうのページだってきっとある
そう信じているから

眠っている間に
くるる くるる まわる地球
いやなこと
悪いこと ....
あの日あなたは
この世からこぼれてしまって

涙が止まらないのはなぜだろう
瞳があって
涙腺があって
涙がこぼれて
そのことと悲しみにどんな関係があるんだろう


あの夜
寒い ....
想う ということは
一銭にもならないという
想う ということ
ただそれだけでいいという

想う だけじゃ
想っている だけじゃ
不安だという少年は
来る日も来る日も屋上で
想う が降 ....
安っぽいラジオから
哀しげなファドが流れて
甘ったるい洋酒が手元にあれば
アイムサティスファイド

おじさんだから、
このファドに抱かれて
この時に留まる。

もしかしたら  ....
 ある朝、私(わたくし)は
 暗く濡れたアスファルトの坂道を
 一人ゆっくりとのぼっていました

 両側にはブロック塀
 その向こうには常盤木の枝密やかに揺れて
 飛び立つ朝の姿が
 澄 ....
(月曜日)
七つの海は健在だった 。
(火曜日)
なにもない
(水曜日)
ちょっとだけ考えてみる
(木曜日)
なにもない
(金曜日)
なにもない
(土曜日) ....
ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
ミサイルほどのペンを片手に
と歌う

キーボードで打つ
明朝体より
紙の上で躍る文字

走り書きの痕跡を
つまづきながら
歩いて見る

言葉は ....
ねえ そこから月がみえる?
どんな場所でだってみえる月は
汚れてなんかいないよね
あなたうなずいているよね

ねえ そこからあたしみえる?
うん って そう うん って言ってよ
それは嘘 ....
  ロボット 動き出す
  あなたの 替わりに
  ロボットみたいに
  動き出せない
  柔らかすぎるあなたの透ける


  春や夏や秋や冬の季節が ....
私たちは
おりがみのくに
二次元を

小さくたたんで
つるになって

おなかの隙間から
ふう、って
息を吹き込めば

祈りを宿した
強い記号だ


メレンゲを
淡く
 ....
おまえらは知りたがる
必要のないところまで

おまえらは欲しがる
重要でないものまで

おまえらは見たがる
わざわざ柵を越えて

おまえらは愚かだ
自分が思うよりも

おま ....
ひとつのラブストーリーがあった
誰にも聴かれないような
そんな密やかなものだった

聴きとれない英詩が
ただ流れ続けていた

その中で

"love story" ....
草野春心さんのおすすめリスト(1173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ほとばしるドレミ・・・(watering_do_re_mi)- 吉澤 未 ...自由詩111-6-14
球体からの指令- 阿ト理恵自由詩7*11-6-14
脱皮- あぐり自由詩411-6-14
強がりの国- 朧月自由詩111-6-14
文字の船に乗って- 朧月自由詩111-6-13
海の夕暮れ- 鳴海自由詩4*11-6-13
無表情市民- c自由詩1*11-6-13
事勿れ主義- c自由詩1*11-6-13
白亜- 透明な魚自由詩511-6-13
夕暮れの戦慄- シホ.N自由詩211-6-12
無口な人- 朧月自由詩211-6-12
遠い世界- sya自由詩311-6-12
星の家族- 石田 圭 ...自由詩1811-6-12
うすぐらい朝- usoni自由詩4*11-6-12
星に願いを- かいぶつ自由詩411-6-12
夕暮れシーソー- たもつ自由詩911-6-11
夕焼けをむかえに- 朧月自由詩511-6-11
すてきな建築- 甲斐マイ ...自由詩5*11-6-11
おやすみなさい- 朧月自由詩211-6-10
永遠- 真山義一 ...自由詩1611-6-10
少年と雲- 朧月自由詩411-6-10
このファドに抱かれて- 御笠川マ ...自由詩511-6-9
宣告- 夜雨自由詩411-6-9
趣歴表- アラガイ ...自由詩10*11-6-9
白紙をステージに- シホ.N自由詩4*11-6-9
月の下であいたい- 朧月自由詩211-6-8
オナったり_レズったり_トウモロコシをかじったり- ヨルノテ ...自由詩2*11-6-7
おりがみのくに- umineko自由詩22*11-6-6
おまえらは- はるな自由詩111-6-6
- 鳴海自由詩3*11-6-6

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