真昼間に
なんの不満もなく
とつ然死にたくなるんだ

晴れた日に
ささやかな痛みをいつも
道端に捨てているんだ

ごみ箱には
いつもそんな取るに足らない悪意が紛れているんだ

 ....
一番目の扉を
あけたときにすでに
決まっていたんだろうか
君のゆく道

どれだけ引きのばしても
君の瞳はもう
遠くを遠くを見つめてた

さようならって
たった五文字だね
こんにち ....
あす君のそばへ行きたい
こまごまとした雑事をすべて
片付けることが出来たら
あす君のそばへ行きたい
ざわざわとしたこころがうまくまとまったら
雨上がりのバス停に腰をおろして ....
携帯電話を略して
ケータイと言う
それでは
携帯という形態だけが
うきぼりになり
電話としての
機能を失っている
たしかに
失っている
電車の中
学校の中
レストランの中
エト ....
 
 
蛇口をひねると
シャワーから
大切な恋人が出てきた
大切だから
名前をつけた
お互いの名を呼びながら
シャンプーとリンスの前で
永遠の愛を誓った
そして二人で
排水溝に流 ....
疑う も
信じる も濃くなると
苦しさで動けなくなってくる

当たり前じゃん

そういってくれたあなたみたいに
大切な人のカテゴリを
笑って守っていきたい
 高度一万メートルまで上がると
 地球の丸みを
 実感できるんだそうです
 大洋の中心に小船を浮かべても
 やはりそれを
 実感できるんじゃないでしょうか

 左右どっちでも
 水平線 ....
 写真週刊誌のライヴァルは
 他の写真週刊誌じゃなく

 缶コーヒーだって

 ドラマん中のそんなセリフに
 熱くなった頃も
 あったな

 キヨスクで

 あの頃
 フランス ....
一人でうつむくことはやめにした、
私は駅前で缶コーヒーを買った。
憂鬱は過ぎ去ったものだと信じている。
それは、遠い街角
一人で手に入れたもの、
知らない女の子の手の類、
知っている女 ....
今日のすきまに
ぎりぎりにすべりこませる
あなたへの想い

ワスレタクナイ
それは自分のためかもしれない

六月梅雨空
まとわりつく 水の気配を
あなたにたとえて
一人じゃない夜と ....
どうして気がつかなかったんだろう
わたしたちはおなじものじゃなかったのに

溶けるほどちかくにいたのに
なんで気がつかなかったんだろう
それが恋なら
わたしがあなたじゃないことくらい
 ....
16時から仕事のきみには
10時半は夜中の3時

まばらな髭と
からまるシーツ
ぜんぜん正しくない場所で
持たない同士で
持ち寄らず
なんにも奪わず
抱き合った

夜がくるの ....
{引用=


  ゆるせないものたちの
  正しい呼び方を
  毛布に{ルビ包=くる}んで
  抱いて眠る

  おやすみ、
  
  受話器の向こうの
  どこか分かりえない場 ....
 
 
空地で少年たちが野球をしていた
打球は大きな弧を描き
空のどこかへと消えて
二度と戻ってくることはなかった
家に帰るとリビングの隅に
ボールが転がっていた
返さなければ、と思い ....
花束がゆっくりと腐っていく夜に
物事はギターの陰で息を潜めている

ささやかな草原を抜けて出会う泉に
少女は捨てることの悦びをしる

蝶々は旋回する

森は徐々に深くなり
積み上 ....
布団に入った妻が 
すやすやと夢を見る頃 

すでに世を去った
妻の母さんの面影は 
安月給の{ルビ婿=むこ}を祝福しに 
何処か遠い国からやって来る 

机上の花瓶に咲く  
あふ ....
カーブミラーにうつる道が
ふと現実でない方向を示す
そんな気になる夜明け前
労働を始める人と
労働を終えた人がすれ違う

そしてこの道を
ただゆっくりと歩む老人は
人生の終着へと向かっ ....
囁くような
耳元で
部屋を抜けて行く、風の
足踏みの音


甲州街道を過ぎた頃だろうか
君の走る跡を
閉じた瞼の隅で追う


雨の匂いが止まない日にばかり
鈍い痛みを思 ....
 
 
右手の人差し指が
鍵になってしまった
どこの鍵だろう、と
合いそうな鍵穴を探すけれど
鍵の要らない穴しか見つからない
ふと鏡をみると
自分のおでこのあたりに
それらしき穴があ ....
リトマス紙のような自分を
ときに
あきらめる

深呼吸して穴を掘る

王様の耳はロバの耳
王様の耳はロバの耳


あの日以来
つきあうようになったさまざまなものたちと
つきあう ....
 家庭菜園
 借りようね

 肥料は君が
 出してね

 ずるっ
 どうしてあたしだけっ
 とかって
 言いたいのかな

 だったらさ
 僕が死んだあと
 散骨とかしてもらっ ....
いつもの席に君は現れない
私はふらふらと視線を向けながら、
その後ろの後ろの席に着いた

{引用=
・・・は、一つの核となるタンパク質に、一本、あるいは多数のグリコサミノグリカン鎖が結合して ....
髪を切った君に吹く風は

新しい何かを運んだかな

結えないほど短くなった髪が

少しだけ嬉しそうに揺れた気がした
 
港町を
女の子と歩いていた
正直、
まったく楽しくない
第一、話がまったく噛み合わない
彼女は体育大学出の
ばりばりの体育会系で
本などほとんど読んだことがないという
その点、俺ときた ....
詩を書こう
とびきりの詩を。
読んでくれ
生まれたばかりの子供のように
初めに言があったとは
聖書のお小言として
身にしみてくるのは
お塩の塩味
また聖書が問いかけてくるのは
塩に塩味がなくなれば
どのように塩味をつけようか
塩味と命名したのは
神様の勝手 ....
雨はずるい
ひとつぶは冷たくないのに
大勢でかかって
すっかり冷やしてゆく
いつのまにか
私のカラダは冷え切ってしまった

だから
あなたの存在が
唯一のヨリドコロにおもえて
私は ....
詩で
人に賞賛されたいと思う


それは
誰にとっても叶わぬ願いだろう
行きつけの寿司屋でマグロを食べた
昨日のこと


川べりにもたれて子猫と会話する
歌を歌っていた

 ....
静かになりすぎて
困った私は大きな
はさみで夜を切ってゆきます

ぺらりとめくれば
昼間の太陽があって
すみませんが音くださいと
お辞儀をしてもらうの

太陽だって別に悪気はなくてね ....
しんどいねん
あなたがそう言うから
うん って答えた

いいことあったんよ
あなたがそう言うから
うん って答えた

しにたい
あなたがそう言うから
うん って答えた

あなた ....
草野春心さんのおすすめリスト(1173)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
真昼- はるな自由詩211-6-24
右と左- 朧月自由詩111-6-23
あす君のそばへ行きたい- ホロウ・ ...自由詩5*11-6-23
ケータイのけいたい- 中川達矢自由詩6*11-6-23
結婚式- たもつ自由詩511-6-23
大切な人- 朧月自由詩211-6-23
太平洋- 藪木二郎自由詩1*11-6-23
エロ本ライター- 藪木二郎自由詩1*11-6-23
ブロンドの女の子と二人で- 番田 自由詩211-6-22
夜のすきま- 朧月自由詩211-6-21
32日- はるな自由詩211-6-21
ぜんぜん正しくない二人- はるな自由詩711-6-21
グッドナイトダイヤル- 山中 烏 ...自由詩5*11-6-20
空地- たもつ自由詩811-6-20
蝶々は旋回する- はるな自由詩311-6-19
母の面影_- 服部 剛自由詩511-6-19
世界は眠りから始まった- 朧月自由詩311-6-19
素描- 山中 烏 ...自由詩1*11-6-19
鍵穴- たもつ自由詩1111-6-18
深呼吸して穴を掘る- さかな自由詩311-6-18
- 藪木二郎自由詩2*11-6-18
生物化学- 鳴海自由詩3*11-6-17
新風- 徘徊メガ ...自由詩211-6-17
女の子と歩く- 真山義一 ...自由詩2211-6-17
緑色の看板と私- 番田 自由詩1+11-6-17
はじまりの詩- 中川達矢自由詩2*11-6-16
雨色の部屋- 朧月自由詩111-6-16
ジャパニーズトリッパー- 番田 自由詩211-6-16
私は殻につつまれて眠る- 朧月自由詩411-6-15
いるよ_私- 朧月自由詩411-6-15

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