「ねぇ。」
「ねぇ、キミ。」
「ねぇ、ねぇキミ。」

無限廊下の、うさぎいすが鳴きました。
淋しいうさぎいすは、死ぬのです。



無限廊下に並ぶのは
無限個数のうさ ....
「サザエさん」視ずに二人で出掛けよう
(迫る明日から駆け落ちしよう)
 「家出したくなる時」という詩を書いてアップした時、夫は私との生活ののろけを随筆で書いているのに私が珍しくアップするとなったらこんなのだと不公平で可笑しいな、とおもしろがってはいたものの、これが人に心 .... ボルシチの入った器がつよい風にあおられてひっくり返りました
若いアデリーペンギンのオスがしたじきになって
きょわきょわと叫んで羽を打ち震わせました
ボルシチは熱かったのです
浅いゆめ 逃げた夢
水色の風のリボンをなびかせて
真昼のおもいから逃げた夢
白い影を引きどこへゆく
テーブルの紅茶の冷めないうちに
その舌の根の乾かぬうちに
お前のアリスをごまかして

 ....
すみれ (慎み深さ)


わずかに開いた窓から忍び込んだ夕暮れが

あなたのためらいを紫色に揺らした

思わず抱き寄せようとする僕の熱を察して

あなたは微笑みながら瞳で拒ん ....
目覚めると輪郭だけが残っていた はまって遊んだあとで、笑った


ソファの上に速度の違う一日あり胸とくとく打つ猫と私と


いまはもう見えなくなった補助輪のかろかろ我の胸に鳴り在る

 ....
トビモンオオエダシャクのタマゴはろくしょう色

トウカエデの樹皮に産み付けられていて

日本列島みたい

1センチ四方に百九十個

全体で千七百十個

つぶしたらきゃーときこえた
 女の髪は城であり
 女の髪に矢を放つと
 失ってしまう

 女の顔は
 ひらがなのように
 澄むとよい

 甘い匂いのする女の家は
 男の頭の中にあり
 甘い ....
 卒業しました。
卒業式にみんなで感動したことがあったり、
しみじみした、
たくさんの人に支えられていたと確認させられた。

高三は勉強するしかない。
思い出作りにみんなは力をいれるなか、 ....
着用すればタイムスリップが出来るようになるスウェット上下が
洗濯槽の壁に捻れて張りついています
たんぽぽの綿毛が木の枝に引っかかっていたから
指先でつまんで土に植えた


花は咲き木々は茂る
虫がいて動物がいて人間がいる
目の届くだけでも
数え切れない種類の命があり
全体数など計 ....
青空を飛行機雲が矢となって貫いている
おれの可愛い人はキッドマンのように笑っている
この浴槽を欲情で満たす牡丹雪

ひとひら、
口づけるたび、悲しみの温度が肌を焼く
ひとひら、
白い手に抱かれるまま、別れの雪を肌に降らす

この雪は溶けるため 
この白は忘れるため

あなた ....
トチ狂ったフリをして黒人にニガーって言って歩こうぜ
トチ狂ったフリをして白人にレッドネックって叫ぼうぜ
トチ狂ったフリをして真っ白いスーツ着てカレーうどん早食いしようぜ
トチ狂ったフリをして女子 ....
世の中の奴が何を言ってるのかわからないんだ
難しい事を言っているようには聞こえないんだ
なのに何を言っているのか理解出来ない
きっと俺の言っている事も理解出来ない
そう言うと君は小さく笑って
 ....
明日。

この部屋ともさよなら。

明日わたしは
どんな顔で
退院するのだろう。

何度も見上げた天窓。

今日も光が差し込んでいる。
酒場でひとりグラスを傾ける女を見かけたら
ほっとくのがいちばん
そんなのは性悪女に決まってる
吸ってる煙草がタール7mg以上だったら
まず確実に性悪ね
子ども生んだことがなかったらなおさらね ....
ペンギンの
狂気を隠す
ぴこぴこ歩
大きなバッタ

小さなバッタ

みんな前へ前へと

跳ねたり飛んだり



負けていられるかと

人は彼らの後を追う

枯野を

一方向への大移動

虫にな ....
自分を詩人だとは思えない。表現の限界とかいう事ではない。自分で名乗れば、詩人。自分で歌えば音楽家。元々、周囲から評価されるという事は無縁のルールが出来上がっている。
むしろ芸術をする人間はしない人 ....
接近した彗星を見つけようと
運命の交差点に、立つ。

まわる、まわる星が
隠していた寂しさを覗かせるとき
それは起こるのだ。

あなたを愛した時から、そう。
恋こがれ
引き寄せあう
 ....
真夜中

出張さきに着いて

部屋にはいる

FMにあわせると

モーツァルトが軽くながれた

4時間まえは

海をこえたところで

会合の司会をぐだぐだやっていた

 ....
                            090219

 ロボットというと近未来の自立型人間型家庭内労働機械と感じる人は幸せ者なのかも知れない。たしかに鉄腕アトムをもう少し庶民的に ....
乳白色の爪が引っ掻く
さきであずきがぱらぱらこぼれて
湿気た空気に波紋をなげかけ
私の鼓膜をふるわせました


窓の外では不安げな空が
徐々に緊張を解いてはいても
枝々の先は芯が堅くて ....
TV画面の端でアピールしている“アナログ”の文字が不愉快だ。
ムリヤリ地デジにして儲けようとしているのは誰なんだ?
どこかで誰かが大儲けしないのであれば、わざわざこんなコトはしないよなあ。

 ....
プリンは大変うまいが
もっとうまくしたいと思い
鰹の出汁を加えてみたところ
それは茶碗蒸しであると方々から叱られ
私は心に深い傷を負った
十時半に出社をしたら
牛乳売場はガタガタで
パートさん達は僕がいなかった穴を埋めようと
忙しなく作業を続けていた

慌てて手直しにかかったけれど
焦って商品の場所が思い出せない
まるごと ....
24時間をベッドの中で過ごそう
ジョンとヨーコの名前なんか出しちゃ駄目だぜ
24時間をベッドの中で過ごそう
羽毛布団に包まれながら
あぁ

最近夢見が悪いのですよ
やたら精神力を削るよう ....
押し入れで眠るギターは夢を見ず
FUBARさんのおすすめリスト(1281)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
無限廊下の、うさぎいす屋- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...10*09-3-21
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浅いゆめ_逃げた夢- 石瀬琳々自由詩7*09-3-18
花言葉四行詩_<13>- nonya自由詩8*09-3-16
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タマゴ- A-29自由詩2*09-3-6
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__解毒剤- つぐこ散文(批評 ...409-3-2
未来のコインランドリー- サトタロ自由詩1*09-3-2
数え切れない命のひとつでも- あ。自由詩5*09-3-1
キッドマンのように- 草野大悟自由詩3*09-3-1
牡丹雪- 夏嶋 真 ...携帯写真+ ...12+*09-2-27
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何時かあのフィラデルフィアの階段を- 虹村 凌自由詩1*09-2-25
明日。- 風音携帯写真+ ...509-2-24
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デートをしよう- 虹村 凌自由詩3*09-2-1
閑静- 光井 新川柳3*09-2-1

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